独立記念日を感じながら
パキスタンは、1947年8月14日、独立を果たしました。毎年、パキスタンの人びとはこの日を心待ちにし、国中がお祭り騒ぎとなって独立記念日を祝います。スワート県では特に愛国心が強く、熱狂的にこの日を祝うのです。
しかし、今年は治安部隊と軍隊との戦闘により、スワート県の一部の人びとは、子どもや女性、お年寄りを戦闘から守るため、独立記念日の間、故郷を離れ、他の地域に避難して暮らしていました。
独立記念日の日、ジェンのスタッフが支援現場に行くと、ちょうど避難民が、故郷スワートへ帰ろうとしているところでした。ジェンのスタッフは、その中の数名に、帰還と独立記念日を迎える心境を尋ねてみました。すると、次のように話してくれました。
「私たちは、同時にふたつの独立を祝っているのです。ひとつはパキスタンの独立。もうひとつは、避難所から故郷へ戻ることが出来るという意味での独立です。
自分たちの土地の安全が確認されて、うれしくなりました。戦闘が終わり、これからは以前と同じように安全な暮らしができるようになるのですから」
彼らの目には、恐れや不安からくるものではない、嬉し涙がたまっていました。


