スマイルシーズ観察日記2009 その8
今回は、大家族のカンナッパナンさんに“紛争による生活の変化”についてお話しをうかがいました。カンナッパンさんは、奥さんと娘さん2人と息子さん4人の8人家族のお父さんです。
「私たちは、紛争の前は主に農業と漁業を行っており、自分たちの村で作ったものを食べながら、平和で幸せな生活を送っていました。しかし、紛争が激しくなり、キャンプに避難することになりました。そこでは、友だちや親せきには会うことができず、さらに所有物をすべて失った中での生活だったため、生活の楽しみや将来への希望も持つことができませんでした。
キャンプにいる間は、『いつキャンプから帰ることができるのか、また紛争は始まるのか、知り合いは今どんな状態なのか』など、心配事が後を絶ちませんでした。
その後、紛争の影響が小さくなり、元の町に戻ることができました。私たち家族は、新しく生活を始めるにあたり、JENの活動に参加することにしました。JENは私たちの生活を正確に把握していて、くわしく丁寧に説明してくれるので、信頼感を持てたからでした。
JENのプログラムである家庭菜園に参加することにより、多くのことが良い方向に変化してきました。例えば、近所の人と共同で作業をするようになったことです。共同で作業をすることによって、情報や知識を共有できるようになり、時間を省けるようになりました。
また、子どもと一緒に作業をできるため、親として子どもとの時間が取れるようになったこともうれしいです」
(写真上から、カンナッパナンさん一家。タンパラ1週間目、タンパラ3週間目)
次回は、心理的にも変化があった参加者について紹介します。
*****
スリランカ北部緊急支援を行っています。
皆さまのご支援をよろしくお願いします。
スリランカ緊急支援については、 こちらへ
ご寄付は、こちらへ
*****