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2009年6月25日 (木)

スマイルシーズ観察日記2009 その7

Nutrition_workshop_mulliwadduvan ~ 栄養のバランスのとり方 ~

 家庭菜園のプロジェクトでは、農業の方法と同時に栄養バランスのとり方も説明しました。ジェンが支援を行っているキラン郡の人々は、長らく続いた紛争の影響で厳しい生活を余儀なくされてきたため、栄養に関する知識が不足していて、バランスのとれた食事がなかなか摂れていません。特に妊産婦や5歳以下の子どもの栄養不足が問題となっています。

 そこでJENは、家庭菜園で栽培された野菜を最大限に利用し、プロジェクト参加者が栄養状態を改善できるように「栄養改善の研修」を行いました。Nutrition_workshopmulliwadduvan

 研修では「栄養のバランスとビタミン」について、調理実習も交えながら講義を行いました。具体的には、栄養のバランスを考えることはなぜ大切なのか、ビタミンは何に含まれていて、どのように作用するのかなどの理論的なこと。また、その知識を生かした実践的な調理の仕方を説明しました。

 3歳と9歳の息子さんがいるガネーシャンさんに感想をうかがいました。

Vegetable_for_nutrition_workshopmul 「ビタミンに関することはほとんど知らなかったので、学べてよかったです。これからは、小さい子たちのためにも、栄養のある食事を作り、ビタミンがよく含まれている野菜を使おうと思います」

次回は大家族の参加者にお話をいかがいたいと思います。

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6月 25, 2009 スリランカスマイルシーズ |

2009年6月18日 (木)

スマイルシーズ観察日記2009、その6

Photo_2 「野菜たちの成長」

 種をまいてから約一週間が経ち、野菜たちは順調にすくすくと成長しています。この観察日記では一番成長の早いタンパラをピックアップし、今後も継続して成長過程を紹介いていこうと思います。

 タンパラは、日本ではあまり有名ではありませんが、スリランカでは多くの家庭で愛用されています。赤色と緑色の2種類があり、味はほとんど同じで両方ともサラダなどにして食べます。(詳しくは下記に掲載している去年の<スマイルシーズ観察日記13 「タンパラ調理法」>をご覧ください)Photo_3

 タンパラは先行する農業支援のプロジェクトでも育てられました。今そのタンパラは写真のように大きく成長しています。家庭菜園でも大きく育ってくれるのが楽しみです。

Grown_up_plantthampala_with_more_le  次回は、栄養改善の研修について紹介します。

(左の青々と茂るタンパラは、以前の農業支援のプロジェクトで育てられたものです)

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6月 18, 2009 スリランカスマイルシーズ |

2009年6月11日 (木)

スマイルシーズ観察日記2009、その5

Bag_filling_by_mixed_soil 「土壌づくり」

 種の配布が終わり、次は土壌づくりのワークショップです。プロジェクトの参加者を40人ずつのグループに分け、ジェンの農業インストラクターが講師です。会場は、参加者宅の庭の木の下です。

 今回は、このワークショップで紹介された土壌の作り方と使い方を紹介します。

 土壌は、牛や羊のふんと土、砂利を混ぜて作ります。すべて村で手に入るものを使うため、お金をかけずに、環境にやさしい方法で作ることができます。Mixing_sand_gravel_with_goat_manure

 できた土壌は2つに分け、1つはポリエチレン袋(お米10kg分の大きさ)に入れて使います。ポリエチレン袋は、プランターのような役割を果たします。袋の4分の3まで土壌を入れ、水で湿らせて完成。ポリエチレン袋は保水性が高いため、雨がほとんど降らないこの時期にも効果的に野菜を育てることができます。

 残りの土壌は、地面にまいて使います。地面からあらかじめ雑草を取り除いておき、そこに上記の方法で作った土壌を混ぜ、すきで2回耕し、土の塊を砕いて平らにして完成です。

Photo  この研修に参加したデイワナーピレさん(60歳、未亡人)にお話をききました。
 「今回のワークショップでは、新しいことをたくさん学びました。農業について、多少は知っていたのですが、このように効果的でお金を節約できる方法は知らなかったので、これからの作業に役立てます」

 次回は「野菜の成長の様子」を紹介します。

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6月 11, 2009 スリランカスマイルシーズ |

2009年6月 9日 (火)

2009 世界難民の日 記念シンポジウム

6月20日は、国連が提唱する世界難民の日。今年も、世界各国で、難民のことを考える、さまざまなイベントが予定されています。

この日、東京では、以下のシンポジウムが開催されます。また、JEN事務局長木山啓子がパネリストとして参加します。JEN活動紹介ブースもあります。

是非、みなさま、お誘い合わせの上、ご来場ください。

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1. シンポジウム: ウタントホール  (13:00-18:30) * 印については変更になる場合があります

[オープニング]
13:00-13:10    川井郁子氏によるバイオリン演奏およびウガンダ、タイのミッション報告
13:10-13:15    ヨハン・セルス代表によるオープニング
13:15-13:20    ビデオメッセージ (国連難民高等弁務官、 アンジェリーナ・ジョリー)
13:20-13:40    難民からのメッセージ (*Mr. Sugure)
13:40-13:45    御法川外務大臣政務官もしくは西村外務大臣政務官による挨拶

[Part 1 パネルディスカッション: NHK ドラマ +]
13:45-15:15

モデレーター: 橋本 笙子氏  (ADRA Japan)

パネリスト: 4-5
森 絵都氏 (作家) --- 確認済
クリス・ペプラー氏 (俳優)
佐野 史郎氏 (俳優)
ベトナム難民役を演じた俳優
遠藤 理史氏 (チーフ・プロデューサー)
渡邊 良雄氏 (ディレクター)

ゲスト: 2
志野 光子氏 (外務省人権人道課課長)
水野 孝昭氏 (朝日新聞)

15:15-15:30      休憩 (難民映画祭プレビュー)

[Part 2 プレゼンテーション: 難民の状況における展望]
15:30-17:00

モデレーター: 松田 陽子氏、武村貴世子および難民

(Mr. Dimo Tin Winによる松チーム)
(1) UNIQLOのグルジアミッション
(2) ガールスカウトのピースパックプロジェクト(タイ、ミャンマー)
(3) 外務省人道支援室室長貴島氏およびJEN木山啓子による南スーダン

(渋谷ザニー氏による武チーム)
(4) 金井氏のアゼルバイジャンでのミッション
(5) J4Uのプロジェクト、ケニアからゆずおよび難民の声
(6) 菊川 怜氏およびUNHCR ユース、SHRET

[クロージング]
17:00-17:05     世界難民の日のビデオクリップ

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6月 9, 2009 イベント情報講演会・シンポジウムJENスタッフスーダン |

2009年6月 4日 (木)

神楽坂まち飛びフェスタ イベント企画進行中!!

<<速報>> もうすぐイベント当日です。詳しくは、こちらです。みなさまお誘い合わせの上ご来場お待ちしています!

 4月27日のキックオフ会議に続き、5月17日の第2回ミーティングを終え、今年のイベント企画がだんだんと形になってきました!

今年のテーマは・・・

「JEN活動地の素敵なエピソード」

 紛争や自然災害といった、私たちの想像を超える辛い体験にあった被災者の方々と、日々接するJENのスタッフ。日々の活動を通じて、彼らが出会った「素敵なこと」を紹介します。

このイベントを通して、多くの人がJENを知るきっかけとなり、国際協力に気軽に親しんでもらえるように・・・
支援をおこなっている現地のステキなことを知ることで、ほっこり温かい気持ちになってもらえるように・・・

そんなことを思いながら、ボランティアみんなで楽しく企画中です。

 いよいよ準備も本格化。一人ひとりが、力となって支えてくれる神楽坂イベント。やる気のある方、何か楽しいことを皆で一緒に創りたい方。ボランティア大募集中です!

第3回ミーティング 2009年6月7日(日) 13:00~
JEN東京本部事務局 JEN会議室にて

参加ご希望の方は、下記までご連絡ください。当日直接お越しいただいてもOKです。
info@jen-npo.org 富田

6月 4, 2009 イベント情報イベント報告市民の皆さまからのご支援JENサポーターズクラブ(JSC)サポーターJENスタッフJEN東京本部事務局&海外事務所求人情報チャリティ企画 |

スマイルシーズ観察日記2009 その4

「家庭菜園の開始」

Photo  先日スタッフの手で参加者一人一人に種が配られ、いよいよ家庭菜園が始まりました。トマト、パプリカ、ニガウリなどの種が配布され、順調に行けば2ヶ月後には収穫が始まる予定です。各家庭では種の配布が始まる前に、家庭菜園に適した場所を探したり、土をきれいにしたり、畑を囲むフェンスを作るなどの準備が進められていました。

 参加者のテレラーサさん(30歳)にインタビューしました。
テレラーサさんはだんなさん(31歳)と娘さん2人(9歳と7歳)、息子さん(2歳)の5人で暮らしています。主な収入は、だんなさんが行っている漁業と、テレラーサさんもともに手伝っている農業です。Photo_2

 「私は普段から行っている農業が好きで、家庭菜園も楽しみにしています。特に私が好きなトウガラシとナスが育つのが楽しみです。

 今回JENのプログラムに参加することより、水を節約した(栽培)方法や周りにあるハーブから作る殺虫剤など、お金を節約できる農業の仕方を学ぶことができました。私は今回の家庭菜園で野菜をたくさん作りたいと思います。そして、そこから種をとって、来季の農業にも使っていきたいと思います。」

************Photo_3  

次回は土壌のレクチャーを紹介します。

スリランカの活動を、もっとくわしく知りたい?

くわしくは、こちら

6月 4, 2009 スリランカスマイルシーズ |