スマイルシーズ観察日記、その12:コンポスト・タワー
現在、ワカライ郡は乾期であるため、雨がほとんど降りません。そこでジェンが紹介しているのが、少ない水でも簡単に野菜が育てられる農法「コンポスト・タワー」。ビニール袋のなかに土、牛糞、ハーブを混ぜてつくった堆肥を入れ、中央に挿してあるパイプから水を注ぎます。こうすることで、水が堆肥に行きわたり、ビニールによって保湿されるため、雨の少ない乾期でも効果的に野菜を栽培することができるのです。(写真1)
こちらのお母さんのコンポスト・タワーにも、葉菜が元気に育っていました。この野菜は、小さく刻み、削ったココナッツ、塩、刻んだトウガラシなどと混ぜてサンボルというスリランカの特徴的な料理にして食べるそうです。ジェンが紹介した栽培方法をとても気に入っていると話してくれました。 (写真2)
このお母さんの家の隣では、戦争で半壊した建物が放置されたままになっています。家庭菜園事業の参加者の多くが、楽しそうに野菜を育てていますが、このような戦争の傷跡を見るにつけ、過酷であっただろう避難体験に思いをはせずにはいられません。(写真3)
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7月 24, 2008 市民の皆さまからのご支援サポータースマイルシーズ | Permalink