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2006年12月28日 (木)

実用アラビア語!?

20061206_leban_jpf_distribution_beit_lif 12月1日より、反政府親シリア政党による政権交代を求める大規模なデモが、何度か行なわれています。JENオフィス周辺はいたって静かなものの、首相府のあるダウンタウン周辺にはテントを張ってそこで寝泊りし、座り込みの抗議行動を行なっている人たちがまだたくさんいます。

 現地スタッフが私にアラビア語を教えてくれるのですが、この政情不安な状況を反映したボキャブラリーが増えてきました。Staff2

アル・ムザーハラ (抗議行動、デモ)

クティール ジェーシュ (軍隊がいっぱい・・・)

などなど・・・。

 教科書でアラビア語を勉強していたら、きっと覚えることもなかった単語でしょう。

なんだか複雑な心境です。

 今のところ、デモは平和的に行なわれていて、テレビで見る限り、お祭りのような雰囲気さえ醸しています。

12月 28, 2006 生活、習慣、風土レバノン |

事業終了!

   「5年間にわたるエリトリアへのご支援を、ありがとうございました!JENはエリトリアでの目標を達成し、支援を終了します」Gerset_tractor_ii_negeset

 1998年に勃発した隣国エチオピアとの国境紛争によって、多くの難民がスーダンへ避難しました。2年後の2000年にはエリトリアに平和が戻り、その後の4年間で20万人以上の難民が無事に祖国へ帰還しました。

 JENは2002年より帰還民の自立支援を行ってきました。帰還民のほとんどが、スーダン国境のゴルージ地区に定住しましたが、この地区は土地が肥沃なため農業に適しています。人びとは政府から農地をもらい、そこで自分と家族の食糧を生産して自立することが求められました。しかし、中には戦争中に夫を亡くしたり、スーダン人の夫と別れて帰還するなどの理由で女性世帯主が多くいました。彼女たちの自立を支援するため、JENはゴルージ地区で2つの養鶏組合と3つのトラクター組合の結成を支援、各組合へ施設と資機材を供与し、必要な技術と組合運営の訓練を行いました。Goluj

Gergef_poultry_2   現在、養鶏組合は卵の販売で収入を得て自立し、組合員は毎月その配当を受けています。また、トラクター組合のメンバーは各自の畑を耕すだけでなく、トラクターを組合員以外にも貸し出し、地区に大きな利益をもたらしています。JENが今年行った意識調査によると、帰還民特有の問題は解決され、昔からその地区に住んでいる地元民とほとんど差のない生活を営めていることが確認されました。そのため、JENは「帰還民女性世帯主の自立支援」という当初の目的を達成したと判断し、今後はエリトリアの主体性を尊重して撤退することに決定いたしました。

 これまで、ご支援いただいた方々、本当にありがとうございました。JENはエリトリアからは撤退いたしますが、今後もアフリカへの支援を続けていくために、現在、新たに支援する国を検討しています。

これからも、JENのアフリカ支援にご協力いただけますよう、お願いいたします。Img_0448_1

12月 28, 2006 エリトリア養鶏事業トラクター事業 |

2006年12月21日 (木)

日本大使が事業地を視察

20061214_lebanon_jambassador_voisit01  12月14日、在レバノン日本大使館の黒田義久特命全権大使が、JENの事業地を視察されました。

 レバノン南東部、マルジャユーンのJENのオフィスにて事業の説明などを聞かれた後、今年の9月と10月にJENが衛生用品キットと瓦礫撤去道具の配布を実施したデビン村を訪問。村の自治体のリーダーからは、事業に対する謝意が述べられ、瓦礫撤去道具の貸し出しを行う道具管理委員会のメンバーからも、事業を通じた委員会の組成により、村の結束が固まったという報告がなされました。

 大使は、まだ瓦礫や破壊された建物が多く残るデビン村を歩いて視察され、紛争当時や復興の状況、JENが支援した瓦礫撤去用の道具の使用状況などについて村人たちと歓談され、熱心に耳を傾けていらっしゃいました。20061214_lebanon_jambassador_voisit14

 着任後わずか約3週間の大使が、南部の状況をいち早く知る必要があるとの思いから、今回の視察を実施されたそうです。レバノンの復興が一日も早く進むよう、JENは今後も日本大使館のご協力の下、事業を行っていきます。

12月 21, 2006 生活、習慣、風土緊急支援物資配布レバノン |

2006年12月14日 (木)

イスラエル国境付近で始まった支援

20061206_leban_jpf_distribution_aita_ech  ジャパンプラットフォーム様のご支援を受けての瓦礫撤去道具の配布が、12月4日に開始されました。南部の約100の町や村で実施したニーズ調査に基づき、道具を必要とされている村で配布を実施しています。

 配布地の一つ、Aita Ech Chaabという町は、特に紛争の被害を大きく受けた町です。自治体のオフィスは、物置のようなプレハブ小屋の一室という粗末なつくりで、外には大きなテントが張られています。このプレハブの中で町内のミーティングなどが開かれていました。

 南部の町や村では、その多くで急速に復興が進んでいるにもかかわらず、この町には、いまだ破壊された建物が残り、瓦礫の山が放置されたまま。JENは早速、自治体や農業組合のリーダーなど町の中心人物から構成される道具管理委員会を立ち上げました。そして、今後は委員会に対して道具を配布し、自治体が中心となって道具の管理をしてもらいます。20061204_leban_jpf_distribution_qantara5

  南部の各自治体では、ちょうど今週末に家屋の再建のための現金の支給が政府から各世帯に対して行われる予定とのことで、Aita Ech Chaabの自治体のリーダーからは、この現金配布に間に合う形での道具の配布に対して、感謝の意が述べられました。

12月 14, 2006 緊急支援物資配布レバノン |

2006年12月 7日 (木)

南部の復興状況

 停戦から約4ヶ月が経過し、南部では復興が急ピッチで進められていますが、まだ紛争の傷跡は町のいたるところに見られます。壁に銃弾の後が無数にある建物や、半壊した建物、そして空爆によって崩された橋が鉄筋がむき出しの状態でまだ放置されているところもあります。

こうした中、南部の町や村を訪問しニーズ調査を現在実施していますが、やはり不発弾の処理や道路の復旧が遅れている地域への訪問には時間がかかります。先日山奥のある村を調査のため訪問した際、自治体の建物に向かうための道路は不発弾の処理を実施中だったために通行ができず、迂回してその建物に向かったところ、今度は道路全体が舗装工事を行っていました。舗装工事を中断してもらいやっと辿り着いた自治体のリーダーの方は、国際機関やNGOによる訪問はあまりないということで、私たちスタッフを暖かく迎え入れてくれました。Taibe3

こうした支援の手が届きにくい村での支援活動を実施するために、JENは引き続き南部の村を訪問しています。

12月 7, 2006 緊急支援物資配布レバノン |