歴史の目撃者たち
11月21日のピエール・ジュマイエル工業相暗殺事件のあと、23日にベイルート市内で国葬が行なわれました。この日は22日の独立記念日に引き続き、官公庁や企業、ほぼ全ての商店が休業になりました。
国葬の様子がテレビで中継されていたため、知り合いの人の家で一緒に見させてもらいました。家には家族・親戚が大集合していて、テレビにはいつもは整然とした様子の新市街の通りが、大勢の人たちで埋め尽くされている映像が映っていました。
大聖堂内部の映像が流れたとき、画面に映る参列者に、「この人は、だれだれさんの親戚のだれだれさんで・・・」などと、まるで、ご近所さんを紹介するような調子で盛り上がっていました。それでも大家族が勢ぞろいし、食い入るように画面を見入る様子からは、国の歴史的なできごとを目撃しているのだ、という迫力が伝わってきました。
(写真:その日、JENベイルート事務所の近所の通りに停めてあった自動車)