2015年4月 9日 (木)

7年間ご支援、ありがとうございました。

 2015年1月末に、南スーダンでの支援活動を終了しました。

 2005年まで、20年以上に渡る内戦から避難していた人びとは、草の茂みなどでの過酷な潜伏生活を強いられていました。2006年にはコレラによって500人以上の人びとが亡くなるなど、特に水衛生環境は劣悪でした。

 JENは中央エクアトリア州の帰還民を対象に、2007年より水衛生環境改善の支援を行ってきました。井戸やトイレなどの建設といった物質的な支援のやり方を工夫することで、人びとの再定住を促し、コミュニティを再構築する事を目標としてきました。

 たとえば、住民に井戸の修復や保守・点検の研修を受けてもらい、人びとが自ら水衛生問題を解決できるようにするやり方です。また、衛生教育活動では正しい知識が確実に広がるように、コミュニティや学校の生徒と一緒に、時に人形劇や歌を交えて楽しみながら活動を行いました。

 その効果は確実に広がり、昨年の南スーダンで大流行したコレラに、JENが活動を行った地域では1人も感染する人はいませんでした。それは、JENのスタッフの地道な活動と、人びとのコミュニティが確実に育っている事を表す、嬉しい結果でした。

 最後に、自立支援の大切さを理解し、支援活動に大きく貢献してくれた、現地スタッフに感謝の意を表したいと思います。彼らは、課題に向き合い、どんなに困難な時も熱意と努力で乗り越えてきてくれました。

 世界で最も若い国、南スーダン。JENの支援は終了しますが、南スーダンの仲間がこれからも情熱を持ち続けて自分たちの国づくりに貢献してくれると信じています。

【井戸の修復研修の様子】
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【目を輝かせて人形劇に見入る子どもたち】
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4月 9, 2015 水衛生環境改善事務所・スタッフ衛生教育 |

2015年1月22日 (木)

2014年 ムゴパヤムの人形劇

 人形劇は、ジェンが衛生教育を行うときに使う方法の一つです。生徒やコミュニティの人々などの観客を引きつけるのに役立ちます。人形劇の人形から衛生に関するメッセージが発せられると、人々はより興味津々で熱心に聞くのです。

 人形には皆名前が付いています。観客には聞き覚えがある名前ですが、時には面白おかしい名前がつけられています。
 例えばポロンドロ(怠け者)、コドムベ(元気で清潔な人)、ガンヤ(尊敬を集める地域の長老)、ロコロンヨ(不潔な人)などです。このように親しみのある名前を聞くと、観客は各人形が何を言うか見入ってしまいます。

 人形劇はムゴパヤムにあるパヤワ、アレロ、ドド、ロンガメレ、ウンドゥコリの5つの小学校で上演されました。人形劇では、食前後の手洗いや、下痢をしている人に経口補水液を与えること等、衛生に関するメッセージを伝えます。

【ドド小学校での人形劇上演】
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【他の郡のロッゴ小学校での人形劇 (アーカイブより)】
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 人形劇の人形はいつも人々を驚かせます。生徒やコミュニティの人々が初めて人形を見ると、大抵怖がって逃げたりします(大人も!)。そのため、事前に観客には人形を使うということを十分に説明して、人形劇を見に来てくれるようにしなければなりません。

 人形劇で衛生に関する知識を伝えると、人々の記憶に残ります。それは、娯楽に乏しい村人にとって、人形劇は素晴らしい娯楽だからです。そのため、人形劇を見た生徒たちは家で必ず両親たちにその話をします。

 この活動はとても興味深くまた効果的で、人々の誤った衛生行動を容易に改善し得るのです。実際、私たちはコミュニティの人々が、これまでなかった手洗い場を自分たちで作り、日常的に使い始めたのを見てきました。
 さらに、これまでトイレがなく屋外で排泄をしていた人々が自主的に簡易トイレを作り、そこで用を足すようにもなりました。

 ベジュール・ポール・アンソニー(衛生促進員)



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1月 22, 2015 衛生教育 |

2014年9月25日 (木)

ジェンでの経験

 私は、2009年7月から衛生促進員としてジェンで働いているジェイムズ・マリシュです。これまで水関連事業、特に中央エクアトリア州における衛生教育に携わってきました。ジェンに入ってから今まで、モロボ郡の小学校40校、ジュバ郡の10校、イェイリバー郡オトゴ地区の15校で衛生促進事業を行ってきました。

 現在はイェイリバー郡ムゴ地区の5校で衛生促進事業を進めています。この事業ではPHAST(参加型アプローチによる衛生行動と環境衛生の改革)という手法を使って、水施設管理委員会のメンバーのトレーニングや生徒を指導することができるよう小学校の教員へトレーニングを行っています。

 他のスタッフとアイデアを出し合う中で自分の潜在能力を発見することもでき、ジェンで働いてきた期間は私にとって忘れられない時間です。非常に多くの素晴らしい経験や機会を得られたことは、これからもずっと私の職業生活を形成し影響を与えるとともに、私自身の成長に繋がると信じています。

 ジェンで働くことで、私は難しい仕事に挑戦する意欲が湧き、キャリアを積み上げることができました。また、私は特に水関連分野の衛生について広く学びました。それは、村の衛生環境行動改善、コミュニティーの参加、そして南スーダンにおける持続可能な開発事業等を通して、衛生促進面での国づくりに役立つものです。この事業により、批判的に考える力や分析能力が強化されるとともに、文化の異なる他の地方の人々と一緒に働くための能力も身に付きました。

 衛生促進員としてジェンで働くことは私にとって、名誉なことだけではなく、私の職業生活を長きにわたって形作る一生の経験でもあるのです。私は、この記事を読んでいる読者が勇気づけられ、喜んでくれると信じています。

【事前調査に参加しているウンドゥコリ 小学校の子どもたち】
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9月 25, 2014 水衛生環境改善事務所・スタッフ衛生教育 |

2014年1月16日 (木)

オトゴパヤムの小学校で衛生教育を続けていくために

ジャパンプラットフォームのご支援のもと、イェイリバー郡のオトゴパヤムで現在ジェンが実施している衛生教育プロジェクトを今後も続けることができるかは、生徒たちで構成された衛生クラブのメンバーや衛生教育研修を受けた先生方の手に委ねられています。

私、ベジュール ポール アンソニーは、2010年よりカジョケジ郡のプロジェクト担当としてJENに勤務しています。

 イエンベ小学校の衛生教育研修を修了したジョセフ・ジュマ・ギニャ先生に、衛生教育を今後どのように続けていくかについてインタビューしました。

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先生は次のように語りました。
「学校で衛生教育を長期間続けるため、収入につながるドゥラ(ソルガム=モロコシ)栽培などの農業活動を授業のカリキュラムに導入することになりました。この作物を販売した収益で、少額だけれども、掃除用ブラシや容器、石けんなどの必要な衛生用具を購入することができています」

農業のような活動を含む総合的な衛生教育を行うことは、生徒たちの中に『自分自身でできる』という自立の精神を育て、外部からの支援への依存を絶つに役立ちます。

【衛生クラブのメンバー】
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学校の衛生クラブはすでに、責任者として直接学校側に助言を行っており、われわれJENスタッフは、彼らと協働しつつ衛生教育や農業活動をモニタリングすることができています。

JENの衛生プロモーターである私は、小学校自身が穀物や野菜の栽培を率先して行えるよう、そしてそれが自立につながるよう、これからも後押しを続けていきます。


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イェイプロジェクト衛生プロモーター 
ベジュール ポール アンソニー



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1月 16, 2014 水衛生環境改善衛生教育 |

2013年7月25日 (木)

新しいスタッフが加わりました!

 イェイで活動を始めるJENの新スタッフ、マーガレット・リンドリオ・ジェームスと申します。

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 コミュニティー・モーバライザーとしてJENに勤務しています。もともとは教員をしていましたので、その経験をJENの学校での水衛生プロジェクトや女性の社会的地位の向上のための活動に生かしたいと思っています。
 
 南スーダンのほとんどの学校では十分に適切な衛生教育が行われていないので、先生方を動員し、子どもたちが正しい衛生習慣を身につけるために努力したいと思います。

 前職が教員ということもあり、特に教員の研修には深く関わりたいと思っています。

 また、女性として、イェイ地域の女性の地位向上のために、地元の原料を使った石鹸作りを通しての収入手段が彼女たちの生計へつながるよう、発展させたいです。

 さらに衛生推進委員の育成に協力し、彼らが村人たちに正しい衛生習慣を広めることで、南スーダンに大きな変化をもたらすことができればと思います。

 教員を対象とすることで、大勢の人々に影響することができるでしょう。




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7月 25, 2013 水衛生環境改善事務所・スタッフ衛生教育 |

2012年9月13日 (木)

南スーダンの小学生と宮城県の小学生たちの小さな交流

 先日、南スーダンの小学生と宮城県の小学生たちの間で小さな交流がありました。

 宮城県の広渕サッカースポーツ少年団(石巻市)とFC IMPULSE(東松島市)が元Jリーガー岩本輝雄さんの指導によるサッカー教室に参加し、その帰りにJENの東京本部に見学に来てくれました。

 東京本部ではJEN全体の活動や、南スーダンでの衛生教育について学んでくれて、手洗いダンスも一緒にしてくれました。そして最後に一人一人から南スーダンの小学生に手紙を書いてもらいました。

 

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 みんなの温かいメッセージは南スーダンへ!! 南スーダンに運ばれた手紙は、モロボ群にあるジャバ小学校のお友達に届けられました。ジャバ小学校は過去にJENが井戸を掘削し、トイレ建設を行い、衛生教育を広めた学校の一つで、今でも衛生教育が継続されています。

 

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 そこで、今度はジャバ小学校のみんなから衛生ソングを紹介します。ハイジンクラブのメンバーが中心になり歌を歌います。

 歌の内容は「学校に行きましょう。そこで衛生知識について学びましょう。きちんと食事をして健康に過ごしましょう。」と言った内容です。

 実際に衛生ソングは各学校で先生とハイジンクラブのメンバーで作り上げているので学校により歌の内容もダンスも異なっています。

 

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南スーダンでは、子どもも大人もサッカーが大好きです。みんなが手紙にも書いてくれたように、将来、日本代表、南スーダン代表として試合をすることになる日が来たら嬉しいですね。

9月 13, 2012 衛生教育 |

2010年9月 9日 (木)

先生たちの衛生教育トレーニング

 先日、カジョケジ郡で行っている衛生教育のモニタリングに行ってきました。ジェンは、PHASTという参加型の手法を使います。参加者となる小学校の子どもたちが自ら衛生にかかわる問題に気づき、その解決方法をみつけ、自発的に実践するよう支援に工夫を凝らしています

 更に、ジェンがその学校での活動を完了したときに、先生が新入生に対して同じような衛生教育をできるよう、先生たちを対象にトレーニングを行っています。先日カジョケジ郡で行われたトレーニングには、22の小学校から25人の先生たちが参加しました。   

 100907_cimg1207_4 100907_cimg1218_2  このようなトレーニングがはじめてで、しんみょうな表情の先生たちですが、グループワークを行ううちに打ち解けて、活発にアイディアを交換していました。写真は、小学校やまわりのコミュニティで見られる衛生に関する行動を絵で伝えるテクニックについてのワークです。たくさんのユニークな絵が披露されました。3日間の座学のあとは、実際にコミュニティに赴き実習を行います。こうして研修を終えた先生たちは、自信をつけて各学校に帰っていきました。

 来年、ジェンが活動を終えた後、子どもたちに衛生教育をおこなう先生の姿が目に浮かびます。

 ジュバ事務所長 山中嶋美智

9月 9, 2010 衛生教育 |

2010年1月 7日 (木)

髪の毛を切ることは…

091224_dsc07753  ジャパンプラットフォームさまと皆さまからのご支援を受け、JENは2007年から継続して南部スーダンの子どもたちに向けて、衛生教育を行っています。その衛生教育を受けた子どもの話をご紹介します。

 「JENの衛生教育を受ける前は、両親がなぜ必死になって僕の髪を切ろうとするのか、わかりませんでした」と語るのは、14歳のロパニ・ダダ君です。「以前は、親が意地悪でそんなことをするとばかり、思っていました。でも、今はわかります。それは、髪の毛を短く切らないと、虱がわいたりして不潔になるからです。」

091224_dsc07790  JENの衛生教育により、たとえば「掃除をする」「爪をきる」「洋服を洗濯する」等々の身の周りの衛生知識が再び身につけられ、身だしなみについても変化が起こっています。

1月 7, 2010 水衛生環境改善衛生教育文化、生活、習慣 |

2009年8月18日 (火)

「蛙」と「ダンス」

090806_20090724_jpf_kk_he1_logil_ps   2009年4月より皆様とジャパンプラットフォーム様のご支援で、中央エクアトリア州に位置するモロボ郡とカジョケジ郡にて小学校での衛生教育を実施しています。今回は、その衛生教育を行った際の現地の子どもたちの様子をご紹介します。

  衛生教育の第一ステップとして、毎日の生活に感じる「問題」の発見と衛生教育をつなぎ合わせて考える取り組みをしています。小学校4年生から6年生には、毎日の生活の一場面を絵に描いて表現してもらった後、グループでその絵について話し合い、4枚の別々の絵を使って1つのストーリーを作ってもらいます。

  この作業は、自分の生活における水・衛生に関する問題発見をすることが目的です。しかし、子どもが自主的に描くストーリーや絵には、そういったことに囚われない自由な発想がいっぱいです。

  例えば、子どもが描く日常生活の一場面には「蛙」が登場します。また「蜂蜜を取りにいく絵」や「木を切る絵」があります。これらは彼らが日常生活でとても身近に感じている生活の一場面です。

090806_dsc03121   「では、日常生活の問題としては、どんなことが挙げられるだろう?」という質問には、「ダンス」という答えもありました。「どうしてダンスが日常生活の問題になるのか?」と聞くと、「ダンスは“お酒を飲む場所”と密接につながった行為だから」ということでした。

  一見、関係ないように思える回答も子どもたちが真剣に日常生活について考えているからこそ。衛生教育の模範解答的な回答ばかりが挙がらなかったことに、とても安心しています。

8月 18, 2009 水衛生環境改善衛生教育 |

2009年5月14日 (木)

自立する力とは

090514_dsc02288  日本では、新しいことをスタートするのにもっともいい季節は春ですね。南スーダンでも4月をむかえ、いろんな新しいことがスタートしています。

 皆様とUNHCRのご協力で2009年3月に始まったジュバ郡小学校3校の建設と,皆様と外務省のご協力で4月に始まった学校水衛生改善のプロジェクトです。これに伴い、ジュバ事務所にも新しいスタッフが加わりました。現在は国際スタッフも含め、全員で21名の大所帯。大変賑やかです。090514_dsc02326

 ところで、2009年3月末までプロジェクトを行っていた地域で新しいことが起こっているのを見てきました。いままで建物がなく、木の下で学んでいた学校に、なんとシェルターができ、トイレと井戸が完成しているのです。子どもの人数も倍に増えて、運動用の場所もできていました。住民の協力で作った井戸の柵やシェルター、それに学校の敷地を見るたびに、このプロジェクトが化学反応をおこし、人びとの自立する力を引き出したんだと思うと、胸がいっぱいになります。

5月 14, 2009 水衛生環境改善衛生教育文化、生活、習慣 |

2008年10月23日 (木)

新たに、3校の小学校で活動をスタートしました!

このたび、皆さまと外務省からのご支援をもとに、新しい事業をスタートしました!
新しいといっても、事業を行う地域はこれまでに引き続き、中央エクアトリア州ラニャ郡。ムカヤ・パヤム(Mukaya Payam)と呼ばれる地域の小学校3校です。

これらの学校では、飲料水として安全な水源がなく、近くにある池を利用しています。
下痢などによる乳児死亡率は非常に高く、また、水源まで歩いて数時間かかる家庭も多く、多くの女性や子どもは飲み水の運搬に時間をとられてしまいます。
たとえば、17名の女性の中で、妊娠中も水汲みをしていたという人は15名いました。
妊婦の重労働が流産を引き起こすとも言われており、実際17名中7名が流産を経験しているそうです。
また、10名は下痢によって子どもを亡くしたことがある女性でした。

避難先から帰還してきた人たちが健康的な暮らしを送るために、足りないものはまだまだたくさんあります。
たとえば、医療設備や地元で手に入る薬、最低限生活する上で必要な食糧、そして安全な飲料水と衛生施設(トイレなど)。

JENは子どもたちとその家族の水・衛生環境を改善するために努力していきます。応援をよろしくお願いします。
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10月 23, 2008 水衛生環境改善衛生教育文化、生活、習慣 |

2008年8月12日 (火)

井戸維持管理トレーニング(1) – どこで寝る?@フィールド

現在、日本政府のご協力の下で進めている学校水衛生改善事業も、佳境を迎えています。
対象校3校での井戸とトイレの設置も予定通り完了し、今は施設維持管理委員会のメンバーを対象とした、井戸維持管理トレーニングを実施しています。

フィールドに滞在する時は、その日の宿泊場所を決める必要があります。
町の中心部ではロッジを見つけることができても、遠隔地ではそうはいきません。

今回のトレーニング実施場所は、町から2時間ほど離れた小学校であるため、同校の教室に泊めてもらうことに。
スーダン人スタッフ2名は教室内にテントを張って寝ることにしましたが、私は以前からスタッフのすさまじいイビキに悩まされていたため、車の中に寝袋を敷いて寝ることにしました。

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フィールドではこの時期夜間は冷えるのですが、車中で寝てみると案外暖かく、快適で、今後もクセになりそうです。

8月 12, 2008 水衛生環境改善衛生教育文化、生活、習慣 |

2007年8月23日 (木)

衛生ソング

Tent_school  現在実施中の衛生教育では、衛生ソングを使って衛生の大切さを子どもたちに伝えて
います。

ジェンの衛生プロモーターによって作成された歌のひとつをご紹介します。

「みんな トイレを つかいましょう
みんな きれいな水を 飲みましょう
健康のために 野原で用を足しては だめだよ
食べる前には 手を洗おうね
トイレを使った後には 手を洗おうね
身の回りを きれいにするために みんなで協力しよう」

 メロディーをお伝えできないのが残念ですが、歌になるとメッセージがより伝わりやすい
ようです。Student

 

 衛生教育を実施した村では、こうしたジェン製作のオリジナル衛生ソングを歌っている子どもたちを、よく見かけます。

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8月 23, 2007 水衛生環境改善衛生教育 |

2007年7月19日 (木)

消え行く学校

20070712_sudan_jpf_terekeka_tindalo2_1   衛生教育の事前調査のために、ユニセフや教育省の学校リストを頼りに学校を訪問します。ところが、実は学校が存在していない、という状況に遭遇することが多くなりました。これまでに、かつては学校だったけれども、様々な理由により閉鎖されてしまった学校が、テレケカ郡には既に5校あることがわかりました。

 原因として考えられることは、国の財政難によって教師への給与支払いが滞ったために、教師が来なくなってしまったという例や、建物が破壊され長く放置されてしまったために、閉鎖されてしまった、などです。すると、生徒たちは、遠く離れた別の学校に行くか、もしくは学校には行くことを放棄し、牛やヤギの放牧など家庭の仕事を手伝って過ごすと、地元の方々は話していました。20070711_sudan_jpf_terekeka_jonkok_prima

 私たちは、教師に対する給与問題について、さっそく教育省と対話を持ちました。そして、この問題を解決するようにと依頼しました。学校によって閉鎖の原因は異なりますが、将来的に子ども達が再び学校に戻れる環境を整えるための支援ができないかと考える日々・・・

☆☆ スーダン支援へのご寄付を募集しています ☆☆

詳しくは こちらへ

7月 19, 2007 衛生教育 |