ジュバの信号機
ジュバは、南スーダン共和国の首都であり、同国最大の都市です。同様に、南スーダンを成す10州のうちの1つ、中央エクアトリア州の州都でもあります。白ナイル川河畔に位置しており、ジュバ郡の経済・文化の中心でもあります。
車やボダボダ(南スーダンのバイクタクシー)の増加により、首都ジュバでは事故が増えています。特に、ボダボダの運転手による事故が増えているのです。
上の写真は、ボダボダ(バイクタクシー)に運転手がお客(母親と娘)を乗せている様子です。
[http://williamkituuka.blogspot.com/2010/05/no-body-is-safe-with-commercial-motor.htmlより]
バイクと車の交通整理への第一歩として、ジュバ市議会は街の主要道路に信号機を導入することに尽力しました。2014年の10月の中頃に信号機の導入が議題に上がり、翌月に導入されました。
上の写真は導入後の信号機の様子。
[http://eyeradio.org/juba-city-council-launches-traffic-light-capital/より]
信号機の色は、国際標準に適合しています(赤、黄色、緑)。ご存知かもしれませんが、南スーダンでは電気の供給が不安定なので、信号機は太陽光発電装置を利用したソーラー式信号機です。24時間稼働するように設計されていますが、設置当初は夜9時には消灯し、朝7時から点灯するように設定されていました。
この信号機のおかげで、現在は、ジュバの街では交通事故が大幅に減少していると思います。今では、交通巡査にいたずらに停車させられることもありません。現在は、信号機により交通整理は十分に行われていますが、調査では、75%もの市民が慣れるまでにしばらく時間がかかったと答えています。
信号機の安全性を保障するため、警官や市議会の職員が定期点検の研修を受けました。また、信号機を保護するために緩衝地帯も作られました。スピードの出し過ぎや無謀な運転により信号機を倒した者には、信号機を再設置するための購入、運搬、設置にかかる全ての費用を課されます。
JEN南スーダン総務担当
エマニュエル・ケネス・ドュク
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