2014年 ムゴパヤムの人形劇
人形劇は、ジェンが衛生教育を行うときに使う方法の一つです。生徒やコミュニティの人々などの観客を引きつけるのに役立ちます。人形劇の人形から衛生に関するメッセージが発せられると、人々はより興味津々で熱心に聞くのです。
人形には皆名前が付いています。観客には聞き覚えがある名前ですが、時には面白おかしい名前がつけられています。
例えばポロンドロ(怠け者)、コドムベ(元気で清潔な人)、ガンヤ(尊敬を集める地域の長老)、ロコロンヨ(不潔な人)などです。このように親しみのある名前を聞くと、観客は各人形が何を言うか見入ってしまいます。
人形劇はムゴパヤムにあるパヤワ、アレロ、ドド、ロンガメレ、ウンドゥコリの5つの小学校で上演されました。人形劇では、食前後の手洗いや、下痢をしている人に経口補水液を与えること等、衛生に関するメッセージを伝えます。
【ドド小学校での人形劇上演】
【他の郡のロッゴ小学校での人形劇 (アーカイブより)】
人形劇の人形はいつも人々を驚かせます。生徒やコミュニティの人々が初めて人形を見ると、大抵怖がって逃げたりします(大人も!)。そのため、事前に観客には人形を使うということを十分に説明して、人形劇を見に来てくれるようにしなければなりません。
人形劇で衛生に関する知識を伝えると、人々の記憶に残ります。それは、娯楽に乏しい村人にとって、人形劇は素晴らしい娯楽だからです。そのため、人形劇を見た生徒たちは家で必ず両親たちにその話をします。
この活動はとても興味深くまた効果的で、人々の誤った衛生行動を容易に改善し得るのです。実際、私たちはコミュニティの人々が、これまでなかった手洗い場を自分たちで作り、日常的に使い始めたのを見てきました。
さらに、これまでトイレがなく屋外で排泄をしていた人々が自主的に簡易トイレを作り、そこで用を足すようにもなりました。
ベジュール・ポール・アンソニー(衛生促進員)
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