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2014年11月20日 (木)

人生は手の中に

 私は、南スーダンのエクアトリア州イェイ市で活動しているジェンの衛生促進員です。

 人は生まれながらにして、死ぬことは決まっています。無責任に生きている人の人生は短く、しっかりと責任を持って生きている人は、長く良い人生を送ることが出来ると私は信じています。それと同じように、もし豊かな良い人生を送ることを選びたいのであれば、以下の衛生的な行動をしていくことも必要だと思っています。

「持続的な排水システムを作ること。蚊帳をつけて寝ること。浄化された水を飲むこと。手洗いをしっかりと定期的に行うこと。爪を短く保つこと。歯磨きをすること。体を洗うこと。服を清潔にすること。トイレを清潔にすること。家の中を掃除すること。食べ物には蓋をし、戸外には置かずに家の中に置くこと(南スーダンの村では、まだこれから食べる食べ物を戸外の地面に直接置いておく家が多く、ハエがたかり、家畜動物も寄ってくる)。もし体調が悪い人を見かけたら、診療所に連れて行くこと」

 これらのことを中心に、私たちジェンの衛生促進員は、子どもたち含め多くの住民を対象に啓発活動を行っています。

 豊かな人生を送るために、多くの人々に上記のことを実践してもらうことを望んでいます。特に手洗いは病気の予防にはとても重要で、子どもたちにもその大事さを理解してもらいたいと思っています。

【ンドゥコリ小学校の生徒が手洗いをしている様子】
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【衛生クラブメンバー】
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【JENでは、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。
ご寄付は、こちらから受け付けております】

11月 20, 2014 |

2014年11月 6日 (木)

 私は、JEN南スーダン衛生促進活動のチームの一員である、マーチン・ロコロ・ジャスティンです。
 今回は、南スーダンの水を含む公共サービスについてお話したいと思います。

【筆者】
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 南北スーダン包括的和平合意の締結後、多くの住民は、安全な水の供給や施設の整った病院などの公共サービスが、自動的に行き届くことを期待しました。しかし、今のところ住民の願いは達成されておらず、モラルの低下や公共の活動に対する住民参加のモチベーション低下にも影響しています。

 包括的和平合意以前は、人々は当事者意識やコミュニティに貢献する意思を持っており、コミュニティ内の多くの活動に参加していて、誰もそれに対する報酬を受け取っていませんでした。しかし、和平協定後、公務員が政府から給料を得るようになった一方、地域のリーダーは給料を支払われず、以前と同様に無報酬で地域社会への奉仕活動を行っています。
 その結果、住民の多くはボランティア精神を無くしてしまい、政府が学校や水道、道路などの公共サービスを提供してくれることを望んだのです。

 私の住んでいるコミュニティ内の状況を、水の例を挙げて紹介したいと思います。水はコミュニティ内の全ての世帯で使われていますが、住民の多くは保護されていない手掘りの浅井戸、手押しポンプのある深井戸、沼地、川、小川、湧水、雨水などを利用しています。
 これらの水を利用することは危険を伴います。例えば、ビルハルツ住血吸虫、コレラや腸チフスなどの病気の感染源となり得ますし、蚊やハエなどの病原体を運ぶ手段にもなってしまいます。

【農作業用に使っている、衛生管理されていない井戸水】
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 コミュニティの住民のほとんどは数十年の長期に渡る戦争によって、苦しい生活を余儀なくされ、教育の機会がありませんでした。住民は、水源の水を直接使い、その水を浄化する必要のあるのか、また使用するのに安全できれいな水なのかを確認することもありません。その結果、腸チフス、下痢、ビルハルツ住血吸虫やコレラなどの水因性感染症に苦しみ、兄弟、姉妹、両親、祖父母を失った人も多くいました。私が住んでいるコミュニティ内のほとんどの人々は安全な水を得ることができません。

 JENは不衛生な水による問題を軽減するために、自発的な衛生環境改善行動を促す啓発活動を村レベルで行なっています。この活動により、コミュニティが自立して衛生環境が良くなることを期待しています。



【JENでは、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。
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11月 6, 2014 水衛生環境改善 |