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2014年10月23日 (木)

衛生促進活動チームの一員として

 私はビダリ・フランクと申します。南スーダンの中央エクアトリア州イェイリバー郡出身です。私は、JENが行なっている衛生促進活動チームの一員として、コミュニティの人々に対して、感染症を予防することを目的に、衛生的な行動を植え付ける活動を行えていることをうれしく思っています。

イェイリバー郡は、首都ジュバから南西約160km、南スーダンの中で最南に位置しています。同郡は、南スーダンとコンゴ民主共和国、ウガンダとの国境沿いに多く住んでいるカクワ族が住んでおり、その他隣のモロボ郡にも及んでいます。

イェイタウンは、立地条件の良さで南スーダンの中でも急速に成長している街の一つです。最近になって市に昇格されました。これは、カクワ民族の先住民特有のホスピタリティと平和を愛する気質にもよるものもあるのではないかと思います。イェイタウンは、今や首都ジュバに次いで、民族的に多様な市の一つです。

一方で、この地域一帯は戦闘地域だったため、イェイリバー郡の人々の教育レベルは、他の市や、また地方の田舎に住む住民と比較してもまだとても低いという現実があります。知識があれば防ぐことが出来た病気による死亡率はとても高いです。

私自身、JENがこのイェイリバー郡の住民に対して衛生教育を行なっていることをとてもうれしく思っています。JENがイェイリバー郡で水・衛生事業を行なってきた2年弱の間で、とても大きなインパクトを与えていると思います。例えば、南スーダンでは今年5月にコレラが蔓延し、多数の死者が発生しましたが、イェイリバー郡ではその影響は最小限に抑えられました。

私は、支援対象コミュニティでの衛生環境を改善する活動に誇りを持っており、その機会を提供してくれたJENのみならず、ジャパン・プラットフォームや支えて下さる皆さまに感謝しています。この地で病気蔓延を防いだり命を救うため、更なるご支援をよろしくお願いします!

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ビダリ・フランク(私自身は最後列の右でJENのバナーを持っています。)コミュニティ衛生クラブのメンバーと、ワークショップ後に撮影しました。

10月 23, 2014 事務所・スタッフ |

2014年10月 9日 (木)

ポジュル部族

 私はルジャン・ロバート・ステファン・ヤッタ・レミです。南スーダン人で、中央エクアトリア州ラニャ郡のポジュル部族の出身です。首都ジュバから西に70マイルのロカという小さな村で生まれました。私の部族、ポジュル部族についてお話しします。

【子どもを連れながら水が入ったバケツと薪の束を持った妊婦】
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 ポジュル部族は、南スーダンの赤道直下に位置する、白ナイル川の谷のサバンナ地帯に住んでいます。ナイル言語群の人たちで、カロ族に属します。カロ族には、バリ、ムンダリー、カクワ、クク、ニャンワラも含まれます。

 ポジュル部族は、ニョリ、モルサク、ゴダク、ロボラ、ムルサク、ピリサ、マラリ、マンカロや、さらに少数のいくつかの一族に分かれています。ポジュル部族の人口は95万人で、そのうち25万人が女性であると推定されています
ポジュル部族の大部分の人たちは、中央エクアトリア州ラニャ郡に住んでいます。ジュバ郡やイェイ郡にも住んでいます。

【南スーダンのポジュル部族の草ぶき屋根の家】
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【ロカ西部チーク人工林:私の故郷の最大のチーク人工林】
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 ポジュルという名前には、いくつか由来があります。

 バリ語を話す人たちは皆、発音、挨拶の言葉、付き合い方などで部族を識別できます。ポジュル部族の人たちは独特の方言があるので、他のカロ族の人たちと識別することができます。バリ語は、それぞれの部族の日常生活や伝統や経験と結びついて、長い時間の間に方言が発達していったのです。

 私の属するポジュル部族の文化について、簡単に紹介してみました。
 読んでくださってありがとうございます。

 ルジャン・ロバート

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10月 9, 2014 文化、生活、習慣 |