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2014年8月28日 (木)

「ありがとう」ポスター

 私はエマニュエル・ケネスです。2013年7月からジェンの現地職員として働いています。首都ジュバにある事務所勤務ですが、頻繁に事業地へ出張をしています。

 時間が経つにつれ、ジェンが中央エクアトリア州イェイリバー郡オトゴ地区で実施している事業活動について理解するようになりました。また、その活動がもたらす効果やジェンの南スーダンにおける存在を見て、自分がこのメンバーの一員であることを大いに誇りに思います。
 ジェンの衛生促進員は、コミュニティのリーダーに衛生指導員候補として選ばれた村人を訓練する専門家であり、その指導員はのちにコミュニティで衛生に対する啓発を実施します。学校でも同様に、ジェンの衛生促進員によって衛生指導員として育成された教員が生徒へ衛生に対する啓発をします。最近南スーダン全土、イェイリバー郡においてコレラが発生しましたが、このような啓発活動の効果か、オトゴ地区の住民は誰もコレラに感染しませんでした。

 私はまた、ジェンがオムバシ村において実施した経済力強化活動を見て非常にうれしく思います。この活動では、同村の女性を対象に能力強化と石鹸作りを支援し、石鹸の生産を通じて、衛生促進と収入創出の機会が増大します。
 生産された石鹸は、昨年2013年12月15日に武力衝突が生じた際にケニ地区(隣のラニャ郡)で発生した国内避難民に配布されました。

 また、ジェンの給水場(特に井戸)保守点検・維持管理活動では、コミュニティのリーダー達によってコミュニティ内の井戸が持続的に維持管理されるよう指導します。また(コミュニティの)井戸修理工はコミュニティにある井戸を技術的に維持管理・修理できるように訓練されます。

 情勢の不安定さや、道路アクセスおよび交通手段、さらにジェン内部で自動車整備士有資格者が不足している等の難題を抱えていても、ジェンは南スーダンの人びとを支え、コミュニティの人々と共に手を携えています。

 個人的には、私は、国際スタッフから報告の仕方、時間管理、セキュリティやその重要性、また財務や遠隔管理についても指導を受け、自分の能力開発に大きな影響を与えられています。プロフェッショナルな人と働くことができていることに非常に感謝しています。

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8月 28, 2014 事務所・スタッフ |

2014年8月14日 (木)

私のルーツ

 私はモニ・シシリアです。今回、私のルーツであるカクワ文化についてお話しします。カクワとは、バリ語を話す人々のことです。

 その昔、カクワは一つの言語を話す集団でした。混合農業に従事し、ソルガム、キビ、ゴマ、ササゲ、ピーナッツといった様々な作物を栽培するとともに、ヤギを飼育していました。また、ソルガムやキビだけを食用として生育することを信条としていました。バリ語を話す人々は一般的にペースト状の食べ物が大好きで、ピーナッツやゴマをペーストにするために育てて、伝統的なソースを作っていました。

 カクワはコミュニティで多くの人びとの死に直面して、多くのことを学んだと気づき、中央エクアトリア州ジュバのあるナイル川の方へ移り始めました。その後、カクワはバリ語を話す一つのコミュニティとして、ラドゥ山付近に定住しました。しかしそこでも、人は死んでいきました。このように死が続くのは、バリ語を話す人々が固まって一緒に生活しているからではないかと考え、また死に対しての大きな恐怖心から、中央エクアトリア州内でいくつかの部族へと分散していきました。

 カジョケジという場所に移った集団はクク族とよばれ、イェイに移った集団はカクワ族と呼ばれるようになり、私もそのカクワ族です。イェイリバー郡のムゴに住んでいます。ジュバに残った部族は、バリ族と呼ばれるようになりました。

 モニ・シシリア

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8月 14, 2014 事務所・スタッフ文化、生活、習慣 |