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2013年10月31日 (木)

軌跡をたどって

 今回の支援速報では、南スーダン・ジュバ事務所のスタッフ、ハイレセラッセ・メレスさん(第2部)を紹介します。(第1部は、2010年2月3月

【中央:メレスさん】
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 第1部で話したように、貧しい生活から逃れるため、最初にエリトリアから離れたのは父と叔父でした。亡命後の生活は以前と比べて経済的に豊かになり、2人ともエリトリアの独立によってエチオピアから国外退去となるまで、安定した暮らしを送ることができました。

 その後勃発したエリトリア・エチオピア国間の紛争は生活に悪影響をもたらし、多くの人々はいろいろな方法でエリトリアを離れざるを得ませんでした。私は、JEN南スーダンに採用されたおかげで、家族で初めて国を出ることになりました。エリトリアの文化と父の教えに従い、私は弟や妹たちに仕送りを始めました。しかし、経済的に苦しい中でそれは2年間しか続かず、私は家族の中の技術と体力のある者をジュバに呼ぶことにしました。

 私が交通費を援助し、住まいを見つけ、10人の家族がジュバに移住しました。私には3人の子どもがおり、彼らが独立し自営業を始めたおかげで、今では養っているのは妻だけです。
 私は、残りの人生を故郷に戻って妻と過ごすことにしました。年齢も60歳になったので退職するにはちょうど良い時期で、この決断を後悔しないよう神に祈っています。

【メレスさんと家族】
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 JENとその親切で暖かいスタッフたちは、私の家族が自立し、私が目標を達成することを支援してくれました。このような機会を得られたことについて、JENとスタッフの皆さんに感謝の気持ちを表したいです。さらに、この11年の間に、もし私がどなたかの気分を害することがあったなら謝りたい、と思います。

 ハイレセラッセ・メレス



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10月 31, 2013 事務所・スタッフ |