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2013年9月19日 (木)

南スーダン担当として、東京での仕事を紹介します

 初めまして。東京本部で南スーダンを担当していますシンボと申します。今年5月からJENに勤務し、約4ヶ月が経ちました。

 私が担当している南スーダンは、JENが水衛生事業を行い始めて今年で7年目になります。今、私は主に、昨年の前事業の報告書をまとめたり、現在の事業について対外的な対応や事務手続きをしたりしています。現地のスタッフとの日々のやりとりや定期的に送ってもらっている報告により、離れていてもできるだけ現場の状況を知りたいと思っています。

 現在行っている事業のひとつとして、現地の方々に石けんでの手洗いの大切さを理解してもらうと共に石けん作りも行っています。この間、スタッフから試作で作った石鹸の写真が届きました。とても可愛らしくよくできており、今後の活動に期待が膨らみました。

【石鹸作り】
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【できあがった石鹸】
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 JENに勤務して数ヵ月の間に、いくつかのJENのイベントに参加しました。支援者の会やチャボラン、シンポジウムなど、これからも積極的に参加していきたいと思います。

【チャボランに参加しました】
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 まだ慣れないことも多くありますが、現地のスタッフがよりよい活動ができるよう、そして現地の人々の自立を少しでもサポートできるよう、これから頑張っていきたいと思います。



【JENでは、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。
ご寄付は、こちらから受け付けております】

9月 19, 2013 水衛生環境改善事務所・スタッフ |

2013年9月 5日 (木)

給水施設の修復研修

 ジェンはイェイ州で、ジャパンプラットフォームの助成と日本のみなさまの支援により、2015年までにコミュニティの給水・衛生施設を強化するため、州の給水・衛生局と緊密に協力し事業を行っています。

 イェイは支援ニーズが低い州と思われていましたが、2013年の4月・5月に実施されたアセスメントで、給水・衛生施設セクターに問題があることが分かりました。

 ポンプ整備士たちに、給水施設のメンテナンスに関する10日間の研修を行いました。研修中、給水施設から悪臭がしたり、蠕虫が出てきた時もありました。進行役である給水・衛生局の専門家、セシリア・ミミは、塩素で処理することの重要さを述べていました。

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 研修の際、イェイ州オムバシ・ボマにあるカジコ小学校の副校長と話をすることができました。
 アンソニー・ルバリ副校長は43歳で、妻と5人の子どもがいます。2009年からカジコ小学校に勤務している彼は、我々に給水施設の歴史について教えてくれました。

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 この施設は2009年に小学校とその周りのコミュニティのために掘られました。当時、1000人以上の人が使う唯一の給水施設だったのですが、そこを管理する人がいませんでした。後にコミュニティは11人の水管理委員を指名しましたが、この11人はトレーニングを受けておらず、自分たちの役割や責任をよく理解していませんでした。また、研修を受けたポンプ整備士もおらず、2年後には壊れてしまいました。
 コミュニティの人々はパヤムの管理者に報告しようとしましたがうまくいかず、修復に必要な技術や知識も持っておらず、状態は悪化するばかりでした。
当時400人以上もいた生徒たちは、近くの川から水を調達せざるを得ませんでした。川の水は安全ではなく、子ども達はその水を沸かさずに使用していて、下痢で授業に出られなくなってしまうケースなどが沢山ありました。
 そのため、コミュニティの人々が自分たちでメンテナンスできるよう、修復の研修が行われました。

 アンソニー・ルバリ氏は支援に大変感謝し、「ジェンが給水施設の修復を支援してくれてとてもうれしいです。私はコミュニティと学校と協力し、この施設をきちんと管理していきます」と話してくれました。

 イェイ州でのジェンの活動の目標は、コミュニティの回復力と自立を促進することです。

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9月 5, 2013 水衛生環境改善 |