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2013年6月27日 (木)

イェイリバー郡の学校における衛生

 ジェンは2007年より南スーダンで支援活動を実施しています。その間、実施地域や事務所や活動内容は変化してきましたが、一つだけ変わらないことがあります。それは、ジェンは常に南スーダンの人々と共にある、ということです。


 私が南スーダンで働くようになってから4年弱たちました。南スーダンという国は、たとえ離れていても縁を切ることのできない、私を魅了してやまない国です。南スーダンに着いた日、見るもの聞くものすべてが、それまでにこの国や人々について聞いていた通りだと嬉しく感じました。その思いは今も変わりません。

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 南スーダンは豊かな文化や伝統のある国です。かつて最先端の知的活動を誇った詩と歌の国でもあり、力強い国です。この国で、私は今までに会った人の中でも一番強い人々に会いました。たとえば困難な状況の中で勝利を勝ち取った、力と自信にあふれた女性などです。

 しかしながら南スーダンはまた、支援の必要性が非常に大きい国でもあります。たとえば、地中に穴を掘っただけのトイレでも、南スーダンの人々の26人に1人しか利用することができていません。

 私がこの国の異なる地域で活動してきて感じるのは、どの地域にも衛生習慣や水の供給に関して同じような問題がある、ということです。最近実施した中央エクアトリア州イェイリバー郡での調査では、井戸や衛生施設がある学校でも、子どもたちは頻繁に下痢を起こし、そのため絶えず勉強が中断されているということが明らかになりました。ジェンは今後数週間で、コミュニティがこのような衛生問題に取り組むための自信をつけるために活動するチームを作る予定です。

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 水や公衆衛生は、地方か都市部かを問わず南スーダン全体のコミュニティが直面している問題です。イェイリバー郡は比較的開けた地域と言えるかもしれませんが、それでも人々はいまだに様々な衛生問題に苦しんでいます。ジェンはこれらの深刻な問題に取り組み、コミュニティの人々や教師、生徒たちが持続可能な解決策を自ら見つけ出すことができるよう、サポートをしていくつもりです。

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 ジュバ事務所 エリザベス ボナネリ



【JENでは、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。
ご寄付は、こちらから受け付けております】

6月 27, 2013 水衛生環境改善事務所・スタッフ |

2013年6月13日 (木)

ジュバ郡でのトイレ建設

 支援者の皆様とジャパンプラットフォームのご協力で行っている
「中央エクアトリア州における学校・コミュニティー水衛生改善事業」の活動
の一つであるトイレ建設が完了しました。

JENは、ジュバ郡の13校の小学校で、80室の子ども向けトイレを建設
しました。トイレの構造は、同国の教育省に認められたもので、1校に対する
トイレの数は生徒の人数に応じて決めました。男子児童に対しては50人の
児童に対して1基、女子児童に対しては、30人の児童に対して1基のトイレを建設しました。

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トイレ建設を成功させる為には、いくつもの行程があり、また時には問題に
直面する事もありました。入札による施工業者の選定から始まり、土壌の確認、業者さん
との計画の設定、計画通りに建設が進んでいるかどうかの日々の確認、変更が
有る際の計画の再設定などです。

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またJENはトイレを建設するだけでなく、住民が主体的に、そして持続的に
維持管理できるように、それぞれの学校で水衛生施設管理委員会を設置し、
委員会の意義や、維持管理に関するワークショップを実施ました。

そして5月末、とうとうトイレが完成しました。JENのエンジニアと、
教育省のエンジニアで無事建設が終わった事を最終確認し、教育省から
建設完了の承認をもらいました。丁度新学期の開始と共に、子どもたちが
トイレを使い始めてくれる準備が整いました。
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6月 13, 2013 水衛生環境改善 |