ナイル川に生かされる
南スーダンを通過するナイル川は、全長おおよそ6,650km、世界でも最長級の河川です。
インフラの整備がまだまだ進んでいないこの国では、住民にとってこのナイル川の水は重要な生活用水でもあり、交通手段の一つでもあります。
また、ここで活動する私たちにとって美しい自然の姿を垣間見ることのできる癒しの存在でもあります。
川を渡る人々。対岸で取れた大量のマンゴーを抱えて川を渡ってくる人もいます。
川沿いには果物が実ります。4月はマンゴーの季節で、川岸いっぱいにマンゴーが実ります。また、時々グワバの木をみる事も出来ます。取れたての果物はとても良い香りで、人々の空腹を満たしてくれます。
【マンゴー】
【グアバ】
ジュバの中心をほんのすこし離れると、野生の動物を眼にすることもできます。美しい鳥たちや、ワニの姿を見る事もあります。
JENジュバ事務所でも、ナイル川の水に塩素タブレットをいれて生活用水として使用していました。乾季には多少透き通ってくるのですが、雨季になると水が濁って大変です。うすい色の洋服は洗濯をするたびに茶色くなって行きます。
(最近ようやく、浄水処理された水が入手しやすくなり、洗濯物も少しはきれいに洗えるようになりましたが、日本と比べるとまだまだ不便です)
そんな日々の生活から、ナイル川を通して、多くの事に気づかされます。日本では当たり前の様に感じてしまっていた、きれいな水や整備された道路のある生活のありがたさ。美しい大地に生かされている事に感謝しながら、1日1日を大切にして活動を続けたいです。