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2013年2月21日 (木)

事業地までの道路事情

 JENが研修とモニタリングを実施しているモロボ郡とカジョケジ郡は、首都ジュバから車で6~7時間ほどの距離にあります。同時に、隣接するイェイ郡での支援ニーズも調査するため、ケニア出身のプロジェクトオフィサー、エリザベスと3週間にわたって、事業地間を往復してきました。

 首都から事業地に向かう道路を、日本の資金で整備していました。そのため、私たち職員が乗った四輪駆動車は、最初の1時間は大変快適に、スムーズに進んでいました。ところが残りの5時間は、整備されていない広い赤土のダート道脇のわだちの上を、車体を大きく傾け、ガタガタ揺れながら進むきつい道のりでした。目的地へ到着するまで、村の小さな屋外マーケットを通りますが、それ以外にお店は何もなく、ひたすら走り続けるだけです。

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 時折道路脇にある村を通ると、井戸水を汲んだプラスチック容器を頭に載せた女性や子どもが歩いています。
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 長距離を往来する若者が小型バイクに乗って移動する姿は見かけますが、ほとんどの村人は歩くか、ヒッチハイクをしています。

 村の奥地へ行くと、住民手作りの簡素な丸太橋が川の上に架けられているのですが、丸太の隙間にタイヤが挟まってしまったり(写真の通り、実際挟まりました)、
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 車両通行に十分な幅がない橋では、川に車両のタイヤがハマってしまうときもあります。

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 日頃から車輛の定期点検や、出発前の点検は実施していますが、毎日6時間、デコボコ道を走行して車を酷使するため、ジュバへ戻る途中でショックアブソーバーが故障してしまうこともありました。

 このように、日本では快適な車での移動にも、ここ南スーダンでは苦労が伴いますが、代替ルートはほとんどありません。そこで、緊急時に対応できる様、複数の連絡手段をもち、工具や消火器、救急箱、緊急用の食料・水などを積んでおくことが欠かせません。

2月 21, 2013 事務所・スタッフ文化、生活、習慣 |