イリアンガリ村での衛生教育~下痢のない村に~
ジェン衛生普及員のマリアムング・モゼスと申します。今日は、コミュニティでの衛生教育の様子をお伝えします。
今回の事業では、学校で行っている衛生教育の内容を大人たちにも知ってもらい、子どもたちの行動の変化をさらに助けるために、コミュニティ衛生教育を各村で4回行っています。
【イリアンガリ村で衛生教育を進める衛生普及員】
先日、イリアンガリ村にて2回目のコミュニティ衛生教育を行いました。内容は、「下痢のない村について」です。
イリアンガリ村は、ジュバから東へ2時間ほど行ったところにある500世帯ほどの小さな村です。この村には、トイレが全くなく、昔から屋外で用を足していました。村長に話を聞くと、できたら政府にトイレを作ってもらいたいという程度にしか考えておらず、下痢とトイレの繋がりについて十分な認識がありませんでした。
【村にトイレがないことを説明する村長(中央) 】
今回の衛生教育で、その繋がりについて学んだ結果、参加者の間でトイレを作ることの重要性への意識が高まりました。しかし今度は、穴を掘る道具が欲しい、という要望が上がり…。村人たちが持っている道具で衛生的なトイレができることを説明しました。
【衛生教育のために集まった村人たち】
今回の村のような状況は特別ではなく、南スーダンには多く見られます。隣国のケニアやウガンダのように改善されるまでには、まだまだたくさんすることがありそうです。
(JEN衛生普及員 マリアムング・モゼス)