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2013年1月24日 (木)

イリアンガリ村での衛生教育~下痢のない村に~

ジェン衛生普及員のマリアムング・モゼスと申します。今日は、コミュニティでの衛生教育の様子をお伝えします。

今回の事業では、学校で行っている衛生教育の内容を大人たちにも知ってもらい、子どもたちの行動の変化をさらに助けるために、コミュニティ衛生教育を各村で4回行っています。

【イリアンガリ村で衛生教育を進める衛生普及員】
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先日、イリアンガリ村にて2回目のコミュニティ衛生教育を行いました。内容は、「下痢のない村について」です。
イリアンガリ村は、ジュバから東へ2時間ほど行ったところにある500世帯ほどの小さな村です。この村には、トイレが全くなく、昔から屋外で用を足していました。村長に話を聞くと、できたら政府にトイレを作ってもらいたいという程度にしか考えておらず、下痢とトイレの繋がりについて十分な認識がありませんでした。

【村にトイレがないことを説明する村長(中央) 】
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今回の衛生教育で、その繋がりについて学んだ結果、参加者の間でトイレを作ることの重要性への意識が高まりました。しかし今度は、穴を掘る道具が欲しい、という要望が上がり…。村人たちが持っている道具で衛生的なトイレができることを説明しました。

【衛生教育のために集まった村人たち】
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今回の村のような状況は特別ではなく、南スーダンには多く見られます。隣国のケニアやウガンダのように改善されるまでには、まだまだたくさんすることがありそうです。

(JEN衛生普及員 マリアムング・モゼス)

1月 24, 2013 水衛生環境改善 |

2013年1月10日 (木)

ジュバのクリスマス

 あけましておめでとうございます。
 いつも温かく支援をしてくださる皆さまにとって、また南スーダンの人々にとっても、2013年がさらに良い年となることを、ジュバ事務所スタッフ一同お祈り申し上げます。

 今年初めの支援速報は、2012年の常夏ジュバのクリスマスの様子について紹介します。南スーダンのクリスマスは、雪もちらつく日本のクリスマスとは異なり、季節でいうとおおよそ初夏にあたります。雨季が長く続いた今年も、クリスマス前後の日中の気温は優に30度を超えています。

 ジュバ市内では色々なものを売るお店が増えてきています。今までは手に入らなかったようなものが、店先に並ぶようになりました。クリスマスをお祝いする為のグッズもその一つです。クリスマスが近づくと店先はきれいに飾られ、クリスマスをお祝いするためのたくさんのきらびやかな商品が並びました。

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 普段はジュースやお菓子を売る商店も、クリスマスグッズを並べています。

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「我々南スーダン人にとってクリスマスはとても重要なイベントなんだ。皆が楽しいクリスマスを過ごせるようにきれいな飾りを売りたいんだよ」とにこやかに説明をしながら、忙しそうに品物を並べる店主。
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 ジュバにある大きなスーパーもスタッフはサンタの帽子をかぶりお客さんを迎えます。店頭もお店の中もきれいにデコレーションしています。

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 ジュバで暮らす人々の中には、故郷の村に帰りクリスマスをお祝いした人もたくさんいます。村で待つ家族のために新しい洋服や靴、お祝いの品々を買って帰ります。今年はジュバに残ったと言う人も、家族でお祝いをしたり、親戚同士で集まったり、近くに住む人々同士で集まって、たくさんの料理でお祝いをしていました。

1月 10, 2013 文化、生活、習慣 |