衛生教育のための事前調査
今回は、JENが衛生教育を行う学校での事前調査についてレポートします。
訪れた学校はジュバ郡にあるAru Primary School(アル小学校)というところです。生徒数は240人で、1年生~5年生までがここで勉強をしています。
事前調査とは衛生に関する、知識・認識(knowledge)、態度・考え方(attitude)、実践・習慣(practice)について、衛生教育を行う前の現時点での状況を確認するものです。衛生教育が終わったら、また同じような調査を行い、衛生教育の前と後でどのくらい子どもたちの知識、態度、習慣に変化があったのか確認します。
事前調査は各学年から10名ずつ生徒をランダムに選んで行われます。最初にハイジンプロモーター(衛生普及員)は子どもたちに今回の調査について説明します。「これはテストではありませんよ。でも、隣のお友達の回答を覗いて真似をしてはいけません。名前を書く必要もありません。嘘をついてもいけませんよ。」と、子どもたちに分かりやすいように英語とアラビア語で繰り返し説明を続けます。
質問の内容は例えばこんなかんじです。
下痢って知っていますか?
どれくらいの頻度で下痢をしますか?
お家にトイレはありますか?
1日に何回ぐらい手を洗いますか?
このような質問を細かく聞いていきます。質問事項がとても多いので、ハイジンプロモーター(衛生普及員)は最後まで子どもたちが退屈をしないよう、常に元気に笑いを取りながら質問を進め、調査を終わらせました。
事前調査を終えると、衛生教育が始まります。今後、子どもたちの行動に変化が起きる事を期待し、事業を続けていきます。
* この事業はジャパン・プラットフォームおよび皆さまのご支援で進められています。