衛生教育-クリパパ小学校 コミュニティ・ストーリーとスクール・マッピング
先日ご紹介したクリパパ小学校が、調査の結果事業対象校となり、衛生教育が始まりました。
初回は、コミュニティ・ストーリーとスクール・マッピングです。5年生までしかいない学校なので、1~3年生のグループと4~5年生のグループに分かれて開始です。
【衛生教育の光景】
コミュニティ・ストーリーは、子どもたちがグループワークを通して衛生に関する絵カードを並べて話を作ります。1~3年生の低学年にはジェンが持っているカードを各グループに5枚ほど渡して、話をつくります。絵には、清掃や料理、病院など普通の生活に関連する様子が描かれています。
【果物を手渡す絵、この絵から手洗いなど衛生に関連することがイメージできます】
【カードを見ながらストーリーを考える子どもたち】
各グループが発表する中で、ジェンのスタッフが衛生に関する質問をしていきます。授業の後、3年生のリジョイス・ヲロさん(Rejoice Woro)は、「いろいろなカードを使って楽しく勉強することができた」と話してくれました。
また、4~5年生の高学年では、衛生に関する絵を各人で紙に書いてもらい、それを5~6名のグループに分けて話を考えてもらいました。
【衛生に関する絵を描いている子どもたち】
ほとんどの絵に体が汚れていたり、排泄をトイレでない所でしていたり、汚れた水を飲んでいたり、といった不衛生な状況が描かれていました。そしてそれをつなげて話を作ります。
【各グループ4枚ずつ、4組が発表】
ポイントは、話を作るという作業を楽しみながら、衛生についての気付きを皆で共有することにありました。高学年生は、この後、スクール・マッピングをして自分たちの学校の様子やどこで排泄をしているかなどを笑いながら話して、授業を終えました。
【学校の見取り図を描く子どもたち】
5年生のアグレイ・ユグ君(Agrey Yugu)は、「このような授業は初めてで、みんながどのように考えているかわかって面白かった」と教えてくれました。
これから複数回にわけてこのような参加型の衛生教育を行って、子どもたちの衛生行動が変わって健康な生活を送れるように事業を進めていきます。
(この事業は、ジャパンプラットフォームや皆さまの支援で進められています)。