日々を生き抜く ~アディリヤさんの話~
先日、対象校の選定調査のために訪れたガンジ村で一人の女性を見かけました。今回は、その村人からの話をご紹介します。
57歳のアディリヤ・ポニさんは6人の子どもがいるお母さん。ご主人は15年前の1987年に地雷を踏んで亡くなってしまいました。その後、頼れる親戚も多くが戦争でなくなり、一人で子ども6人を育ててきました。
子どもの一人は結婚しましたが、1人は大学まで行ったものの職がなく、その他の4人はまだ学校に行っておりお金がかかります。 診療所の管理人として月に280ポンド(約4480円)を得ており、それでなんとかやりくりしています。
【診療所のスタッフ宿泊施設を清掃するアディリヤさん】
アディリヤさんは、これらのことを少しずつ話す中で、涙が止まらなくなっていました。戦争が終わっても人々の悲しみがすぐに終わるわけではなく、その悲しみを背負いながら毎日を何とかして生き抜いている。そのようなことを感じた一日でした。
(プログラム・オフィサー ハイレセラッセ・メレス)