元気の出る一杯
今回は、村人たちの生活のお話です。前回のクリパパ小学校での調査が終わった後、学校のすぐそばのお茶屋でコーヒーや紅茶を飲んでいきました。
【左がコーヒー、右が紅茶】
コーヒー2ポンド(約60円)、紅茶1ポンド(約30円)を出してくれたのは、この青空お茶屋を営んでいるエスターさん28歳。
【お茶を入れてくれているエスターさん】
エスターさんは3人の子どもを抱えるお母さん。お父さんはジュバに出稼ぎに行っているのですが、なかなか職がなく、エスターさんが今年の3月から学校のそばで簡単なお茶屋さんを開き始めました。
お茶屋さんと言っても、お湯を沸かすのは次のような道具。
これでお湯を沸かした後に、紅茶は茶こしに入った出がらしの紅茶に湯通ししておしまい。コーヒーはちょっと手間がかかって、次のような鍋で煮詰めて完成です。味付けは砂糖です。
ここでお茶屋さんを始めたのは、学校の建設が始まって工事の関係者が増えたことや、学校の周りに家が増えてきて村人たちが多く通って行く場所だったからそうです。
【エスターさんのお茶屋で休んでいく村人たち】
朝の6時ごろには1時間かけて仕事用の水汲みにでかけ、8時ごろにはお店を開けて4時30分ごろまで働きます。
この学校で井戸を建設するかどうかはまだ決まっていませんが、もし建設されればこのようにがんばるお母さんも1時間かけて水汲みをせずにすみ、3人の子育てをしながらもう少し楽にお茶屋を営んでいくことができそうです。
【子どもをあやしながら仕事の話をしてくれたエスターさん】
このお茶屋さんで元気の出る一杯を頂いて、帰りの2時間の悪路の途につきました。
(ジュバ事務所長 西丸崇)