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2012年1月26日 (木)

井戸のメンテを地域一体で

 ジェンは、井戸を建設する際には各学校に井戸の維持管理委員会を設置して、住民が自分たちで修理やメンテナンスができるようにしています。

 しかし、数年間の間に、いくつかの問題点も見えてきました。
 委員会は簡単な修理はできるけれども、大きな修理は水道局に頼らざるをえない。
 水道局の対応は、人員不足、予算不足で遅くなる。
 修理のスペアパーツが水道局の在庫になく、地域でも手に入らない。

 そこでジェンは、地域で育ち始めている井戸修理工の経験者を組織化し、政府に頼り切らず、住民と民間の修理工が連携して井戸の維持管理を進める仕組みづくりを、ラニャ郡にて進めています。
 スペアパーツも修理工の協会が在庫管理して、常に在庫があるようにしていきます。
 また、公共性の強いこの協会が住民とうまく連携できるよう、政府による支援にも繋げていっています。

 先日は協会のメンバーである修理工の技術再確認トレーニングを行いました。

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(技術再確認トレーニングの一場面)

 井戸の修理工として協会の設立から関わっているジョン・ラドゥさんは
「この協会の設立を通して、井戸の維持管理は、政府ではなく私たち井戸修理工の責任であることを再確認しました。
 私たちに井戸の維持管理を任せてくれようと考えているコミュニティも出てきています。
 今は、その契約額について人々と一緒に勉強しています」
 と語ってくれました。

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(インタビューを受けるジョン・ラドゥさん(左))

 ジェンは、住民が「官」だけに頼らず、「住・官・民」のネットワークの中で、民間の協会を核として、自分たちで井戸の維持管理できるような地域の自立支援を進めています。

1月 26, 2012 水衛生環境改善水管理委員会 |

2012年1月12日 (木)

イェイタウンの年明け

 首都ジュバから南に車で3~4時間ほど走ったところにあるイェイタウン。
 ジェンの事業地モロボ郡やラニャ郡で活動するジェンスタッフが給油したり、宿泊したりする拠点となっています。

 そこで年越しをしたスタッフ(サミュエル)に、1月1日について聞きました。

 1月1日はクリスマスと同じぐらい重要な日です。クリスマスと同じように朝から教会に行きます。
 私は朝6時から教会に行きました。日中は暑くなってきましたが、朝はまだまだ寒い中、数百人ほどの人々が集まります。
 1980年代に建てられた教会の中には400人ほどが、教会の外にも数百人が集まりました。そして、皆で独立後初めての新年を迎えられたことを喜び合いました。

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(教会に集まった人々)

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(礼拝中も教会の外で人々は集まってきて新年のあいさつを交わしていました)

 1月1日は、食事も大切です。牛肉、豚肉、鶏肉を煮たり焼いたりしたりしたものや野菜の料理を各家庭で準備します。

 女性たちはこの準備のため、早朝の礼拝ではなく昼前の礼拝に参加します。

 礼拝の後は、友人を招待したり、友人の家の訪問したりして1日中、どこかでご飯を食べていました。

 クリスマスと1月1日にたくさんお金を使ったので、1月2月はつつましやかな生活をしなければなりません。

 2011年は国民投票や独立など多くのイベントがありました。そして物価は上昇し、各地で争いが続いています。つい先日も北部で数千人規模の襲撃事件が起こり、数万人の避難者が出る事態となっています。

 2012年は経済が安定し、各地の争いが収まり平和が定着するような実りの多い年になることを願っています。

1月 12, 2012 事務所・スタッフ文化、生活、習慣 |