手押しポンプ修理のトレーニング開始
カジョケジ郡では今年度の深井戸に設置する手押しポンプを維持・修理するための研修が始まりました。
目的は3つ
1)ポンプの定期検査技術
2)簡単な修理技術
3)本格的な修理の監督技術です。
これらはジェンの設置する手押しポンプをできるだけ長く使ってもらい人々が井戸水を使い続けるようにしてもらうためです。
参加者15人に聞いたところ、手押しポンプの修理を手伝ったことのある人が3人、自転車の修理をしたことがある人が4人、バイクの修理をしたことがある人が1人。その誰もが機械関連のトレーニングを受けたことがありません。そのような人々に10日間で最低限、簡単な修理技術を身に付けてもらいます。
講義に臨む参加者たち
講師は、州と郡の水道局エンジニア。手慣れたもので参加者に巧みに質問しながら教えていました。ポンプのパーツの説明から、修理道具の説明、そして修理の仕方など覚えることはたくさんあります。
修理道具
今回は、手押しポンプで一番複雑な構造のシリンダーの分解と組み立てに ついて、簡単にご紹介します。このシリンダーは手押しポンプに水を送り込む重要なパーツです。
中には次の写真のようにいろいろな金属部品とゴムパッキンでできています。
講師の一人クリスティンさんがまずは実際に分解して組み立てて見せます。
そして、今度は二人ずつ組みになって、分解と組み立ての実践です。
部品を上下逆につけたり、ゴムパッキンのつける数を間違えたり、みんな初めてのことなので試行錯誤しながらすすめます。
前日に教えてもらった修理道具を使って、しっかりと部品と部品を留めていきます。10分で分解と組み立てを行うという課題の中、組み立てている以外の参加者も単に見ているだけではなく、後ろから声をかけて間違っているところを指摘します。
最後に、実際にバケツの水を使って水を吸い上げられるか確かめて、
そして、完成です!!
これらの実習が終わって、みんなおいしいお昼ごはんの時間でした。
今日のお昼ご飯は、トウモロコシの粉で作ったリロ(現地バリ語:スワヒリ語のウガリに相当)とヤギのシチュー。
お昼ごはんが終わったら、みんなのんびりすることなく、午後の授業が始まるまでみんなで復習をして忘れないようにしていました。
このグループへの研修が終わったのち、カジョケジ郡では他のグループのためにもう1回、モロボ郡で2回、井戸の維持管理のトレーニングを進めていきます。
(この事業は、ジャパン・プラットフォームや支援者の皆さまのご支援で進められています。)