燃料価格の高騰
このところ、南部スーダンは燃料価格の高騰と不足に悩まされています。昨日も、事業地で調査などをしていたジェンのチームが、車の燃料を調達することができずに、一時活動を中断し、遠く離れた地域まで燃料を買いに行かなければいけないということがありました。もちろん非常事態用に燃料の備蓄をしていますが、それでもここ数日の状況は深刻です。
燃料だけではなく、食糧を含む生活必需品の価格も高騰しており、2か月ほど前は1袋58ポンド(約1600円)で買えた25㎏入りのメイズ(とうもろこし)の粉が、今では78ポンド(約2150円)、1ポンドで8個買えた小さなパンが、今では4個しか買えません。このところ、地元のベーカリーの前にはパンを求める人の列ができています。
現地の人々やメディアによると、これはスーダンだけの問題ではなく、東アフリカ全体に同じ傾向があるようです。南部スーダンでは、燃料や小麦粉などを北部スーダンの首都ハルツームやウガンダからの輸入に頼っていますが、ウガンダでも価格高騰によるデモが起こったりして、供給が滞っています。
独立を7月9日に控え、抱える課題は山のようにあります。