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2010年11月18日 (木)

スーダンの不思議な木

 私がその一本の木を見かけたのは、ジュバから事業地のモロボ郡に向かう道中でした。この辺り一体は他の南部スーダン各地と同様、森の木々で覆われています。しかし、その木は周囲のどの木よりもはるかに高く、いったいなぜこの木だけがこのように成長したのかと不思議に思いました。それはマホガニーの木でした。材木として非常に珍重される木ですが、周囲には他にマホガニーの木はありません。

 それからしばらくしてまたこの道を通った時、私は現地スタッフの1人にこの木について聞いてみました。すると、彼はびっくりするような話を教えてくれました。


 この木は材木に非常に適している古い木なので、今までに何人かこの木を切ろうとしましたが、うまくいきませんでした。重機を使って切ろうとした人もいました。木は倒れましたが、次の日には何ごとも無かったかのように真っすぐ立っていました。

 信じられますか? 私にはとても信じられない話でした。もしかしたら、何か不思議な力を持った木なのでしょうか? スーダンの菩提樹。。。アジアでは「バンヤンツリー」、アフリカの特にマダガスカルでは「バオバブ」が有名です。誰か真実を明らかにしてくれたらと思いますが…。

11月 18, 2010 文化、生活、習慣 |

2010年11月 4日 (木)

「お話する学校」

 小学校を対象に衛生教育をするのはとても難しいこともありますが、おもしろいこともたくさんあります。カジョケジ郡の事業対象校を訪問したときにも、子どもたちの豊かな創造性を目の当たりにしました。

 101104_song_presentation 特に興味深かったのは、衛生クラブのメンバーの子どもたちによる歌や劇の発表です。この衛生クラブは、ジャパン・プラットフォームやみなさまのご支援で行っている水衛生事業の中でジェンが結成し、トレーニングを行ったものです。子どもたちの創造性はとても豊かで、感心させられました。これらの歌や劇は、現地で話されているクク語やバリ語で行われることが多いですが、これらの言葉が少ししかわからない私にも、メッセージはとても強く伝わってきました。

 また、ある学校では、子どもたちが「お話する学校」を作っていました。それは、学校の敷地内の様々な場所にメッセージの書かれたプレートを立てるというものです。ジェンの事業を通して学んだ衛生のメッセージだけでなく、HIV/AIDSに関するメッセージもあります。(カジョケジ郡はHIV/AIDSの影響を強く受けている地域のひとつなのです。)日常生活のひとつひとつの場面で、これらのメッセージが子どもたちの目にふれることになります。大切なメッセージを学校内のプレートが語る―「お話する学校」です。101104_talking_compound

 こうした子どもたちの創造力豊かな活動は、コミュニティを変えていく大きな力となるでしょう。

 プロジェクト・オフィサー/エリザベス

11月 4, 2010 水衛生環境改善 |