コミュニティの力
JENの活動方針の一つに「与える支援ではなく、支える支援を」があります。この方針を実現するためには、時間をかけて、地域の人々とコミュニケーションをとり、理念を共有する「過程」が大切です。今回は、昨年12月に行った井戸修復の時のエピソードをご紹介します。
井戸の修復は、南部スーダンの水衛生セクターの中で、最も優先順位が高いものの一つです。特に、コミュニティ全体が修復のスキルを身につけることが重要です。
JENが学校建設を支援するコミュニティには、4本の井戸がありましたが、うち3本が壊れていて、水が出ない状態でした。JENは、壊れた井戸について人々と話し合いをもちました。彼らにとっては、JENが修復するだろうという期待があったようです。
「支える支援」を行うためには、自助努力の促進が不可欠です。そこで、JENは費用の半分づつの負担を促しました。折半など、人々にとっては初めての試みであったにも関わらず、その案が採用になりました。
ここで重要なことは、コミュニティが費用を負担することではありません。主体的にかかわることがなにより大切なのです。
今後も各自がお金を出し合って、井戸を維持し、管理していくことになりました。