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2009年8月20日 (木)

フィールド出張の大変さ

090813_2009junesdkajokeji_roadcondi  筆者は普段、ジュバで総務経理を担当しています。7月末に、活動地域、カジョケジ郡へ行く機会がありました。最近雇用した衛生教育プロモーターに会えることや学校衛生教育の事前調査に立ち会えること、ウガンダとの国境付近という遠隔地域に訪問できることなどから、たくさんの期待を胸に出発しました。

 ところが出発当日、悪路により車が故障し、代替車の手配、中継地での宿泊など、予定していなかったことが数多く起こりました。そのため、翌日早朝に出発し、昼ごろにようやくカジョケジに到着した時は疲労困憊。しかし、学校で子どもたちに衛生教育を実施することが楽しみで仕方がないといった衛生教育プロモーターたちと会えたことは大きな喜びでした。

(写真:草原にしか見えないような?カジョケジへの道、車内から撮影2009年7月)

 今回の出張は、フィールドでの仕事にまつわる苦労と困難さを実感する良い機会となりました。これからもフィールドで活躍するスタッフを十分にサポートし、スーダンの人たちへの支援を効率良く実施できるよう、ジュバ事務所でがんばります。

8月 20, 2009 文化、生活、習慣 |

2009年8月18日 (火)

「蛙」と「ダンス」

090806_20090724_jpf_kk_he1_logil_ps   2009年4月より皆様とジャパンプラットフォーム様のご支援で、中央エクアトリア州に位置するモロボ郡とカジョケジ郡にて小学校での衛生教育を実施しています。今回は、その衛生教育を行った際の現地の子どもたちの様子をご紹介します。

  衛生教育の第一ステップとして、毎日の生活に感じる「問題」の発見と衛生教育をつなぎ合わせて考える取り組みをしています。小学校4年生から6年生には、毎日の生活の一場面を絵に描いて表現してもらった後、グループでその絵について話し合い、4枚の別々の絵を使って1つのストーリーを作ってもらいます。

  この作業は、自分の生活における水・衛生に関する問題発見をすることが目的です。しかし、子どもが自主的に描くストーリーや絵には、そういったことに囚われない自由な発想がいっぱいです。

  例えば、子どもが描く日常生活の一場面には「蛙」が登場します。また「蜂蜜を取りにいく絵」や「木を切る絵」があります。これらは彼らが日常生活でとても身近に感じている生活の一場面です。

090806_dsc03121   「では、日常生活の問題としては、どんなことが挙げられるだろう?」という質問には、「ダンス」という答えもありました。「どうしてダンスが日常生活の問題になるのか?」と聞くと、「ダンスは“お酒を飲む場所”と密接につながった行為だから」ということでした。

  一見、関係ないように思える回答も子どもたちが真剣に日常生活について考えているからこそ。衛生教育の模範解答的な回答ばかりが挙がらなかったことに、とても安心しています。

8月 18, 2009 水衛生環境改善衛生教育 |