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2008年4月24日 (木)

平和のための国勢調査

080422a_wall_of_school_picture_of_w 4月22日の国勢調査開始の日は、国民の祝日となり、移動禁止の放送がラジオで流れました。

約20年間継続的に南部対北部で内戦状態が続いたスーダン。2005年の停戦合意では、南スーダンが北から独立するかどうか2011年の国民投票によって決定することも含まれています。その国民投票のために、南に住まいを持つ人口を数える国勢調査の準備が進められてきました。

 JENが展開する事業地においても国勢調査の準備が進められ、現地スタッフにも出生地や家族が住む地域に戻るものがいます。戦争が終わり平和な自分の国を造り上げていく。そのような過程をとても大切にしていることが伝わります。北部との新しい関係造りの過程を通して、相互に信頼が育てられることを願っています。

(写真:学校の壁に描かれた戦争の絵)

4月 24, 2008 政治、経済、治安 |

2008年4月10日 (木)

戦争の爪あと

0407  ジュバ事務所から事業地のラニャ郡に車で移動する途中、道路が通行止めになっていることが良くあります。これは、戦時中に道路脇に埋設された対人・対戦車地雷の除去作業を、国際NGOが行っているためです。ラニャ郡は、南下してくるスーダン軍とスーダン人民解放軍(SPLA)との間で激しい戦闘が行われた地域です。このため、終戦から3年が経過した今も、おびただしい数の放置された地雷や不発弾が、人々の生活を脅かしています。

 赴任したての頃は、こうした通行止めに出くわす度に「事業地でミーティングの時間が迫っているのに」と焦っていました。しかし、この地雷除去作業も、スーダンの復興に不可欠で非常に重要です。今では、通行止めが解除されるまで、ドライバーや他のスタッフとジュースを飲んで休憩しながら気長に待てるようになりました。

4月 10, 2008 政治、経済、治安 |