翻弄の歴史に触れるとき
私たちが活動している中央エカトリア州の人々は、さまざまな言語を話します。
まずは現地語として、バリ語があります。この州に住む部族によって、このほかにもムンダリ語、クク語、カクワ語などがありますが、中央エカトリア州に住む部族同士であれば、お互いに意思疎通ができるぐらいとても似ている言語とのことです。
二つ目はJuba Arabicと呼ばれる、アラビア語です。ジュバは内戦時にはハルツームのスーダン政府軍の支配下にあったこともあり、多くの人がジュバ風にアレンジされたアラビア語を話しますが、読み・書きが出来る人はあまり見かけることがありません。
三つ目は英語です。内戦中ウガンダに難民として逃れ、教育を受けていた人も多いことから、英語を話せる人が多くいます。
英語が話せる人が多くいることは、私たちがプロジェクトを実施するにあたって非常に助かることなのですが、話せる言語の数が多いことは同時に南スーダンの人々が内戦に翻弄されてきた結果であることを考えると、とても複雑な気分になります。
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