人で溢れる掲示板、その1:求人広告事情
現地スタッフの採用が始まりました。先日、スーダンに赴任した川勝です。
日本であれば、メールや電話、または郵便で応募者と連絡をとります。
しかし、インターネットも電話も普及していないスーダン南部では、情報交換の手段が180度違います。
最もポピュラーなのが、国連機関事務所の前にある掲示板の利用です。
まず、求人広告をこの掲示板に貼ることから始まります。
職を探している現地の人びとは、毎日のようにここまでやってきて、求人広告の張り紙をチェックするのです。
中には、「これだっ!」という広告の紙切れを、引きちぎって持って帰る人もいます。
すると私たちは、もう一度求人広告の紙を作り、掲示板に貼るのです。
次に、応募者の書類選考を済ませた後、合格者に面接日時を通知します。
このときも掲示板に戻り、合格者の名前と面接日時や場所を書いた紙を貼ります。すると、該当する応募者が指示どおりに面接に現れるという流れです。
人と連絡を取り合うために活躍する掲示板が、ここでは大変重宝しています。