2008年5月 8日 (木)

強盗の背景

080505_jen  今年3月末より、ジュバにある国際NGOや国連機関の事務所・住居を狙った、武装強盗事件が頻発しています。国連発行の治安報告書によると、犯行グループは5~20名で事務所・住居に押入って銃で住人を脅し、主に現金を強奪しているとのことです。

 これまでジュバは、紛争を終えて間もないスーダン南部にあって、比較的治安の安定した街でした。しかし、和平合意から3年しか経っていないこの国では、銃などの武器を所持している一般市民や元軍人も多く、武装解除もあまり進んでいません。加えて、高い失業率や日本より高い物価も、今回の事件に関係していると見られています。

 JENは、事務所の安全強化に努め、スタッフの安全を第一に考えながらスーダンでの事業を継続していきます。

(写真: 目立たないようにJENのロゴ・ステッカーをはがした事務所の門とガード)

5月 8, 2008 |

2008年4月24日 (木)

平和のための国勢調査

080422a_wall_of_school_picture_of_w 4月22日の国勢調査開始の日は、国民の祝日となり、移動禁止の放送がラジオで流れました。

約20年間継続的に南部対北部で内戦状態が続いたスーダン。2005年の停戦合意では、南スーダンが北から独立するかどうか2011年の国民投票によって決定することも含まれています。その国民投票のために、南に住まいを持つ人口を数える国勢調査の準備が進められてきました。

 JENが展開する事業地においても国勢調査の準備が進められ、現地スタッフにも出生地や家族が住む地域に戻るものがいます。戦争が終わり平和な自分の国を造り上げていく。そのような過程をとても大切にしていることが伝わります。北部との新しい関係造りの過程を通して、相互に信頼が育てられることを願っています。

(写真:学校の壁に描かれた戦争の絵)

4月 24, 2008 |

2008年4月10日 (木)

戦争の爪あと

0407  ジュバ事務所から事業地のラニャ郡に車で移動する途中、道路が通行止めになっていることが良くあります。これは、戦時中に道路脇に埋設された対人・対戦車地雷の除去作業を、国際NGOが行っているためです。ラニャ郡は、南下してくるスーダン軍とスーダン人民解放軍(SPLA)との間で激しい戦闘が行われた地域です。このため、終戦から3年が経過した今も、おびただしい数の放置された地雷や不発弾が、人々の生活を脅かしています。

 赴任したての頃は、こうした通行止めに出くわす度に「事業地でミーティングの時間が迫っているのに」と焦っていました。しかし、この地雷除去作業も、スーダンの復興に不可欠で非常に重要です。今では、通行止めが解除されるまで、ドライバーや他のスタッフとジュースを飲んで休憩しながら気長に待てるようになりました。

4月 10, 2008 政治、経済、治安 |

2008年3月27日 (木)

新しい日々

0325  こんにちは、スーダン事務所、総務・経理担当の猪又悦子です。スーダンに到着してもうすぐ二ヶ月になりますが、元気に頑張っております。昼間の強烈な暑さの中、目まぐるしい日々を過ごしています。

 ここジュバでは、毎日爪・鼻・耳の中まで粉塵で覆われ、白い衣類は茶色に変化します。部屋も常に粉塵で覆われていますが、既にその辺は気にならなくなっています(笑)

 雨季を前に少し暑さも和らぎ、陽気なスタッフに囲まれ、時間が過ぎるのを凄く早く感じます。これから少しずつスーダンを探検して、皆様にお伝えしていきたいと思います。

(写真:ジュバ事務所を訪問したJENサポーターの中村さんと)

3月 27, 2008 スタッフ |

2008年3月13日 (木)

大使、ジュバ来訪

0311  先週、在スーダン日本国大使館より、石井大使と早川一等書記官がJENジュバ事務所を訪問されました。現在、JENは外務省の協力の下、ラニャ郡において学校水衛生改善事業を実施しています。この事業では、ラニャ郡にある3つの小学校において、井戸の掘削、トイレの建設、水衛生施設管理委員会の設立と運営管理に関するトレーニングを行っています。

 今回のミーティングでは、本事業の進捗を報告し、事業地における現在の治安状況を説明しました。また、ジュバでの生活や、今後のスーダンでの活動計画についても意見を交換しました。JENは今後も大使館や外務省をはじめとするいろいろな関係者と密に連絡を取り合いながら、スーダンにおける事業を進めていきます。ご訪問ありがとうございました。

3月 13, 2008 水衛生事業 |

2008年2月28日 (木)

胸一杯のセレモニー

ジャパン・プラット・フォーム(Japan Plat Form)と皆様のご支援によって、昨年4月より実施してきた事業が2008年1月31日を持ちまして、無事終了致しました。

テレケカ郡とラニャ郡の最もニーズの高い学校5校では、井戸掘削と学校衛生施設(トイレ)の建設が終了し、1月28日と31日に、それぞれの地域のコミュニティにて引渡し式を行いました。式には、コミュニティの人をはじめ、施設管理委員会のメンバー、コミュニティのチーフ、学校の校長先生、地元の水・衛生担当官、教育担当官、そして、ラニャ郡では郡長であるコミッショナーも参加しました。

コミッショナー曰く、「今までに数々のNGOがラニャ郡で活動を行っているが、このような引渡し式を正式に行ったのはJENが初めてで、とても歓迎している」とのこと。テレケカ郡では、「JENが初めに約束したとおりの事業を、途中で投げ出すことなく完了したことをとてもうれしく思う。JENが別の地域で活動を始めることになっても、是非この地域に戻ってきて欲しい。」とラブコールまでいただきました。数々の喜びの声で胸が一杯になった1日となりました。

2月 28, 2008 水衛生事業 |

2008年2月14日 (木)

6頭の牛が…

0212ushi   人一倍大忙しのエンジニアは、最近お休みをとる計画を練っています。事業担当者として、「乾季が終わるまで、もう少し待ってもらえないだろうか」と打診したところ、「6頭の牛をまだ納めていないんだ」とポツリつぶやきました。  

 スーダンでは、結婚の際に結納の品として、牛や羊などの家畜を納める習慣があります。新婚の彼は、12頭の牛を納めたいところ、まだ6頭しか納めてない。休みが取れたら、残りの6頭を納めて、結婚の儀を完成させたいそうです。0212

 6頭の牛の前に、まずは5本の井戸を現地の人々に納めよう!と励まし合いながら、おかげさまで井戸とトイレが完成し、無事、現地の人々に引き渡すことができました。(写真右下:右から2人目がエンジニアです)

2月 14, 2008 生活、習慣、風土 |

2008年1月31日 (木)

乾季真っ盛りの南スーダン

0129  JENスーダン事務所は、和平後に帰還する人々を支援するため、南部スーダンの中でも帰還民が多い中央エカトリア州の2つの郡で衛生環境の改善と衛生教育を実施しています。

 今は乾季真っ盛りの南スーダンですが、約3ヵ月後には、半年続く雨季がやってきます。工事は地盤が安定する乾季にしかできないので、工事を担当する現地エンジニアは、今は大忙しです。

 0129_2月曜日の早朝に車で3時間かけて事業地に向かい、土曜日に事務所があるジュバに戻ってきたかと思うと、日曜日には再度事業地へ。常に工事をモニタリングして、完成度を上げるために、日夜事業地で工事進捗を見つめます。

 ほとんど自宅に戻ることのない、そんなJENのエンジニアは、実は新婚ホヤホヤです。(続く)

(写真左上:コミュニティとの話し合い、右下:コミュニティリーダーとJENエンジニア)

1月 31, 2008 スタッフ |

2008年1月24日 (木)

井戸マシーン

20071106_sudan_jpf_lainya_borehole_  みなさん、こんにちは!

 JENでは世界の各地で井戸の掘削事業を行ってきました。その中でも、あまり目にしない「井戸マシーン(井戸掘削機)」の光景をご紹介します。

0122  現在、南スーダンで掘削している井戸は、深さ80メールから100メートルにまで達するため、掘削途中には、かなり固い石の地層や粘土の層にぶつかることもあります。石の地層を打ち砕いて掘り進むとき、マシーンは煙を上げて空中に放たれるロケットさながら、ものすごい量の砂が舞い上がります。一方、粘土層の土に当たると、乾ききった土地に水が溢れ返ります。20071120_sudan_jpf_lainya_borehole_

  しかし、その水はまだまだ飲料水として飲めるようなものではありません。粘土と石の層をくぐり抜け、深さ100メートルを打ち進み、ようやく本物の飲み水に到達するのです。

1月 24, 2008 水衛生事業 |

2008年1月17日 (木)

今日は、清掃日!

0117 2008年1月14日朝一番に、事務所のセキュリティガードが「事務所の外を掃除しなければならない!」と切迫した感じのやる気を見せて掃除を始めました。理由を聞いてみると、「軍隊が来て、掃除をしていないと連れて行かれる」とのこと。あまり時間がないようだったので、箒とプラスチックの袋を渡し、事務所の外を掃除してもらいました。(写真[左上]:あちらこちらに見えるゴミ(ジュバの街中))

よくよく事情を聞いてみると、昨日、政府がラジオを通して、「明日は、Public Cleaning Day」とアナウンスしたようでした。今朝、現地職員の通勤途中にも、南スーダンの正規軍隊、(SPLA)が彼を呼びとめ、「どこに行くのか?」「なぜ、掃除をしないのか?」と聞いてきたそうです。もし「用事はない」と言えば、そのまま連れて行かれ、町のマーケットでの合同清掃に強制的に参加させられる、とのことでした。(写真[右下]:清掃に走り回るガード) 0117_2

清掃の呼びかけまで軍隊が行うのは、かなり「本気」の清掃だと感心しました。おかげさまで、事務所の前の道路は、赴任してから4ヵ月間、見たことがないほど清掃されています。

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きれいになった事務所前の道路

1月 17, 2008 生活、習慣、風土 |