2017年6月22日 (木)

【洪水・地滑り】中部ラトゥナプラ県の被災状況~調査チームからの報告~

5月24から25日にかけてスリランカを襲ったトロピカルサイクロンは、昨年に引き続き、スリランカ中部と南部に多大な被害をもたらしました。

スリランカの12県で起こった洪水や地滑りは合計で213人の死者を出し、多い時は66万人を超える被災者、そして7万人余りの避難者を出しました。スリランカ災害管理センターの情報によると、この災害で全壊した建物は3,124棟、半壊は20,814棟にも上るそうです。

JENスタッフは被害状況と災害後の現地の需要を調査するために、甚大な被害を受けたスリランカ中部のラトゥナプラ県へ行ってきました。ラトゥナプラ県は山に囲まれているためアクセスが悪く、支援の手が行き届きにくい地域に位置します。同県では洪水に加え、各地で起きた地滑りにより、多く人びとが被災しています。

調査で訪れたのは県内で被害の大きかった4郡で、災害管理センター、地区行政や被災者から話を聞きました。

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【調査地まで、車一台通れるか通れないかの山道が延々と続く】

被災者のみなさんから話を聞いていて学んだことは、洪水や地滑りで家を失くし、甚大な被害を直接受けている人びとがいます。加えて今回は、被災を免れたものの、家屋が地滑りの危険区域にあるために、避難および恒久的な強制移動を余儀なくされている人びとが600世帯以上いるという事でした。

これらの家庭には政府から新しい土地が与えられ、新たな生活の基盤を築く支援を受けられる予定があります。しかし、今まで養ってきた生活を捨て、新しい土地の配分が終わるまでの数か月間、避難生活を送らなければならない状況を心配する人びとがいます。

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【避難所で生活する人びとに話を聞くJENスタッフ】

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【何件もの家を巻き込んだ、大規模な地滑りのあと】

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【山崩れにより発生した鉄砲水により全壊した家】

スリランカでは毎年のようにサイクロンによる大雨で洪水が起きています。被害規模は違うものの、今後の被災者の数をなるべく軽減するため、国全体の減災・防災対策を強化していく必要があることも感じられます。

本調査結果から、新しく緊急支援事業を始められるかを検討しています。

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6月 22, 2017 事務所・スタッフ, 地滑り, 災害支援, 緊急支援 |

2017年6月15日 (木)

長い避難生活を終えて

スリランカ北部ムハマライ地区では未だに内戦中に埋められた地雷が多く残っています。国連の掲げた、2020年までにスリランカの地雷を撤去する事業 (Mine Free
Sri Lanka 2020)に向け、地雷撤去を専門とするいくつかのNGOが撤去作業を進めています。しかし、一歩間違えると大変危険な作業には長い時間が必要となります。

つい最近、JENスタッフは、地雷撤去が終わり解放されたヴァンボドゥカーニ地区へ事業の調査をしに行きました。木もない砂の平地には簡易シェルターがポツポツと建っています。

内戦で全てを失い、十数年と長引く避難生活ではなかなか安定した生活が築けないため、新規解放地区に戻ってくる家族は貧困家庭がほとんどです。スリランカ政府から再定住のために供与されるのは生活用水の公共の井戸、一家につき5000ルピー(約3600円)の支援金と1か月分の食糧(約2150円分)です。

あとはNGOの支援で農地にフェンスを張りめぐらせたり、井戸を得たり、簡易シェルターを建てたりするのみです。生活の基盤が作られていない中で仕事を探し、生きていくのは大変困難です。その上、家から50メートル先には撤去されない地雷のある大地が広がります。皆さんは自分の庭から「地雷注意!」の看板が見える生活を想像できるでしょうか。

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【解放されたばかりの地区】

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【地雷の注意看板(写真ではハッキリ見えませんが、木の下辺りにあります)】

そのような地雷源が広がる環境下でも、共有の井戸から確保できる水を使い、早速農業を始めている家庭が数軒ありました。限りある水を効率的に使う方法を考え、少しでも家族のために野菜を育て、近隣の人びとと協力し合いながら一歩一歩生活の再建をしていく。そんな人びとの強さをサポートしていければと願っています。

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【わずかな水を使い育てられている野菜】

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6月 15, 2017 北部帰還民支援, 政治、経済、治安 |

2017年6月12日 (月)

【緊急支援】 中南部集中豪雨、地滑りの被災地へ職員を派遣しました

支援者の皆様には、ご心配をおかけし、また支援の可能性についてお問い合わせをいただきましてありがとうございます。
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5月24日から25日にかけてスリランカを襲ったトロピカルサイクロン(集中豪雨)と、これに伴う地滑りにより数十万人が被災しています。
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JENでは、スリランカ事務所に対策チームを設置、本日6月12日に職員を現地に派遣しました。
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派遣職員
太田千晶 (おおた・ちあき) / JENスリランカ事務所長代行
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.写真は、現在JENスリランカで行っている北部紛争帰還民支援に従事する太田です。
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北部キリノッチで行っている活動の支援速報は、こちらから。.
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プロフィール:.
米ジョージタウン大学卒業後、同大学法科大学院で国際法や人権法を学び、同大学の法務事務所に勤務。フィールドで難民や避難民問題に取り組みたいという強い思いから、2013年12月にJENに入職、1年3ヶ月間シリア難民支援担当としてヨルダンに駐在。2015年2月から2016年1月まで、イラク・ドホーク事務所駐在。2016年2月1日よりスリランカ・キリノッチ事務所で紛争帰還民支援を担当。アメリカ・イリノイ州の弁護士。神奈川県鎌倉市出身。
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太田がこれまでに担当したシリア難民支援、イラク国内避難民支援、現在従事しているスリランカ紛争帰還民支援について、くわしくはこちらから。
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調査の状況、結果は、現地から情報が届き次第、随時ご報告いたします。
また、最新情報は、メールマガジンでもお知らせいたします。
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メールマガジンへの登録は、こちらから。
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引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
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JEN東京本部事務局

6月 12, 2017 事務所・スタッフ, 地滑り, 緊急支援 |

2017年6月 1日 (木)

洪水・土砂災害の状況

スリランカ洪水・土砂災害被災者支援について。

JENでは、5月24日以降甚大な被害をもたらしている洪水の被害状況について、
情報収集をはじめました。
JENが現在活動を行っているのは北部ですが、これまでに南部ハンバントタ県で活動をおこなっており、同県は今回の被災地域です。
緊急支援物資などは、順次被災地に届いている、という情報がありますが、
その状況、進捗を含め、情報収集を継続します。
続報が入り次第、ウエブサイトでご報告いたします。
なお、この洪水によるJEN職員への影響はなく、全員の無事を確認しております。

6月 1, 2017 事務所・スタッフ, 地滑り, 緊急支援 |

2017年5月25日 (木)

人びとの台所 北部編

こんにちは。
今回はスリランカ事務所の総務・経理担当者が、北部での日々の暮らしを支えるマーケット(市場)を紹介します。

JENスリランカは、北部州キリノッチ県やムラティブ県の事業地との利便性を考慮し、キリノッチ県の中心に事務所を構えています。キリノッチは人口約11万人の都市ですが、いわゆる近代的なスーパーマーケットは3件(民営1件、国営1件、半官半民1件)しかありません。住民の多くは街の中心に位置するマーケットと呼ばれる市場で食料を購入しています。

マーケットは通常、半屋外で小さな区画に分かれていて、野菜、果物、魚、鶏肉など販売する品目によって建物が分かれています。マーケットはプラデシャサバと呼ばれる役所が管理しています。販売者は場所の借料に加え、売り上げに対して課される税金を支払います。このお金でプラデシャサバは市場を維持管理しています。

スリランカは四季がないため、年間を通して野菜の種類に大きな変化はなく、野菜市場では日本で夏野菜と呼ばれる野菜(なす、トマト、ゴーヤ、いんげん、カボチャなど)が売られています。

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【野菜市場の様子】

グラム売りなので少量から購入できますが、言い値のため、多く購入した方が値切りやすくなります。北部ではまだ流通が発達していないため、生鮮食品はスーパーマーケットよりも地元の農家から野菜を買い取り販売しているマーケットの方が新鮮な食料が入手できます。私たち駐在員もこのマーケットで身振り手振り価格交渉し、食料を調達しています。

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【魚市場では水揚げ量や種類は日によって異なるが、青魚~ソフトシェルクラブまでラインアップは豊富】

こういったマーケットでの地元の人びととのやり取りは、旅行ではなかなかできません。地域の人びとの生活や習慣を知り、文化を理解する上で駐在員にとって大切な機会となっています。

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【こちらは果物市場バナナ、マンゴー、パイナップルやジャックフルーツなどが並ぶ】

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5月 25, 2017 文化、生活、習慣 |

2017年5月11日 (木)

スリランカ出張に向けて



こんにちは、今日は東京本部事務局のスリランカ担当プログラム・オフィサーが支援速報を書いています。

東京本部で働く職員は、海外で事業を展開する上で、必要な事務処理を行うのが主な仕事です。なかでもプログラム・オフィサーは、支援者の皆様へのお礼や助成金の申請書準備や完了報告書の提出から、事業の進捗管理、団体内の様々な調整を行います。

また、必要に応じて自身が担当している国に赴き、現地で欠員が出ているポジションのサポートやモニタリング(視察)等を行います。今後どのような支援活動を行うべきか、現地事務所のスタッフたちと話し合うのです。

近々、東京本部のスリランカ担当プログラム・オフィサーのひとりが、現在行っている活動のモニタリングを行うために出張を予定しています。スリランカでの支援活動が適切に実施されていることを確認し、支援者の皆様がJENをサポートしてよかった、と手ごたえを感じていただけるよう、東京で働く同僚も、良い活動だ!と誇れるよう、しっかりと現地でのモニタリングを行ってまいります。

ではここで、スリランカという国についてのミニ情報です。
国名:スリランカ民主社会主義共和国
国名の意味:光り輝く島
地理:インドの南、インド洋に浮かぶ島国。北海道より少し小さい面積
宗教:仏教徒約7割、以下、約1割ずつがヒンドゥー教徒、イスラム教徒、キリスト教徒
植民地時代:ポルトガル→オランダ→イギリス
出典:外務省ホームページ(2017年4月現在)

ヨーロッパの影響を受けつつも、自国の文化色が非常に強い国で、たくさんの遺跡があります。常夏でリゾートも有名ですが、山岳部では涼しい地域も多く、ジャングルでサファリもできる、様々なアクティビティができる国です。皆さんも是非一度訪れてはいかがでしょうか?

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【事務所のある町の最寄り駅】

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【東京より雨が多い地域があるが、意外と乾燥しています】

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【温暖な地域では庭でトロピカルフルーツも実ります】

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5月 11, 2017 事務所・スタッフ |

2017年4月20日 (木)

始まりました、節水コンテスト

JENスリランカ事務所では前回の支援速報でご紹介した、減災・防災の活動に加え、支援者の皆様と、フォード・モーターのご支援により、コミュニティ内の節水意識を高める活動も行っています。

家に井戸があると簡単に十分な水にアクセスできる反面、水が無限のものだと思ってしまい、必要以上に農業や生活用水に使ってしまう傾向にある家庭がたくさんあります。特に農業では、広くにまんべんなく畑に散水するところが、一か所に長時間放水をするという水の無駄遣いをよく見かけます。

このような習慣を断ち切り、水の重要さをコミュニティの人びとに理解してもらうため、節水につながる新しい画期的なアイデアを探し、実現させるために節水イノベーションコンテストを開始しました。

20170420_sl_poster1
【コンテストのポスター。各コミュニティに配ります】

この3か月間のコンテストでは、コミュニティから節水につながる色々なアイデアを出してもらい、一番効果がありそうなアイデアの25案に対し、発案者に実際に試作品を作ってもらうためにJENが助成金を出すという企画です。

20170420_sk_explaining_jen_staff2
【4月から参加の新人さんを前に、コンテストの概要を参加者に説明するJENスタッフ】

いいアイデアはあっても、家庭でお金に余裕がなく実現が難しかった節水案をこのコンテストを通して、全面的に応援していければと願っています。

このコンテストが終了したのち、支援をしたプロジェクトの中で実際節水の効果があったものを選び、その節水方法を冊子にまとめて各地区の代表に配ることも計画しています。

一連のコンテストの結果、いい節水案でどんどんコミュニティ全体の節水意識の向上や環境保全への意欲を高めていく予定です。
今後の支援速報でも色々な案を紹介していくので、こうご期待ください!

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【節水方法を提案している方】

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4月 20, 2017 コミュニティ, 農業支援 |

2017年4月 6日 (木)

事業開始前の調査を実施しました



スリランカ事務所は2017年3月22日付けで日本政府の支援のもと、干ばつに対する減災・防災強化支援事業を開始しました。この事業は、気候変動からくる干ばつや洪水などの災害に対し、各家庭やコミュニティでのリジリエンスを強化することを目的としています。

JENが今まで支援した地域では農業や日雇い労働で生計を立てている家庭が多いため、干ばつなどが起こると作物に被害が生じ、必要な食糧が確保できなかったり、干ばつによる収穫の減少により収入が減少したりと、家庭が貧困に陥る可能性が高まります。

そのような状況を最小限にするため、本年の事業では、各家庭で干ばつに対する対策を立てるためのワークショップや、干ばつで農作物に被害が出た際、すぐに農業が再開できるために良質の種を貯蔵するシードバンクを地域に設立します。

本事業ではJENが2013年より支援してきた事業に参加する地域のみなさんを対象としていますが、現在事業参加者の災害に対する意識はどの程度なのかを把握するための事業開始前の調査を行っています。

2014年に支援をしたキリノッチ県パッチラパライ郡イッタ―ビル地区の事業参加者であるシンガラーサさんは3年前に掘った井戸を使い、庭の全域を使い農業を行っていました。

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【庭一面を使い農業を営むシンガラーサさん】

シンガラーサさんは3年前にJENが配布したササゲの種を栽培し、収穫した作物の一部を次の耕作のために保管しておくということを続けているそうです。今回訪問した際も、種を取るために乾燥させておいたササゲの山を見せてくれました。

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【種を取るために乾燥されたササゲ】

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【さやから出されたササゲの種】

このように作物から種をとり次の耕作のために自宅で貯蔵することにより、外部から種を購入する必要もなくなり、低コストの農業が可能となります。また、万が一災害などで作物を失った場合でもすぐに使える種があるという事は、家庭のリジリエンス強化につながります。

このような習慣を持っている家庭はまだ少なく、種が取れない外来のハイブリッド種などに頼っている家庭も多いため、本事業ではできるだけシンガラーサさんのような長期的な災害リスクを見据えた農業を営むことのできるコミュニティづくりに励んでいきます。

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【シンガラーサさんとの事業開始前の調査中】

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4月 6, 2017 減災・防災強化支援事業, 農業支援 |

2017年3月23日 (木)

農業協同組合間の交流訪問会



2016年3月に開始したキリノッチ県およびムラティブ県での生計回復支援事業も終盤に近づいています。この1年間で  JENは93世帯を対象に45基の農業用井戸を建設し、雨の降らない乾季にも農業を可能にし、農作物からの収入を向上させ、人びとが貧困から抜け出すための一歩を踏み出す手助けをしました。

また、コミュニティ強化の一環で各地区に農業協同組合を設立し、メンバー同士が協力し合い農作物を加工した商品を作り、コミュニティ自体の収入を増やし、住民の自助能力を高める支援もしました。今年の事業ではムラティブ県とキリノッチ県で合計4つの農協を設立しています。

農協設立において最も重要な点は、活動の継続です。どのビジネスや団体でもあるように、団体のメンバーが組織にメリットを感じなくなると活動は止まってしまい、再始動させるには時間が必要となります。

JENは今まで設立した農協へ、収入創出活動ができるための機材を提供していますが、今年は全4地区で小麦粉やスパイスを作るための製粉機を提供しました。

どんな商品を作るか、どこに売るか、どのような管理体制を作るかなどもJENの支援のもとに農協のメンバーに考えてもらう事で、農協のオーナーシップ精神を高めていますが、農協メンバーも初めての組織運営で戸惑う事もあります。

そこで、JENは今年設立された新米の農協メンバーたちが前期事業で作られた農協からノウハウを得られるよう、3月17日に農協交流会を開催しました。

この交流会の目的には情報交換に加え、今まで4年間、JENが強化してきた全11カ所の農協をつなげ、お互いを強化できるネットワークを構築することでした。そのため、各農協からの代表を1カ所に集め、一日をかけてディスカッションやグループワークを行いました。

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【プログラム参加者にワークショップの目的を説明するフィールドオフィサー】

参加者は農協の活動費用や販路の確保のむずかしさなど、様々な課題を話し合い、協力することによって解決策を見出す姿勢を見せてくれました。

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【オスィヤマライ地区の農協代表によるプレゼンテーション】

このように、お互いの活動を知り、メンバー同士の交流を作ることにより、これからも長期に渡り協力しあい、発展していくことを願っています。

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【代々の農協メンバーがそろっての集合写真は壮観です!】

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3月 23, 2017 農業支援 |

2017年3月 9日 (木)

素晴らしい出会い

スリランカのJENスタッフは、キリノッチ事務所、コロンボ支所とムラティブ連絡所の3カ所で活動をしています。国際スタッフは基本的に、キリノッチ事務所で仕事をしていますが、必要に応じてコロンボへ出張し、業務を行っています。コロンボからキリノッチ間の移動には、コロンボと最北端のジャフナを結ぶ列車を使っていますが、7時間弱の列車の旅には出会いがあふれています。

今回、偶然隣に座ったのはオーストラリア在住のタミル人のソメサンさんでした。ソメサンさんはアジア開発銀行のコンサルタントとして、過去25年ほどアジア太平洋の国々の水衛生や農業に関するプロジェクトに携わってきたそうです。列車の中でも5時間ほどJENのスリランカ事業の話を聞いてもらったり、ソメサンさんの豊富な経験のお話を聞いたりと有意義な時間が過ごせました。

彼の持っているノウハウを、日々業務に携わっている現地スタッフにも是非聞いてもらいたいと思い、次の日にソメサンさんにキリノッチ事務所に来ていただきました。4時間にわたるディスカッションで、農業や井戸建設、シードバンクなど、他の国でのエピソードを交えた様々なお話を聞き、スタッフもとても勉強になったようでした。

ソメサンさんは何事においても、なぜそうなるのかをスタッフが自分で考え答えを導き出せるような指導をしてくれて、スタッフからの質問も絶えませんでした。みんな口々に「スーパーマンを見つけたね!」や「もう少し早く出会っていれば、もっと勉強になったのに!」など興奮した様子で話してくれました。

列車でのひょんな出会いが全スタッフにとって有意義なものになりました。こういう機会は常に大切にしていきたいと思います。

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【スタッフにスリランカの水源事情を説明するソメサンさん】

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【熱心に話に聞き入るスタッフ】

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【最後に記念撮影を】

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3月 9, 2017 事務所・スタッフ, 水衛生改善 |