2008年3月13日 (木)

明日への選択

 JENが事業を実施しているスリランカ東部のバティカロア県で、3月10日に地方議会選挙が行なわれました。戦闘に明け暮れたこの地域で、選挙の実施は14年ぶりです。

 選挙は、政党と個人に対する投票があり、101議席に対し831人が6つの政党と22のグループに分かれて立候補しました。それぞれの政党にはシンボルがあり、漁船やココナツ、農具の鋤といった生活に密着している物が使われます。それをつけたポスターを貼ったりチラシを配ったりして選挙運動を行なっていました。決起集会がJENの職業訓練の日程と重なると、訓練参加者はそちらに行ってしまうこともありました。

 選挙結果は、政府よりのタミール系政党が過半数の票を集めて圧勝しました。今回の選挙が地域住民にどのような影響を与えるかはまだわかりませんが、少しでも早く平和が訪れ、人々が安心して生活できるようになることを願っています。

3月 13, 2008 生活、習慣、風土 |

2007年8月 2日 (木)

日ス友好の歴史

スリランカで活動していると、「日本に行ったことがある」という行政や他の支援機関のスリランカ人職員に会う機会が多くあります。
また、「かつて自分の職場に日本人がいて一緒に働いていた」という人も少なくありません。

これは、日本政府が半世紀以上に渡って研修員を受け入れ、専門家などを派遣してきたお陰です。
このような方がたは概ね日本に好印象を持っており、JENという団体を知らなくても、日本の団体というだけで好意的に接してくれます。

例えば、初めて事業を行う土地で我々が突然訪問しても、快く会ってくれるだけでなく、こちらが必要としている情報や資料を先回りして提供してくれることも珍しくありません。
これらは業務を遂行する上で、大きな助けになっています。
長年に渡る日本とスリランカの友好関係に感謝しながら、それをJENがさらに発展させられるように、支援を続けていきたいと思います。

8月 2, 2007 生活、習慣、風土 |

2007年5月 3日 (木)

野生動物との共存

Photo_68  JENが現在支援活動を行っている津波被災者用の再定住地区は、ジャングルを切り開いて開拓された場所です。この地で実施している家庭菜園事業の受益者の悩みの一つは、せっかく収穫した野菜や果物が水牛や猿、象などに食べられてしまう事です。

 近くには野生動物の自然公園もあり、体長1メートルはあろうかという大トカゲや3メートルは軽く超えているヘビなどに出くわす事もしばしば。JENのハンバントタ事務所の庭にもよく猿が出没して木の実を食べていますし、再定住地付近のゴミ捨て場では生ゴミを漁っている野生の象を頻繁に見かけます。

 しかし、考えてみればこの辺りはもともと動物たちの生息地で、彼らも再定住地区建設によって住みかを奪われた津波の被災者です。象による死者が出るなど問題は深刻ですが、今後彼ら動物とどのようにうまく共存していくかも考えていかなければならないでしょう。

5月 3, 2007 生活、習慣、風土 |

2007年3月22日 (木)

悪童の村

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ある漁網指導員の話。

「初日、私が訓練を終え、村を出ようと車に乗り込むと、少年たちが『町まで乗せて』と頼んできました。彼らだけを特別扱いできなかったため断ると、『もう来るな!!』と言われてしまいました。」

彼以外の他のスタッフからも次々と、同様の意見が寄せられました。

とあるJEN事業村での事です。

心理学の専門家の分析によれば、

①漁師である彼らの父親は家を空けがちで、厳しいしつけを知らずに育った、

②アルコール依存の父親が、意味もなく暴力を振るうので、子どもたちも情緒不安・根強い不信感がある

彼らのこうした態度は、①、②が原因のようです。

そんな彼らに対しJENスタッフが心掛けてきたのは、子どもたちの中に入って話を聞き、彼らの態度をとがめるのではなく、一人の人間として個性を尊重し、子ども扱いしないといった基本的な事でした。

そして約1月後、「悪童の村」に何が起こったでしょうか…?

放課後の課外活動では、開始時間前に子どもたちが集まり、指導員の到着を待っているそうです。

ひとたび信頼関係ができあがると、彼らは元の「明るく開放的な少年たち」に戻り、今では家庭でのトラブル、進学・就職などへの不安、被災のトラウマなどを相談してくれるようになりました。

JENスタッフは、心のケアを一番に考えて子どもたちと向き合い、今では子どもたちのよき相談相手となりました。

3月 22, 2007 子どものためのリクリエーション, 心のケア, 生活、習慣、風土 |

2005年10月27日 (木)

村の連帯

1 津波被害により、被災者の人たちが失ったのは、家族、家、仕事、収入だけではありません。これまで村の中にあった連帯や結びつきまで失ってしまった村が少なくありません。

 津波直後、被災者達は辛い気持ちを分かち合い、助け合いながら避難キャンプでの共同生活を送りました。しかし、その後、支援団体や政府からの支援物資の分配を巡り、被災者の間で不信感、妬みが生まれるようになりました。数に限りがあるため、支援物資が村人全員に届くことはまれです。支援物資が届いても、一部の強いグループばかりがいつも物資を独占してしまい、弱いグループの人達が何ももらえないというケースも多くあります。

2  JENは、村の連帯や人間関係を損なうことがないよう配慮して支援活動を行っています。支援活動を実施する際は、まず村の中に委員会を立ち上げ、住民の話し合いのもとで公平に参加者が選ばれるよう気を配っています。
 JENの活動(共同作業とグループカウンセリング)により、被災者間にあった不信感が払拭され、失いかけていた村の連帯を取り戻すことができたという声が届いています。

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10月 27, 2005 心のケア, 生活、習慣、風土 | | コメント (0)

2005年4月21日 (木)

スリランカのお正月

050421  4月14、15日はスリランカのお正月でした。多くの人々が自分の故郷に帰り、家族や親戚と共に新しい年を迎えます。面白いのは、毎年占いで年明けの時間(今年は午前0時39分)、料理始めでかまどに火をつける時間(今年は午前5時23分)などが細かく決められていることです。

 お正月の朝一番に、家族そろってミルクライスと呼ばれるひし形のお餅を食べるのですが、これも今年は午前6時48分、ときっちり時間が決まっていました。普段時間にあまりこだわらないスリランカの人々も、お正月には、ラジオで正確な時間をチェックし、伝統的な行事を行うということです。

4月 21, 2005 生活、習慣、風土 | | コメント (0)

2005年4月 7日 (木)

自然豊かなスリランカ

050407  スリランカは自然が素晴らしく、多くの観光客が訪れていたそうです。国立公園がいくつかあって、野生の動物がたくさん住んでいます。国立公園に行かなくても、コロンボでも充分たくさんの野生動物を見ることができます。

 JENのコロンボ事務所には、夜になるとコウモリの群れが現れます。洗面所にはヤモリやくもがたくさんいますし、屋根では猿が跳ねていることもあります。庭には、いろんな鳥が飛んできます。コロンボは大都市ですが、緑も豊かで湖もあるので、野生の動物には住みやすいところなのです。

4月 7, 2005 生活、習慣、風土 | | コメント (0)