2008年2月28日 (木)
こころへの支援
バティカロア県では紛争被災者への支援事業の一環として、地域住民に心理カウンセリングを行なっています。
その方法は、ソーシャルワーカーと呼ばれる現地職員が、漁網製作訓練への参加者を観察し、話しかけることによって、元気がない人、戦争の恐怖が忘れられない人、また家庭内の問題を抱えている人などを見つけます。その後、心理学の専門家が、その人から個別に話しを聞いたり、家族で話し合う機会を設けたりしながら、心の悩みに対応していきます。
1月には、ソーシャルワーカーたちが楽器を持ち寄って、ミュージック・セラピーを行ないました。音楽により人々の心が和み、精神的な苦痛が和らぐものです。
心理カウンセリングとは、すぐには効果が出にくく時間のかかる活動です。しかし、長年に亘る紛争や津波の被害を受けた人々が元の生活を取り戻すためには非常に重要な支援です。ジェンのスタッフはこのような課題にも、一丸となりしっかり取り組んでいます。
2月 28, 2008 心のケア | Permalink
2007年8月30日 (木)
スリランカ東部での事業開始
JENはジャパン・プラットフォームの資金協力により、スリランカ東部のバティカロア県で、紛争被災者に対する支援事業を開始致します。この地は、昨年夏以降にスリランカ政府軍とタミール人の武装組織であるLTTEが激しい戦闘を行った場所で、16万もの人々が生活の場を奪われ国内避難民となっています。
紛争が収束に向かった今年の春以降、約10万の人々が元の村に帰還しました。しかし、2004年暮れのインド洋津波の被害を受けた場所もあります。紛争と津波、ふたつの大きな被害によって、人々は生活基盤や生計の手段を失われました。
今回の事業では、県内北部、ワカライ地区の漁民を対象に、紛争で失われた漁船の配布、魚網作りの職業訓練、漁業協同組合の活性化、心理カウンセリングなどを実施する予定です。
まずは事務所の設立、現地職員の雇用、行政との事業実施合意書締結などの事務手続きから始まりますが、10月中旬以降は活動を軌道に乗せて行く予定です。
8月 30, 2007 心のケア, 津波被害、避難生活, 緊急支援, 野菜菜園, 魚網作り | Permalink
2007年7月19日 (木)
トレーニング終了
6月27日、JENのハンバントタ県での職業訓練が幕を閉じ、JENスタッフと村人たち合同で終業式を行ないました。
簡単な挨拶の中で、JENスタッフが村人に尋ねます。
「訓練を終えて、以前よりも前向きな気持ちになれましたか?」
シンハラ語に訳され、事業参加者たちにその意味が伝わると、次々に手が上がりました。
JENの事業は、職業訓練を通して生計回復を促すだけではありません。同じ被災経験を持つ人たちとの共同作業や、必要に応じてカウンセリングを行ないながら自立心や人生への希望を取り戻すことも重視しています。その効果が、参加者のまっすぐ上げられた手、終業を喜ぶ拍手と笑顔にあらわれていました。
ハンバントタ県での支援はこれで一段落ですが、JENはこれからもスリランカでの活動を継続していきます。一人でも多くの方に支援の手が届くよう、これからも皆さんのご協力をよろしくお願いします。
7月 19, 2007 心のケア | Permalink
2007年4月12日 (木)
新たな津波被災者支援事業を開始しました
4月から、味の素株式会社様の「『食と健康』国際協力支援プログラム」のご支援により、ハンバントタ県の津波被災者を対象にした、野菜栽培を通した栄養・健康改善支援の事業が始まりました。この事業は4月から11月の末までの間に、3ヶ所で合計90人の被災者の方々に対して行われます。
最初の実施場所として選ばれたのは、再定住地区であるサボラガムワ村です。地区全体68世帯の中から、女性世帯主や収入が少ない家庭など30人が参加しています。参加者のほとんどは女性で、午前と午後15人ずつに分かれ、1日2時間の野菜栽培の講義と実施トレーニング、そして1時間の栄養・健康に関する講義を週5回受けることになります。
参加者のほとんどが野菜栽培の経験がありません。しかし、新しい挑戦に目を輝かせながら講師の説明に耳を傾けています。JENは彼女たちが積極的に事業に参加していけるように後押ししていきます。
4月 12, 2007 企業の皆さまからのご支援, 心のケア, 野菜菜園 | Permalink
2007年3月22日 (木)
悪童の村
ある漁網指導員の話。
「初日、私が訓練を終え、村を出ようと車に乗り込むと、少年たちが『町まで乗せて』と頼んできました。彼らだけを特別扱いできなかったため断ると、『もう来るな!!』と言われてしまいました。」
彼以外の他のスタッフからも次々と、同様の意見が寄せられました。
とあるJEN事業村での事です。
心理学の専門家の分析によれば、
①漁師である彼らの父親は家を空けがちで、厳しいしつけを知らずに育った、
②アルコール依存の父親が、意味もなく暴力を振るうので、子どもたちも情緒不安・根強い不信感がある
彼らのこうした態度は、①、②が原因のようです。
そんな彼らに対しJENスタッフが心掛けてきたのは、子どもたちの中に入って話を聞き、彼らの態度をとがめるのではなく、一人の人間として個性を尊重し、子ども扱いしないといった基本的な事でした。
そして約1月後、「悪童の村」に何が起こったでしょうか…?
放課後の課外活動では、開始時間前に子どもたちが集まり、指導員の到着を待っているそうです。
ひとたび信頼関係ができあがると、彼らは元の「明るく開放的な少年たち」に戻り、今では家庭でのトラブル、進学・就職などへの不安、被災のトラウマなどを相談してくれるようになりました。
JENスタッフは、心のケアを一番に考えて子どもたちと向き合い、今では子どもたちのよき相談相手となりました。
3月 22, 2007 子どものためのリクリエーション, 心のケア, 生活、習慣、風土 | Permalink
2007年2月22日 (木)
再定住地での職業訓練、はじまる

現在、日本政府の支援で実施している津波被災者への生活再建自立事業において、2月5日から、新たに4ヶ所の再定住地でトレーニングが始まりました。これから2ヶ月の間、合計320人に対し、魚網作りと野菜栽培の職業訓練、児童活動、心理カウンセリングを組み合わせた事業を行います。
事業地を訪問したところ、ある再定住地では、住民の中で最も活発な女性がコミュニティー・ワ-カーとして選ばれ、住民のまとめ役として奔走していました。
また別の場所では、子どもの野外活動に適切な土地がなかったため、住民が協力して地ならしや雑草の伐採などの整地作業を行いました。住民の中には、魚網作りや野菜栽培を始めて行うという人も多いですが、皆、訓練の初日からインストラクターの説明に熱心に聞き入っていました。
被災者がこの場所に移動した直後は、住居以外には何もなかったそうですが、徐々に電気、水道が引かれ、小さな店もできて、生活環境が整ってきました。この事業で住民が技術を身につけ、収入を向上させ、生活の改善につながることを願っています。
2月 22, 2007 心のケア, 野菜菜園 | Permalink
2006年11月23日 (木)
事業に関わる人びと
日本政府の支援による津波被災者への生活再建支援事業がついに始まりました。今回も経験豊富なスリランカの専門家であるソーシャルワーカー、インストラクター、心理学専門家と共に津波被災者への職業訓練を通した心のケアを行っていきます。
事業村で活動を開始する前に、スタッフへのトレーニングを実施しました。そこではJENやJENの事業について学ぶと共に、社会心理事業へかかわり方やカウンセリングについての指導を行いました。指導を行った心理学専門家は「主役は自分たちではなく、あくまで人々の持つ力を最大限に引き出すのが私たちの仕事です」と語りました。
職業訓練開始日前日、スリランカ大使館の担当官が事業村を訪れ、津波被災者の激励をしてくださいました。
「日本の税金が確かにスリランカの人々のために使われ、そして何より人々やコミュニティーに日本のNGOが受け入れられている姿を確認することができてうれしいです」というコメントを頂きました。
JENの事業はJENスタッフの力だけでは成功しません。このようにたくさんの人々の協力や支援を受けて、スリランカの人々と共に活動を行っています。
11月 23, 2006 心のケア, 津波被害、避難生活 | Permalink
2006年10月26日 (木)
津波被災者への更なる支援開始
このたび、日本政府の支援により、ハンバントタ県内の津波被災者を対象にした生活再建支援事業を更に拡大して実施することになりました。
事業の開始にあたり、10月23日、在スリランカ大使館荒木大使、ハンバントタ県副知事の立会いの下で署名式が行われ、そのときの様子はスリランカ全国紙、インターネット、テレビニュースで報道されました。
新しい事業では、津波後に被災者が移り住んだ再定住地区と呼ばれる地域にて職業訓練(魚網作り、野菜栽培)を実施し、同時にグループカウンセリングを通して「心のケア」を行います。
被災した人たちは、新しい土地に移り住んだものの、津波により生計手段を失った人が多く、未だに苦しい生活を余儀なくされています。職業訓練を通じて、収入創出につながる技術を身につけ、更に訓練中に実施されるグループカウンセリングにより心の傷を回復し、人々の再定住地区での生活再建を後押しします。また、子ども達にも、課外活動を通じて、「心のケア」を行います。
さらに、地元出身のコミュニティーワーカーを育て、地域の委員会を活性化させることによってコミュニティーの強化も促します。
津波直後から培ってきた人材とノウハウを活かして、JENはこれからもハンバントタの津波復興支援を積極的に続けます。
スリランカ活動報告会開催!(11月8日) NEW
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10月 26, 2006 心のケア | Permalink
2006年8月31日 (木)
JEN、スリランカ政府から表彰
JENがスリランカ政府、農業開発省からハンバントタでの津波復興支援の功労を称えられ、表彰されました。
授賞式では国際NGOとローカルNGOを合わせて25団体に賞が贈られました。津波から1年8ヶ月が経ち、ハンバントタで津波支援を実施した団体のほとんどが去っていきました。その中で、JENは緊急時だけでなく、人々が精神的にも経済的にも自立していける後押しをするため、現在も活動を続けています。 
JENの息の長い支援と、現地のニーズに合った支援は、地元の政府から注目を浴び、栄誉ある賞を受賞することができました。授賞式の次の日には、農業開発賞の職員が実際にJENの野菜栽培の事業地を訪問し、身の回りのものを利用した環境に優しい有機栽培農業の指導に感銘を受けていました。
今後もJENは、地元政府との関係も構築しながら、持続可能性のある復興支援を続けていきます。
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8月 31, 2006 心のケア, 生活必需品配布, JENスタッフ | Permalink
2006年7月20日 (木)
津波被災児童アートワークショップ
三井住友海上火災スマイルハートクラブ様のご支援により、JEN/子供地球基金協働プロジェクトとして6月18日~22日にかけてアートワークショップを開催しました。このアートワークショップはJENが「心のケア」活動を行った14村の被災児童計157名を対象に行いました。
津波による生活の変化で精神的なストレスを感じている子どもたちは、大きなキャンバスに好きな色で好きなものをのびのびと描くことで、束の間、津波の辛い記憶を忘れ、ストレスを発散させることができました。
また、同じ津波を経験した他の村の子と協力し、1枚の絵を創り上げることで、子どもたちの間にチームワークが生まれました。皆で完成させた絵は、1人では決して生み出せない個性豊かな、色とりどりの模様や色で構成されており、出来上がった絵の美しさに子どもたちも興奮の声を上げていました。
他の村の子どもとの協力でできた世界で1枚の絵は、友情とチームワークの証としてそれぞれの地域の学校に展示されました。
(写真:JEN/子供地球基金 協働プロジェクト)
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7月 20, 2006 子どものためのリクリエーション, 心のケア | Permalink
2006年4月27日 (木)
ソーシャルワーカー
JENは現在、以前に活動を実施した32の村の中から更なるケアを必要とする津波被災者を対象に『心のケア』フォローアップ事業を行っています。事業を実施するうえで欠かせない存在がソーシャルワーカー。
ソーシャルワーカーは村々を定期的に訪問し、各村出身のコミュニティーワーカーの指導や、カウンセリング活動を行っています。ソーシャルワーカーのウペカ・イランティさんからのメッセージです。
『事業を始めた当時、村の人々は金銭的なサポートを期待しており、心のケアの重要性を知ってもらうことに苦労しました。しかし次第に自分たちの抱える問題を理解し、前向き思考を取り戻すようになりました。JENの事業を通して、私自身も多くのことを学び、津波被災者共々成長することができました。』
今日も彼女は美しいサリーを身につけ、夕暮れ時のグラウンドで子どもたちと一緒にクリケットをしながら『心のケア』を行っています。
4月 27, 2006 心のケア, JENスタッフ | Permalink
2006年3月16日 (木)
癒されない心の傷
JENはこれまでハンバントタ県の32の村で、津波に遭った人たちに心のケア活動を行っています。魚網作り、野菜栽培などの活動を通して行うカウンセリングは好評で、1~2ヶ月という短い間でも、被災した人たちが津波の傷を癒すのに大きな効果をあげてきました。
しかし、中には津波による精神的なダメージが特に大きく、活動終了後も更なるケアを必要とする被災者の人たちもいます。JENはこうした人たちを対象に、『心のケア』フォローアップ事業を始めました。フォローアップ活動では、ソーシャル・ワーカー以外に、村出身のコミュニティーワーカーを中心に、村の人たちが主体となり活動を行います。
2月27日、津波被災村から選ばれた15人のコミュニティーワーカーを対象に、事前研修を行いました。自身も津波の被害を受けたというコミュニティーワーカーたちは、活動参加に大変意欲的で、研修中も活発な意見が交わされました。
3月上旬より、村との協力によるカウンセリング活動を開始します。未だ津波による辛い気持ちを抱える人たちが心の傷を癒し、新しい生活を始めていけるよう更なるサポート行っていきます。
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3月 16, 2006 心のケア | Permalink
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2006年2月 2日 (木)
感謝を詩にのせて
野菜作りを実施しているバタアタ村から、美しい詩が届きました。
スリランカでは自分の気持ちを詩で伝える文化があります。今でも若い男女が恋の始まりには詩を詠いあいます。
バタアタ村の人たちは、JENへの感謝の思いを詩に綴って送ってくれました。題名は“Humanity”(現地語でミニスカマ)。人間らしさ、博愛の意味です。
突然の津波は私たちからすべてを奪っていった。
私たちが何をしたというのだ?
突然の波で私たちは着のみ着のままになった。
そして生きる力も失った。
しかし、JENは私たちに手を差し伸べた。
私たちに生を取り戻してくれた。
私たちはもう二度と崩れたりはしない。
強さが私たちの生命という船の舵を取っている限り。
私たちは幸せな未来を探している。
津波後、家族や家屋を失い、生きる力を失いかけていた人々が多くいました。波がすべてをさらった後、JENの支援は、津波被災者に未来への希望を運び込むことができました。
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2月 2, 2006 心のケア, 津波被害、避難生活 | Permalink
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2006年1月19日 (木)
津波から1年経って
2005年12月26日。津波から1年が経ったその日、JENの事業地南部ハンバントタ県でも、さまざまな追悼式典が行われました。また、津波犠牲者の冥福を祈るため、道沿いには白いろうそくが並べられ、あかりが灯されました。多くかけがえない命と幸せな生活を奪い去った津波は、1年たった今も人々の生活に深い傷跡を残しています。
魚網作り活動に参加するジャヤティラカさん(46歳)は津波で妻を亡くしました。
『妻は海岸沿いの朝市に出かけているときに、津波に遭いました。海岸に戻ってきて一日かけて、彼女の死体をあちこち探し回りました。やっと見つけた彼女の体は鉄パイプに巻きつけられていました。
1年たった今も、あの時の気持ちははっきり覚えています。一生忘れられないと思います。その後、ずっと気がふさいでいましたが、JENの活動に参加して、少しずつ寂しい気持ちがまぎれるようになりました。新しい魚網技術を学ぶことができて、とても感謝しています。』
津波の被害を乗り越え、新しい生活を築いていくにはまだまだ長い時間が必要です。スリランカの人々の生活再建は始まったばかりです。JENは2006年も、こうした被災者の人たちが、一日も早く元の生活を取り戻せるよう支援を続けて行きます。
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1月 19, 2006 心のケア, 津波被害、避難生活 | Permalink
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2005年11月10日 (木)
男性に好評なカウンセリング
JENは職業訓練活動を終える際に、各村に活動についてのアンケート用紙を配ります。その際、面白い共通点を見つけることができます。
「魚網作り」の村は、参加者の多くが男性ですが、「ココナッツ・ロープ作り」は参加者のほとんどが女性です。多くの場合、魚網作りの村の男性は一番面白かった活動内容として「カウンセリング」をあげます。これに対して、女性は「ロープを使ったマット作りの作業」など、作業の内容に参加する面白さをあげる人が多いのです。
スリランカの男性、特に漁師は、自分の辛い気持ちを表現したり、人に打ち明けたりすることはほとんどないそうです。そうはいえ、津波で家族や家を失い、辛い気持ちを抱いていることには変わりがありません。魚網作り参加者のアンケートには、「カウンセリングを通して、初めて自分の気持ちを吐露することができ、気持ちが軽くなった」という感謝の声が多く寄せられています。
スリランカ津波被災者応援ツアー(11/19~24)参加者募集!
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11月 10, 2005 ココナッツ・ロープ, 心のケア, 魚網作り | Permalink
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2005年11月 3日 (木)
1人で泣く
津波被災者は、不便な避難生活、急激に落ち込んだ経済状態、今後の生活不安からストレスがたまり、いらいらや落ち込みがすすんでいます。
同様に、子どもたちも、津波のショックとそれに伴う生活の急激な変化に戸惑い、フラストレーションを抱えています。子どもは自分の気持ちをうまく言葉で表現できない分、よりきめ細かいケアが必要となります。
津波で父親を亡くしたある少女は、「自分が父を思い出して泣くと母も泣き出して辛くなる。だから、夜寝るときにだけこっそりとわからないように泣くようににしている」と、ソーシャル・ワーカーに打ち明けました。
ソーシャル・ワーカーは、家族や友達にいえない子どもの思いや悩みを引き出し、ケアを与える重要な役目を果たしています。
スリランカ津波被災者応援ツアー(11/19~24)参加者募集!
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11月 3, 2005 心のケア | Permalink
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2005年10月27日 (木)
村の連帯
津波被害により、被災者の人たちが失ったのは、家族、家、仕事、収入だけではありません。これまで村の中にあった連帯や結びつきまで失ってしまった村が少なくありません。
津波直後、被災者達は辛い気持ちを分かち合い、助け合いながら避難キャンプでの共同生活を送りました。しかし、その後、支援団体や政府からの支援物資の分配を巡り、被災者の間で不信感、妬みが生まれるようになりました。数に限りがあるため、支援物資が村人全員に届くことはまれです。支援物資が届いても、一部の強いグループばかりがいつも物資を独占してしまい、弱いグループの人達が何ももらえないというケースも多くあります。
JENは、村の連帯や人間関係を損なうことがないよう配慮して支援活動を行っています。支援活動を実施する際は、まず村の中に委員会を立ち上げ、住民の話し合いのもとで公平に参加者が選ばれるよう気を配っています。
JENの活動(共同作業とグループカウンセリング)により、被災者間にあった不信感が払拭され、失いかけていた村の連帯を取り戻すことができたという声が届いています。
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10月 27, 2005 心のケア, 生活、習慣、風土 | Permalink
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2005年10月 3日 (月)
現地で高い評価を受ける「心のケア」事業
日本政府の支援を受け、ハンバントタ県16の津波被災村の大人、子ども計1,100人を対象とした生活再建支援事業を開始しました。実施にあたり、9月30日、在スリランカ大使館須田大使、社会福祉省次官、ハンバントタ県知事立会いの下で署名式が行われ、新聞(紙面、インターネット上)、テレビニュース、インターネットでも全国的に報道されました。
4月よりJENが行ってきた職業訓練を通した「心のケア」事業は現地で高く評価されています。そしてより多くの人々のニーズに答えるため、今回の事業がスタートしました。
JENのこれまでの経験を生かし、未だ津波の傷が癒えず、先の見えない今後の生活に不安を抱える人々を、生計の立て直しと心のケアの両面から支援していきます。
スリランカ津波被災者応援ツアー(11/19~24)参加者募集!
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10月 3, 2005 心のケア | Permalink
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2005年9月29日 (木)
JENの活動がスリランカ全国紙に掲載!
JENのスリランカの事業が、ハンバントタの全国紙(9月20日付ディバイナ新聞)に掲載されました。
~記事要約~
「JENがハンバントタで実施している心のケアに重点をおいた職業訓練事業は、スリランカソーシャルワーカー協会と協力して実施しており、地域の人材を活用した新しい手法を使っている。
シシラサガマ村では、野菜菜園に必要な道具が提供され、40家族が野菜菜園事業に参加している。麻袋に土と堆肥を入れ、その麻袋に野菜を栽培するという、最小限の水を使ってできる画期的な栽培方法である。また、ポリエチレン製の袋を苗床として使いトマト、ナスビ、とうがらしなどを栽培している。
ココナッツ・ロープ作りでは、各村でクラス毎に30の村人が参加している。参加者らは自分たちで作ったココナッツ・ロープからマットなどの製品を作っており、今後販路を拡大していくことを期待している。
漁村では、ロブスター漁の魚網支援をしており、この事業では魚網を直接支給するのではなく、魚網を作ることから始めている。
参加者の1人プレマダサ(T.M.Premadasa)さんにインタビュー、『魚網も何もかも津波で流されてしまい、とても落ち込んでしまった。政府から支給される5,000ルピー(日本円で約5,500円)の支援金以外何も支援がなかった。JENがこの村で支援活動をしてくれたおかげで、5,000ルピー以上の支援を受けることができた。3人1組となって魚網を作り、魚網を完成し、今はこの網を使って4人の仲間と漁に出ている。JENが私たちの村で支援してくれたことで、みな将来に希望を持つことができるようになった。』
スリランカソーシャルワーカー協会メンバーも現場レベルで事業に参加しており、JENのスタッフ共に地元のコミュニティーと密接な関係を築いている。今後も協会と協力体制のもと、事業を実施していく予定である。」
スリランカ津波被災者応援ツアー(11/19~24)参加者募集!
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9月 29, 2005 ココナッツ・ロープ, 心のケア, 野菜菜園, 魚網作り | Permalink
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2005年8月 4日 (木)
津波から半年以上経って・・・
津波から半年経ちましたが、被害にあった人々の深い喪失感、悲しみ・・・は未だ癒えておらず、今後の生活不安が大きくなっています。JENが支援をしているハンバントタでも、「仮設住宅での不便な生活が長引き、イライラが募り、小さなことですぐに妻と言い合いになってしまう」、「津波後、子どものききわけが悪く、言うことをきいてくれなくなって困っている」、「夜、良く眠れない」、「今は、政府からの食糧支援に頼っているが、収入がないため、今後の生活が不安でならない」といった声があげられています。
JENは職業訓練と同時にカウンセリングを行うことで、こうした人々の持つやり場のない不安やストレスを吐き出す機会を与えます。ソーシャルワーカー、心理学専門家は人々の話を聞き、こうしたストレスにどのように対処すればよいか、実際的なアドバイスを与えます。カウンセリングに参加したことで、「前向きな気持ちになれた」、「津波後、増えていたアルコール摂取量が減った」、「家族とコミュニケーションがうまくとれるようになった」、という声が上がっています。
8月 4, 2005 心のケア | Permalink
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2005年6月23日 (木)
子どもたちの心のケア
津波で家族を失い、被害の惨状(数多くの死体)を目にするなど、子どもたちも大きな精神的ショックを受けました。JENが活動を行っている被災地では、子どもたちが、波・水への恐怖により海沿いにある学校に行けなくなる、原因不明の微熱が続く、無口になり家に閉じこもり不登校がちになるなど、さまざまな問題があがっています。しかし、こうした子どもたちへの心のケアはまだ十分行き届いているとはいえません。
JENはこうした子どもたちがつらい記憶、心の傷を癒す一助となるよう、スポーツを通した心のケアを行っています。子どもたちは毎日放課後、インストラクターの指導のもとで、バレーボール、クリケットなどのスポーツを通して、仲間と体を動かし汗を流します。
ソーシャルワーカーが、子どもたちの様子を見守り、声をかけ、彼らの話に耳を傾けます。家に閉じこもりがちで、ソーシャルワーカーが付き添わないと、遊びに来なかった子どもたちも、徐々に元気を取り戻し、今では積極的に活動に参加してくれるようになりました。
6月 23, 2005 子どものためのリクリエーション, 心のケア | Permalink
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2005年5月26日 (木)
心のケアプロジェクト
JENが現在行っている職業訓練、子どものスポーツの各活動には、インストラクターと共にソーシャル・ワーカーが配置されています。
ソーシャル・ワーカーは、活動中の子どもを含めたJENの事業に参加した人々の様子を観察し、声をかけ、人々の悩み、心の声に耳を傾けます。毎日同じ時間を過ごすことで、人々は次第にソーシャル・ワーカーに心を開くようになってきています。はじめは黙々と作業を行い、他の人に話をすることもなかった人々が、今では津波のこと、家族のことさまざまなソーシャル・ワーカーに相談をするようになりました。特に、心のケアが必要と認められたケースについては、現地心理学専門家チームが、それぞれの家庭を訪れ、個別、家族カウンセリングを行っています。
マスカウンセリングと呼ばれる集団でのカウンセリングも行っています。マスカウンセリングは、歌や、ロールプレイなどさまざまな手法を使って行われます。リラックスしたアットホームな雰囲気の中で行われ、心理学専門家が、さまざまな質問を投げかけ、それに参加者が答えるという参加型アプローチがとられます。「心が軽くなった」、「津波のつらい記憶を少しずつだが受け入れられることができるようになった」という声が届いています。
また、ぜひ自分の家族にもこのカウンセリングを行ってほしいという要望もあがっています。心理学専門家からも、津波の被害を受けた人々に対する、こうした心のケアを広く進めていくことの必要性が指摘されています。
5月 26, 2005 心のケア | Permalink
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2005年3月31日 (木)
『心のケア』に重点をおいた生活再建事業
南部ハンバントタでの配布事業が終了し、『心のケア』に重点をおいた生活再建事業を開始しました。この事業では、(1)ココナッツロープ作り、(2)手編み魚網作り、(3)小規模野菜菜園、(4)児童課外活動の4つの活動を通して心のケアを行います。各活動には技術指導のインストラクターとソーシャルワーカー/カウンセラーを1名ずつ派遣し、技術の指導を通して、グループカウンセリングを行います。
新しい技術を学ぶと同時に、津波の被害や失ったものに対する悲しみを、他の被災者と語り合い共有することで、心の傷を癒します。新しい技術を学び、生活に必要な物を作り出すことで、自信と前向きな力の回復にもつながります。また、作製したロープや魚網などは、仕事を再開したり、収入に結びつき、生活再建の一歩になります。
3月 31, 2005 心のケア | Permalink
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