2017年12月21日 (木)

14年間の全スリランカプログラムが終了

 JENスリランカ事務所は、2017年12月をもってスリランカでの活動を終了します。まだスリランカ内紛が続いていた2004年の津波被害支援から実に14年間という長い期間、皆さまに支えられて無事この時を迎えることができました。

 津波や洪水被害の緊急支援から紛争避難民の帰還支援まで、さまざまなプロジェクトを通し、スリランカの人びとの自立、そして開発へ向けて努力を続けてきました。それは、スリランカのプロジェクト参加者による積極的な参加、スリランカ政府の協力、現地スタッフの根気、そしてJENのサポーターの皆さまからの応援なしでは到底なしえなかったことでした。

 すべてが順調にいったわけではありません。スタッフ同士どのようにプロジェクト参加者の自立を促すことができるか、ぶつかることもありました。JENの目指す自立支援のあり方についてスリランカ政府と話し合いを重ねることもありました。貧困の苦しみや気候変化からくる不安で、参加者のモチベーションが上がらないこともありました。それでも、皆で励まし合い、最大限の努力をすることで、活動の成果を発揮してきました。

【話し合いをするJENスタッフたち】
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 スリランカでの気候変動は今後も続いていくと予想されています。今後また災害が起こったとしても、ともに学び、習得した知識を生かして困難に立ち向かっていくことを願っています。

 改めて、皆さまの14年間にわたるご支援、本当にありがとうございました。

【スリランカ・キリノッチ事務所、コロンボ事務所スタッフ一同】
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12月 21, 2017 緊急支援事務所・スタッフ生計回復事業帰還民支援 |

2017年11月 9日 (木)

干ばつに負けない農業 その4

 スリランカ北部では、10月からちょうど畑を耕す農耕期に入っています。
しかし近年10月に入っても雨がなかなか降らず、耕しても水が不足しているために、一番の収入源になる稲作ができずにいます。

 JENはそうした水不足の状況でも稲作以外の作物が収穫でき、少しでも収入源となる、干ばつに強い種類の作物の種の配布および少量の水による農業ができる滴灌漑資材の配布を行っています。

 唐辛子一つとっても、種類が豊富で、遺伝子組み換えではないオリジナルの種、ハイブリッドと呼ばれる種など、たくさんあります。またグレードもいろいろ。グレードの高い種類はスリランカ政府が一括して生産管理しています。

 3か月後にはほとんど収穫できるようになり、直接収入につながります。

【スタッフによるパッキングの様子】
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【種の配布式】
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【点滴灌漑資材の説明】
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【実際に取り付けてみる】
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 一刻も早く雨期になることを願いながら、農家は今せっせと畑を耕しています。

(10月末からようやく雨期に入ったようで、干ばつに強い種類の作物の植え付けとともに水田も広がってきました)

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11月 9, 2017 農業支援生計回復事業 |

2017年10月19日 (木)

干ばつに負けない農業 その3

 干ばつに負けない農業の初めに紹介した唐辛子栽培の続きです。その後一体どうなったでしょう。ちゃんと育ったのでしょうか。

 見てください! 立派な唐辛子がいっぱいなっています。

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【唐辛子を収穫するセルヴァマニさん】
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 すでに何回か収穫したそうで、今回お訪ねした際もちょうど収穫の時期が来た唐辛子がなっていました。

【収穫した唐辛子を見せてくれました】
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 さらに、一番上にはナスがなり始めています。収穫までもう少し時間が必要です。

【小さい緑色のナスがなっている】
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【左下は写真中央のナスと同じ時期に植えたもの。この灌漑システムのナスのほうが大きく、そして早く育っている】
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 20個の干ばつに負けない農業アイディアをこれからブックレットにまとめる予定です。これらのアイディアを組み合わせ、干ばつに悩まされる地区の生産性向上の一助になることを願って。

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10月 19, 2017 農業支援生計回復事業 |

2017年9月21日 (木)

干ばつに負けない農業 その2

前回ご紹介した節水農業アイディアに引き続き、別のお宅へ伺い節水農業を見学しました。

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(写真1)【日差しを遮るネットが張ってある。これで約50%もの水の蒸発を防ぐことが可能】

写真の1の節水農業のアイディアは、日差しを遮ることで水の蒸発を防ぐというものです。

しかし、ここのお宅ではそれに加え、水の蒸発を防ぐアイディアを2つ3つ同時に行うことで、さらなる節水につなげようとしていました。

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(写真2)【プラスチックバックに入れられた苗。表面にはマルチングの藁が敷いてある】

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(写真3)【牛糞やココナッツの殻、ヤシの葉などを混ぜて堆肥を作っている】

プラスチックバックに入れて土を湿らせておく方法、さらにマルチリングと呼ばれるココナッツの殻や藁などで土の表面をカバーすることで保湿を高める方法のほか(写真2)、さらに植物の育成を促すため、裏庭で牛糞・ココナッツの殻や野菜くずなどを使用し堆肥も作っていました(写真3)。

他には、ビニールバッグにもみ殻を半分燃やし堆肥と土と混ぜたものを入れ、土の保湿力を高める方法を行っているお宅もあります。

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(写真4)【事業参加者(右)とともに土の状態を確認するJENスタッフ】

燃やしすぎたもみ殻の灰は十分な保湿にならないため、どの程度もみ殻を燃やせばいいのか、確認しながら作業です。

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(写真5)【もみ殻を燃やしている様子】

このように人びと一つの節水方法だけでなく、様々な手法を駆使して頻繁に起きつつある干ばつに備えています。

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9月 21, 2017 農業支援生計回復事業 |

2017年1月19日 (木)

2017年は干ばつの年



みなさんは「災害」と聞くと何を思い浮かべますか?地震、洪水、津波、土砂崩れなど色々とありますが、干ばつを一例にあげる方は、日本にどれ位いらっしゃるでしょうか。

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【乾ききった大地。大規模干ばつが懸念される】

干ばつとは、雨が降らないことから長期的な水不足に陥る状態のことを言います。地震や津波などと違い、干ばつは目に見えないところで静かに起こりはじめ、食糧不足や水・衛生問題などを引き起こすことで、貧困で苦しむ人びとが増えることがあり、「サイレントキラー」と呼ばれています。スリランカでも過去10年に干ばつが9回起きており、約31万人の人が被害を受けています。農業を営む人びとにとって、水不足は死活問題です。

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【枯れた貯水池。平年は水が道路近くまでたまるはず】

スリランカでは季節風の影響で、マハ(9月から3月)とヤラ(5月から8月)といわれる2回の大きな収穫期があり、スリランカ国内で消費されるお米の大半はその時に収穫されます。特に雨季にかかるマハ収穫期では、多くの農家が雨水を使い大規模な農業を営むのですが、今年は雨がほとんど降っていないため作物の多くに被害が出ており、乾季での干ばつが懸念されています。

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【水路へ続くパイプにも水が届かず】

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【枯れた水路と枯れつつある田んぼ】

そのような背景の中でJENは2017年、干ばつ対策を含む減災・防災能力強化支援をスリランカで行っていく予定です。今までの事業で貧困層を脱した人びとが、災害によって再度貧困に陥らないよう、各家庭やコミュニティ内の自助能力を高めていくことを目標とし、スタッフ一同頑張ります。

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1月 19, 2017 生計回復事業帰還民支援 |

2016年3月 3日 (木)

東部バティカロアの視察

 JENは2月26日、2010~2012年にかけて東部バティカロア県で行った農業生計回復支援の視察を、ドナーである日本大使館の方と共に行いました。

 バティカロアは主要都市のコロンボから約320キロに位置する海に面した県です。2006年後半より再度激化した紛争の最終激戦にもなったことでも知られており、一時期は県内で8万人以上の避難民が発生していました。JENはここで、2年間で552世帯を対象に69基の農業用井戸を建設し、地域の人々で構成される井戸管理員会を立ち上げ、組織強化のためのワークショップや野菜・苗の配布を通して、所得の低い地域を対象に生計回復支援を行いました。

 視察で5か所の井戸を訪問し、10世帯ほどの家族とヒアリングをした結果、訪問したほとんどの世帯で農業による収入が大幅に増加していること、井戸管理委員会が井戸やポンプのメンテナンスを定期的に行っていることなどがわかりました。事業前は月収1,000~1,500ルピーだった家庭が、自身の農家で採れた野菜や果物を売ることによって月に20,000から40,000ルピーにまで収入を上げることができていました。(1,000ルピー=約785円)

 また、基本的な混作を行う家庭の他、コミュニティ内で育てる作物を分担し収入を分け合うなど、ワークショップの学びが活かされている様子も見られました。さらに、井戸をJENの事業参加者だけではなくコミュニティの方々に開放していたり、井戸からパイプを繋げ約1キロの水供給ラインを作るなど、独自の工夫を凝らすコミュニティもありました。

 各世帯に収入増加によって得られたことを聞くと、土地を買い農地を拡大させた家庭が多く、他にも畑を耕したり農作物をマーケットへ持っていくためのトラクターを購入したり、新しいポンプを購入するなど、支援が継続的な効果をもたらしている事もわかりました。また、生計が回復したことにより子どもたちを学校に通わせることができたなど、波及効果も見られました。

 生計回復支援は成果が見られるまで数年はかかる事業ですが、バティカロアの方々のようにJENが提供した井戸や農業に関する知識を用い、独自で効果を増大させることによって経済的な自立につながるよう、今後も支援をしていきます。

【採れたてのオクラ】
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【乾季でも十分な水量を持つ井戸】
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【地域の人々にヒアリングを行うJENスタッフ】
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【簡易的な水供給パイプライン】
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3月 3, 2016 東部帰還民支援農業支援井戸管理委員会生計回復事業 |

2016年2月 4日 (木)

ドライフード生産農業協同組合への引き渡し

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 1月28日に、オスィヤマライ地区の農協センターで引渡式が行われました。

 この地区は県境にあり、幹線道路からも離れ孤立していました。他の地区同様に村人は内戦中に避難し、もともといた人数の半分ほどしか戻っていません。今までに他の支援団体がサポートしたこともなく、だからこそその支援供給のギャップを埋めるためにも、JENはこの地区を支援対象としたのです。

 そして、再び住民が一丸となって地域の発展に貢献できるように農業協同組合の設立をサポートし、収入向上とコミュニティ強化を目的として、ドライフードセンターを建設しました。
 さらに、農協の運営がうまくいくように、加工食品の実践研修と組織運営の研修も提供しました。

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 半年におよび様々な支援を農協に対して行い、ついにこの日が来たのです。JENから正式にオーナーシップを農協へ引き渡す日です。
 
 式にはJENよりプログラムオフィサー、プロジェクトオフィサー、フィールドオフィサーが参加し、行政地区長、経済発展担当オフィサー、地区の学校長、そしてJENの支援事業に直接参加している20世帯および間接的に関わっている32世帯の家族が参加しました。

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 最初にプログラムオフィサーがテープカットを行い、次に農協運営に必要な帳簿と運営記録用のノートが農協のリーダーに手渡されました。

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 次に、ドライフードセンターを囲むように多年生苗を植えていく儀式を行いました。   

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 そして、農協の責任範囲、行政の責任範囲を記したMoUにサインして、JENからドライフード生産農業協同組合への正式な引き渡しが完了しました。
 全参加者が農協の新たな一歩に対し、強い関心を示し、同時にJENに対して感謝の意を表していただいた、とても楽しいイベントとなりました。

 私も1年間、オスィヤマライ地区の住民と共に、コミュニティを強くし、地域の発展を目指してきましたが、今までの苦労が少し報われたと感じられ、とても嬉しく思いました。

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 フィールドオフィサー
 アダイカラン

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2月 4, 2016 農業支援北部帰還民支援生計回復事業 |

2016年1月21日 (木)

北部キリノッチ県でのマーケティングワークショップ

 JENは昨年12月8日に32人の事業参加者を対象にマーケティングのワークショップを行いました。

 このワークショップでは、現地の方々が収穫した作物をより効果的に売るために、マーケティングの重要さおよび必要性にフォーカスしました。参加者はとても興味を持って、全ての活動に積極的に取り組んでいました。

 参加者の理解と協力を促すため、ワークショップはグループ活動やディスカッションなどの手法を用い、
・マーケティングとは何か
・どこで誰にどのようなものを販売するか
・マーケティング戦略
 などの話題を取り扱いました。

 また、雨季にどのような作物を育てるかなど、新しいマーケティングの方法や戦略などが協議されました。このワークショップを通して、参加者はどの季節にどのような作物を育て販売するかなど、将来的な計画を練るために重要なスキルを得ることができました。
 このような戦略的なマーケティング計画は、より効果的なビジネス管理を可能とさせ、参加者の利益・収入を上げることにつながります。

 さらに、グループディスカッションでは
・地元および都市での顧客や消費者の確保
・市場での価格決定
・良質の作物を育てる方法
・販売方法と課題
 などの話題が協議されました。

【グループ活動】
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【活動を見守るJENスタッフ】
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 ワークショップでは雨季対策として、乾燥食品や粉状の製品などの需要についての説明も行いました。変動する気候に対応する作物や製品に関した講義は参加者から好評でした。季節別の課題を取り扱ったマーケティングの講義は、参加者にとって非常に役に立ったようです。

 最後に、講師はJENが構築した製粉所や乾燥食品生産センターについて説明し、より効果的に作物を売ることで生計回復を可能とすることの講義をしました。

【講義の様子】
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 私たちはこのような取り組みが、より強く持続可能なコミュニティの発展につながることを願っています。

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1月 21, 2016 農業支援北部帰還民支援生計回復事業 |

2015年11月19日 (木)

農業協同組合のドライフード生産

 JENが実施している帰還民への支援の主な方法は、①生計向上と②コミュニティ強化ですが、今回ご紹介する活動は、コミュニティ再生と収入創出を通した、コミュニティ強化を目的としています。

 そのコミュニティというのは、事業参加者全員が所属する「農業協同組合」です。
 この組合は事業地ごとに設立・支援されます。そこでは、リーダーとなる運営委員が選ばれ、何か問題が起きた時に、全員で解決策を練り、対応していく仕組みづくりが形成されます。
 事前にコミュニティ強化ワークショップで学んだ「リーダーシップとは」「問題解決方法」「地元行政との関係作り」「ステークホルダー分析」「チームワーク」などのスキルを実際に応用する事が可能になります。

 また、コミュニティの運営管理の練習と収入創出を兼ね、活動テーマを導入しています。
今年の事業では「ドライフード生産」をテーマにあげ、各事業地の7~11名の運営委員を中心に、活動が開始される予定です。

 先日そのドライフード生産に必要な「乾燥機」が事業地に届きました。とてもシンプルなデザインですが、1回に20キロもの野菜や果物を乾燥させることができます。早速、デモンストレーションで食べられる葉っぱを乾燥させてみました。

 乾燥機をコロンボから運んできたトラックが農協センターに到着しました。
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 こちらが乾燥機です。
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 茄子をスライスして、並べる運営委員の一人。
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 食べられる葉っぱもいれましょう。
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 この入れ物に木屑を入れ、踏みしめて固めます。
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 その入れ物を乾燥機の下に入れ、火をつけます。
 下から熱風が上に流れ、乾燥させていきます。
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 使用手順を説明するプロジェクトオフィサーのデービッド
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 30分待ったら、ドライフードが出来上がりました。
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 ドライフード生産を通じて、コミュニティが強化され、事業参加者同士、さらに村人同士の絆が深まり、他の問題が発生しても一緒に協力しながら解決していくという意識が高まれば嬉しいです。

 現地事業担当
 西田亜理沙

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11月 19, 2015 農業支援北部帰還民支援生計回復事業 |

2015年9月17日 (木)

ステップダウン方式による井戸建設

 生計回復支援といってもどうやって「生計」を「回復」するの?
 そのような疑問に今回はお応えしようと思います。

 JENが支援している帰還民の方々が住むのは農業地域です。紛争前は農業を営んでいる世帯が多かったのです。しかし避難している間に土地は荒廃し、農具や給水設備は略奪されました。帰還した後は、雨季はどうにか小規模に農業を営むことができるけれど、乾季の間はいつ仕事がなくなるか分からない日雇い労働をするしかない。そんな方々に対し、JENは農業を1年通して続け、安定した収入を得られるように支援をしています。

 その主な支援の一つが、農業用井戸の建設です。井戸水さえあれば、雨が全く降らない乾季の間でも農業を続けられるからです。では、皆さんは、井戸の作り方をご存じでしょうか。

 方法は複数ありますが、今回は中でも特殊なものをご紹介します。
 その名も「ステップダウン方式」です。

 通常の方法は、掘削機を用いて7.5mを一気に掘り、下からコンクリートブロックを積み上げ、内側と外側にしっくい塗りをし、仕上げに壁と井戸の隙間を埋め、完成です。
 これに対し「ステップダウン方式」の手順は少し異なります。

①湧水が出てくるまで2~5メートルを掘削機か手作業で掘ります。
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②ベースリングビーム(土台)を設置します。
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③ブロックを1、2メートル積み上げます
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④しっくい塗りをします。
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⑤ブロックの重さで井戸が沈むのを待ちます。
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⑥1、2メートル沈んだら、またブロックの積み上げとしっくい塗りを繰り返し、定めた深さまで井戸建設が進んだら、仕上げて完成です。
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【ステップダウンのイメージ図】
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 では、なぜこのような少し特殊な方法を採用しているのでしょうか。

 それはキリノッチ県の事業地が海に近いからです。土壌が砂や粘土を多く含んでいてやわらかく、一気に掘り進めてしまうと、壁がすぐに崩壊してしまうのです。このステップダウン方式で建設すれば、砂土の中に井戸が勝手に静かに沈んでいきますので、壁が崩れるリスクは少なくなります。

 7月末より始まった井戸建設も中盤に差し掛かってきました。地域の方々は「毎日30分以上かけて遠く井戸から何度も水を運ばなくてすむようになる」「いつでも土地に水をやれるようになる」「井戸を持っていない近所の世帯にも水を共有できる」と、完成が待ち遠しいようです。

 雨季に突入する11月より前に、全ての井戸の建設を終わらせたいと思います。

 現地事業担当
 西田亜理沙

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9月 17, 2015 北部帰還民支援井戸建設・修復生計回復事業 |

2015年7月23日 (木)

2015年も引き続き、農業生計回復とコミュニティ支援を継続しています

 JENは、昨年に引き続き支援者の皆さまおよび日本政府のご協力のもと、3月22日から帰還民に対する農業支援とコミュニティ強化を通した生計回復支援を行っています。

 今回の事業地は、北部ムライティブ県で新たに1か所、キリノッチ県では新たに1か所、そして昨年と同じ地区で1か所です。

 そのうちの1つ、ムラティブ県オッディスダン郡オスィラマライ行政地区はまだ電力もなく、道も整備されておらず、街や市場へのアクセスも悪いのが特徴です。

オスィラマライ行政地区↓

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※Northern Provincial Councilホームページより引用

  オスィヤマライ地区は県境に接していて郡の中心からも遠いため、インフラ整備が遅れている地域です。

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  電線はありますが、電気は通っていません。

 

 もう一つの事業地、キリノッチ県パッチラパライ郡のヴァンボドゥカー二行政地区と、前期事業の事業地でもあったムハマライ行政地区は,、いまだ地雷撤去中ですが、部分的に地雷撤去が完了し土地が解放され、住民が徐々に戻ってきています。

地図↓
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※Northern Provincial Councilホームページより引用

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 このヴァンボドゥカー二地区。避難先から帰還したものの、まだ仮設住宅に住み、住宅建設支援待ちの方が多いのが現状です。

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 行政地区官の事務所もまだ仮設です。

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 前事業地のムハマライ地区ではまだ地雷撤去作業が続いています。
 今年中には終わるとか終わらないとか。

 事業開始から約4か月が経ちました。
 ベースライン調査と受益者選定、そして第1回受益者ミーティングが完了し、これから様々な支援活動が実施されます。

 随時紹介いたしますので、ぜひフォローしてください。

 現地事業担当
 西田亜理沙


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7月 23, 2015 農業支援北部帰還民支援生計回復事業 |

2015年7月 9日 (木)

昨年度事業参加者の声

 インタビュアー: R.クガネサラサ(フィールドオフィサー)
 インタビューを受けた人:サヤンティニィ―(農協の書記、ムハマライ地区、25歳)
 インタビュー日:2015年6月12日

 JEN職員 「ワナッカム(おはようごうございます)! 農業協同組合の書記官として、農協の機能や周辺の人々にとっての利点を教えて下さい」 

 事業参加者「もちろんです。私たちの農協に訪問いただき、ありがとうございます」
 
「私はこの農協の書記官として、月1回行われる会議を調整し、その中で議事録をとったり、会議で取り上げられた課題を決断に向けてサポートしたり、といった役割を担っています。私たちの農協は今年活動を開始し、これで2回目の月例会議になります。現在、製粉機を用いて追加で製粉できるもの、機材の欠点、収入のさらなる向上について話し合いをしているところです 」 

「(利点についてですが)近隣住民はお米やとうがらしを製粉しにやって来ます。1日に3~4世帯ほどが訪れます。以前は近くの町まで行っていましたが、私たちの農協で製粉を行うようになって、時間を短縮し、無駄な支出を減らすことができるようになりました」

 JEN職員「(事業参加後)村で感じた変化や発展についても教えて下さい」 

 事業参加者「私たちの村についてですが、未だに村に戻ってくる帰還民がいます。(一方で)、過去に日雇いの仕事で生計を立てていた人々はある程度は定職につき、幸せに生活している人もいるように見えます。 そして、ほとんどの世帯が恒久住宅を持ち、互いに協力的になったように見えます。人々は今自由に動きまわれるようになり、治安の問題もありません。 このように生活環境を楽しめるようになったことは大きな変化です」

「製粉機のオペレーターの代わりに食料を製粉させてもらった時は嬉しかったです。理由は、その時この農協が私たちの村に属しているということを実感できたからです。なので、村のために働けるこの仕事を贈り物であるかように感じています。私は全ての農協メンバーが手と手を取って助け合い、社会向上を築けるようになったら嬉しいです。 この農協の活動がさらに広がって、近隣の村の人たちも恩恵が得られるようになることが私の夢であり、楽しみです」

 【JEN現地スタッフが農協の建物の前で、農協の書記にインタビュー中】
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7月 9, 2015 北部緊急支援農業支援生計回復事業 |

2015年4月 2日 (木)

月刊スリランカ -10年間の支援を振り返って-<第3回>

 
【東部・北部での国内避難民や帰還民支援での7年間】その2

 2009年5月、26年続いた紛争が終結した後、北部では最大28万人以上の国内避難民が北部難民キャンプから帰還を開始しました。これを受け、JENは同年6月以降、深刻な水不足の状態にあるワウニア県の難民キャンプにて、給水活動を通して生活に必要な水を確保できるよう支援しました。
 
 

 同時に、帰還先で必要な緊急支援物資(衛生キット、シェルターキット、補完食糧)を配布しました。また、荒廃した地域に帰還した住民が水源を確保し自立した生活を再開できるよう、地域をムライティブ県へ広げ、引き続き仮設住宅とトイレの建設、井戸修復・清掃や農具の配布などを行いました。

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【この続きは5月に掲載します。ぜひまたご覧ください】


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【緊急企画】イラク国内避難民緊急支援活動報告会を開催します。

イラク北部にて緊急支援に従事しているスタッフが帰国します。
今、イラク北部でなにが起こっているか、JENは国内避難民に対しどのような支援活動を行っているか、今後の活動の展開は、など、緊急支援活動報告会でご紹介いたします。
ふるってご参加ください。

くわしくはこちら

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4月 2, 2015 支援物資配布東部帰還民支援北部帰還民支援井戸建設・修復生計回復事業 |

2015年3月 5日 (木)

月刊スリランカ -10年間の支援を振り返って- <第2回>

【東部・北部での国内避難民や帰還民支援での7年間】その1

 スリランカ政府軍とLTTEの紛争が2006年後半に激化し、最大13万人のタミール人が国内避難民になりました。東部での紛争が2007年7月に終結した後、2008年11月までに帰還が公式に完了しました。  

 その間、2004年12月の大津波と2006年の紛争の二重災害を被った東部バティカロア県で、2007年6月から帰還民たちの自立に向け、栄養・保健衛生活動、カウンセリングや漁業組合復興にむけたワークショップなどを実施しました。

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 また、農業用井戸の建設や給水ポンプ等の供与・農業技術訓練を通して農業収入が安定し、井戸管理委員会・運営委員会や農協の形成を通して、協力して自分たちの生活を改善していく力を身に付けていけることを目指しました。その成果を確認できた2014年2月末日までに東部での最後のアンパラ県での自立支援事業を終えました。

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【この続きは4月に掲載します。ぜひまたご覧ください】



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3月 5, 2015 心のケア支援物資配布東部帰還民支援北部帰還民支援生計回復事業 |

2015年2月 5日 (木)

月刊スリランカ -10年間の支援を振り返って- <第1回>

 2004年12月末日からおよそ10年間で、多くの支援者の皆さま(※)からおおよそ6億2千万円のご支援をいただき、20万人以上の人々の生活をサポートする事ができました。

【南部での津波被災者への支援での3年間】
 2004年12月に発生した津波で、3万人以上の人々が亡くなりました。JENは津波が起きた翌日にスタッフを派遣し、ハンバントタ県の仮設住宅に移り住む予定の世帯に対して、緊急に必要な日用品の配布を開始しました。  
津波により家族、家、家財だけでなく、収入源を失い、厳しい生活を送る被災者が、新しい技術を身に付け前向きな力を取り戻せるように、職業訓練(ココナッツロープ作り、漁網、野菜菜園など)や児童への課外活動を通したグループカウンセリングなどを行いました。

 3年間で3万3千人以上被災者の生活を立て直す一歩を後押しする事が可能になり、2007年12月末日までに南部での最後の自立支援事業を終えました。

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【この続きは3月に掲載します。ぜひお待ちください】

(※)味の素様、外務省、花王様、損保ジャパン様、ジャパンプラットフォーム様、JHP学校を作る会様、Chabo!様、フェリシモ様、三井住友スマイルハート様、郵便貯金・簡易生命保険管理機構様、読売光と愛の事業団様、その他個人でご寄附を頂いた大勢の皆様



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2月 5, 2015 心のケア緊急支援支援物資配布生計回復事業津波被害支援 |

2007年1月18日 (木)

あの津波から2年、その4

Photo_42  2006年10月から日本政府の支援により実施している、津波被災者への生活再建自立事業の対象12村のうち、4村での活動が終了し、1月11日に各村で事業終了式が行われました。

参加者からは、

「過去に野菜の種や苗木を配布するだけの団体はあったが、JENは2ヶ月間に渡って農業指導と講義を行ってくれたので、作物を育てる知識と技術が身についた」「津波で家族や財産を失ったショックからアルコール依存症になっていたが、カウンセリングを受け、野菜作りに励むことで、立ち直る事ができた」

という声があがりました。

 この4つの村の住民は、2005年の春から2006年初めにかけて近隣の各村から移動してきました。Photo_43

 出身地が異なる人々が集まった再定住地においても、事業を通じて住民同士が仲良くなり、協力して生活していく体制が築きあげられています。

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1月 18, 2007 心のケア農業支援生計回復事業 |

2007年1月11日 (木)

あの津波から2年、その3

Photo_30   2005年の4月から9月まで生活改善事業を実施したスリヤワラナ村を、年末に久しぶりに訪問しました。

現地の人々はJENの事をよく覚えてくれていて、早速自分たちで作ったココナツロープやマットを見せてくれました。人々は、現在も農作業の合間にココナツの繊維からロープを作る作業を続けていて、3人がかりで40メートルのロープを一日で作り、約200ルピー(約220円)の収入を得ることもあるそうです。

 その一方で、2週間前の大雨による農地や家屋の被害を語る村人もいました。一見、ただの大雨による被害のようですが、実は2年前の津波によって海岸線に自然に出来ていた堤防が崩れ、海水が簡単に村に入るようになってしまったのです。Photo_31

この地方では、多くの人が住んでいた村を離れ、再定住地に移住しました。しかしこの村のリ-ダー、ネランジャニ・ラタナヤクさんは、「まだ津波の被害は残り、収入も十分ではないが、この村で頑張って生きていく」と力強く語っていました。

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1月 11, 2007 心のケア生計回復事業 |

2006年12月21日 (木)

あの津波から2年、その2

~ある津波被災者、ワサンティさん~

Photo_17  JENの野菜栽培事業に参加しているワサンティさんの家は津波で全壊し、旦那さんを失いました。

 「津波から2年が経ち、多くのNGOが既にハンバントタから去っていきました。新しい家に住み始めたものの、夫を失った私の家族には生計手段がなく、毎日ぎりぎりの生活をしていました。JENが今でも続けてくれている事業に参加して、庭で野菜を栽培できるようになり、とても助かっています。これからより多くの家族がJENの活動に参加できるようになるといいなと思います。」

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12月 21, 2006 生計回復事業 |

2005年10月13日 (木)

ココナッツ製ほうき

1  ココナッツが豊富なスリランカでは、ココナッツを使った製品が生活のあちこちで使われています。

 ココナッツ・ロープもその1つですが、JENのトレーニングではそれ以外にも、ココナッツの繊維を使ったほうきの作り方も学んでいます。ココナッツの殻をはぎ、丸まった形の繊維の束をココナッツ・ロープで結び付け、更に木の柄につなげて完成。この手作りココナッツ製ほうきは丈夫で、プラスティック製のものが2ヶ月でだめになるのに対し、毎日使っても5ヶ月もつということです。2

 スリランカでは一日に何度も掃き掃除をするので、受益者の女性達も自分で初めて作ったほうきは、家の掃除に使いたいということでした。ちなみにお店で買うと75~85ルピー(90~95円)ぐらいということです。

スリランカ津波被災者応援ツアー(11/19~24)参加者募集! 

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10月 13, 2005 生計回復事業 | | コメント (0)

2005年6月 9日 (木)

ココナッツ・ロープ作り

050608_01  スリランカでは、ココナッツが生活のいろいろな場面で活用されます。現在JENが行っている職業訓練活動に『ココナッツ・ロープ作り』があります。津波の被害にあった女性たちがココナッツの殻からとれる繊維を使って、ココナッツ・ロープ編みの技術を学んでいます。ココナッツの繊維でできたロープはとても丈夫で、柱や屋根を縛るなど日常生活で頻繁に使われています。 

 ロープ編みの技術を学んだ女性たちは、更に完成させたロープを使って、マット作りの技術を学びます。染料で赤や緑に染めたロープを重ね、さまざまな模様を作ることで、ココナッツ・ロープが美しいマットに変身します。仲間たちと一緒に作った手作りマットを見せてくれる女性たちは、達成感に満ちてとても嬉しそうです。

6月 9, 2005 生計回復事業 | | コメント (0)