干ばつに負けない農業 その2
前回ご紹介した節水農業アイディアに引き続き、別のお宅へ伺い節水農業を見学しました。
(写真1)【日差しを遮るネットが張ってある。これで約50%もの水の蒸発を防ぐことが可能】
写真の1の節水農業のアイディアは、日差しを遮ることで水の蒸発を防ぐというものです。
しかし、ここのお宅ではそれに加え、水の蒸発を防ぐアイディアを2つ3つ同時に行うことで、さらなる節水につなげようとしていました。
(写真2)【プラスチックバックに入れられた苗。表面にはマルチングの藁が敷いてある】
(写真3)【牛糞やココナッツの殻、ヤシの葉などを混ぜて堆肥を作っている】
プラスチックバックに入れて土を湿らせておく方法、さらにマルチリングと呼ばれるココナッツの殻や藁などで土の表面をカバーすることで保湿を高める方法のほか(写真2)、さらに植物の育成を促すため、裏庭で牛糞・ココナッツの殻や野菜くずなどを使用し堆肥も作っていました(写真3)。
他には、ビニールバッグにもみ殻を半分燃やし堆肥と土と混ぜたものを入れ、土の保湿力を高める方法を行っているお宅もあります。
(写真4)【事業参加者(右)とともに土の状態を確認するJENスタッフ】
燃やしすぎたもみ殻の灰は十分な保湿にならないため、どの程度もみ殻を燃やせばいいのか、確認しながら作業です。
(写真5)【もみ殻を燃やしている様子】
このように人びと一つの節水方法だけでなく、様々な手法を駆使して頻繁に起きつつある干ばつに備えています。