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2017年7月27日 (木)

【緊急支援】支援をうける地域住民のみなさんへの聞き取り調査が終了しました

ラトゥナプラ洪水支援では7月12日から18日までの7日間をかけ、被災された地域住民のみなさんへ聞き取り調査を行いました。

調査内容としては、家庭や避難所を訪問し、各世帯の家族情報や現在の住環境、障がい者や高齢者、母子家庭であるかなどの脆弱性の確認に加え、一時避難ができる土地があるかなどの条件を調べました。

訪れた地区では脆弱性が高い家庭が多いうえ、人の少ない山中に住んでいるため、地域内でのサポートがままならず、大変厳しい生活を送る家庭が多数ありました。
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シリヤヴァティさんは家が地滑りで全壊し、現在行政から配布されたテントの中に4人で生活しています。テント内にはベッドが1台しかないため、2人がベッド、もう2人が床で寝ています。テント内では調理ができないため、テントの外に木の枝やトタンで小さな場所を作り、キッチンとして使用していました。
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【テントでの避難生活。雨が降るとテントに水が入ってきます】
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【キッチンの様子】
テント生活の懸念事項は主にセキュリティと水はけです。テントはドアがチャック式になっており、中から鍵がかけられないため、特に女性や子どもの多い世帯などは家庭を守るために仕事を休むなど、避難生活での支障が出ています。
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また、地滑りの危険性から強制退去を命じられているにもかかわらず、突然の出来事に受け入れ先が探せないため、危険を冒しながらも自宅に住まざるを得ない家庭などもありました。
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スサンサ・クマールさんはまたいつ起こるかも知れない地滑りに怯えながら半壊した自宅に住んでいます。雨が降るたびに山を下り、避難場所を探していると話してくれました。
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【半壊したスサンサ・クマールさんの家。裏の山が再度崩れる心配があるため、雨が降ると下山をしているそうです】
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そのような環境下でも、災害に会いながらもできる限り立ち上がろうとしている姿も多くみられました。JENではいち早くシェルター建設資材が配布できるよう、行政との連携と資材調達を進めていきます。
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【家の中まで入りこんだ泥。寝ている時に急いで逃げ出したと聞きました】
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【地区案内役のスニルさんと被災者に話を聞くJENスタッフ】


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7月 27, 2017 緊急支援支援物資配布地滑り |

2017年7月18日 (火)

【緊急支援】ラトゥナプラ県で洪水被災者支援を活動開始しました



JENは7月10日より、今年5月にスリランカ南部で発生したモンスーンにより被災をした住民を対象とした緊急シェルター支援活動を開始しました。事業の対象地域となるスリランカ南西部に位置するラトゥナプラ県では洪水や地滑りが多発し、死者86名に加え、全壊した建物が860棟、半壊した建物が7,846棟と甚大な被害規模でした。

被害を受けた建物の多くは、屋根や壁が破損しており、基盤に亀裂が入っているなど、住居には適しません。そのために親戚の家や避難所での生活を強いられている家庭を対象に、住居の再建が完了するまでの間、安定した場所で生活をすることができるよう、簡易シェルターを建設するための資材を配布する事業を行っています。

事業対象地のラトゥナプラ県はスリランカの主要産業の一つである宝石の産地です。県内の川や山からはキャッツアイやサファイアなどの原石が採れるため、県内のいたるところで宝石を掘る人たちの姿が見られます。ラトゥナプラ県では他にもお茶やゴム、ランブータン、アボカドなど北部では見られない作物の生産も盛んです。

20180718_sl_plantaion1
【ゴムの木農場】

JENスタッフは11日に現地入りし、事務所設置などの業務を行いながら早速、行政の事業承認を取得し、現地の支援を希望する人びとが何を必要としているかの事前調査を始めました。多くの世帯が車では行かれない山奥に被災しているため、JENスタッフは徒歩での調査となります。調査が終わり次第、支援品などの配布の準備に入っていきます。

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【険しい山道を歩いて調査を行うJENスタッフ】

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【地滑りで全壊した建物】

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【住民に話を聞くJENスタッフ】

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【土で作られた家が多いため、水害で崩れやすくなっている】

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7月 18, 2017 緊急支援支援物資配布災害支援地滑り |

2017年7月 6日 (木)

減災・防災ワークショップがスタートしました!

 自然災害の多い日本では学校で防災訓練を行い、各家庭に災害時の備えがあることは、珍しくないことかもしれません。しかしスリランカでは、災害が起きることを想定して備えをしている家庭は、あまり多くはありません。
 特に貧困層の多い北部では、備えのない中で干ばつなどの自然災害が起こり、農作物がダメになってしまい、収入源を失い、さらに貧困に追い込まれる事例があります。

 これらの負のサイクルを断ち切るため、JENでは、減災や防災の支援を行っています。
 そのひとつである、減災・防災ワークショップが、2017年6月30日から始まりました。

【ワークショップ会場】
20170706_sl_01_kaijou

              
【参加者】
20170706_sl_02_member


 ワークショップは5部構成で、

 1.参加者の自己紹介・アイスブレーキング
 2.穴埋めクイズ
 3.講義
 4.ビデオで学び
 5.まとめ

 と進んでいきました。

 今日の講義では、まずどんな災害があるのか、そのような時、どのように自分と家族命を守るのかを学びました。

「普段、あまり意識をしていなかったが、ちょっとした知識で命を守れることが分かった」と、理解を示してくれる参加者が多くいらしゃいました。

 今後は、災害が起こった後いかに早く日常を取り戻すか、どのように農業を再開するのか、どうしたら災害時に農作物を守るのか、等を学びます。

【3グループに分かれて、穴埋めクイズ】 
20170706_sl_03_quiz1


20170706_sl_04_quiz2


【講義の様子】    
20170706_sl_05_lecture

【本日の教材】
20170706_sl_06_textbook

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7月 6, 2017 減災・防災強化支援事業 |