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2017年3月23日 (木)

農業協同組合間の交流訪問会



2016年3月に開始したキリノッチ県およびムラティブ県での生計回復支援事業も終盤に近づいています。この1年間で  JENは93世帯を対象に45基の農業用井戸を建設し、雨の降らない乾季にも農業を可能にし、農作物からの収入を向上させ、人びとが貧困から抜け出すための一歩を踏み出す手助けをしました。

また、コミュニティ強化の一環で各地区に農業協同組合を設立し、メンバー同士が協力し合い農作物を加工した商品を作り、コミュニティ自体の収入を増やし、住民の自助能力を高める支援もしました。今年の事業ではムラティブ県とキリノッチ県で合計4つの農協を設立しています。

農協設立において最も重要な点は、活動の継続です。どのビジネスや団体でもあるように、団体のメンバーが組織にメリットを感じなくなると活動は止まってしまい、再始動させるには時間が必要となります。

JENは今まで設立した農協へ、収入創出活動ができるための機材を提供していますが、今年は全4地区で小麦粉やスパイスを作るための製粉機を提供しました。

どんな商品を作るか、どこに売るか、どのような管理体制を作るかなどもJENの支援のもとに農協のメンバーに考えてもらう事で、農協のオーナーシップ精神を高めていますが、農協メンバーも初めての組織運営で戸惑う事もあります。

そこで、JENは今年設立された新米の農協メンバーたちが前期事業で作られた農協からノウハウを得られるよう、3月17日に農協交流会を開催しました。

この交流会の目的には情報交換に加え、今まで4年間、JENが強化してきた全11カ所の農協をつなげ、お互いを強化できるネットワークを構築することでした。そのため、各農協からの代表を1カ所に集め、一日をかけてディスカッションやグループワークを行いました。

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【プログラム参加者にワークショップの目的を説明するフィールドオフィサー】

参加者は農協の活動費用や販路の確保のむずかしさなど、様々な課題を話し合い、協力することによって解決策を見出す姿勢を見せてくれました。

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【オスィヤマライ地区の農協代表によるプレゼンテーション】

このように、お互いの活動を知り、メンバー同士の交流を作ることにより、これからも長期に渡り協力しあい、発展していくことを願っています。

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【代々の農協メンバーがそろっての集合写真は壮観です!】

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JENでは、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。

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3月 23, 2017 農業支援 |

2017年3月 9日 (木)

素晴らしい出会い

スリランカのJENスタッフは、キリノッチ事務所、コロンボ支所とムラティブ連絡所の3カ所で活動をしています。国際スタッフは基本的に、キリノッチ事務所で仕事をしていますが、必要に応じてコロンボへ出張し、業務を行っています。コロンボからキリノッチ間の移動には、コロンボと最北端のジャフナを結ぶ列車を使っていますが、7時間弱の列車の旅には出会いがあふれています。

今回、偶然隣に座ったのはオーストラリア在住のタミル人のソメサンさんでした。ソメサンさんはアジア開発銀行のコンサルタントとして、過去25年ほどアジア太平洋の国々の水衛生や農業に関するプロジェクトに携わってきたそうです。列車の中でも5時間ほどJENのスリランカ事業の話を聞いてもらったり、ソメサンさんの豊富な経験のお話を聞いたりと有意義な時間が過ごせました。

彼の持っているノウハウを、日々業務に携わっている現地スタッフにも是非聞いてもらいたいと思い、次の日にソメサンさんにキリノッチ事務所に来ていただきました。4時間にわたるディスカッションで、農業や井戸建設、シードバンクなど、他の国でのエピソードを交えた様々なお話を聞き、スタッフもとても勉強になったようでした。

ソメサンさんは何事においても、なぜそうなるのかをスタッフが自分で考え答えを導き出せるような指導をしてくれて、スタッフからの質問も絶えませんでした。みんな口々に「スーパーマンを見つけたね!」や「もう少し早く出会っていれば、もっと勉強になったのに!」など興奮した様子で話してくれました。

列車でのひょんな出会いが全スタッフにとって有意義なものになりました。こういう機会は常に大切にしていきたいと思います。

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【スタッフにスリランカの水源事情を説明するソメサンさん】

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【熱心に話に聞き入るスタッフ】

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【最後に記念撮影を】

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3月 9, 2017 事務所・スタッフ水衛生改善 |