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2016年12月15日 (木)

タンバハマム地区の復興 

早いもので2016年ももう終わりに近づいています。今回の支援速報はJENが現行事業で支援を始めたキリノッチ県タンバハマム地区の発展について紹介させていただきます。

タンバハマム地区はつい最近まで軍によって管理されていた土地です。昨年12月に軍から土地が解放され、2016年1月から住民の再定住がはじまりました。内戦時の激戦で家も水も緑も失われ、内戦後も長年の軍の統括により、内戦から6年たっても復興の兆しが見えませんでした。JENが今年5月に、事業参加者の収入や貧困レベル、生活環境などを知るためのベースライン調査でこの地区を訪れた時は、スリランカにはないはずの砂漠が目の前に広がっていました。

地区の人口約155世帯、水源も政府が建設した共有井戸2基と毎日給水される2000リットルの水タンク2個でしのぎ、とても農業をするような水量は確保できませんでした。家も薄いコンクリート塀を椰子の葉やトタンで覆った簡易的なものが多く、中にはまだテント生活をしている家庭もありました。

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【2016年5月のタンバハマム地区】

あれから7カ月、政府の支援によりほとんどの家庭では家の建設が始まっています。JENの井戸13基も10月に建設が完了し、コミュニティの人びとが集まって活動ができるように作った農業協同組合センターも建設の最終段階に入っています。11月から雨季が始まり、この地では内戦後初めての大規模農業も再開されました。

11月下旬に配布された種や苗を植え、井戸の水を使っての農業も行われています。5月には一面砂だらけだったタンバハマム地区も今では家が建ち、井戸が掘られ、家と家の間には柵が作られ、農業の再開によって緑が広がっています。こんな短期間で住民によるここまでの発展を見ることができ、JENスタッフの間でも喜びと達成感でいっぱいです。

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【タンバハマム地区井戸建設の様子】

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【種・苗配布ではしゃぐ子どもたち】

2016年はタンバハマム地区の住民にとって変化の多い年でした。同時にJENのスリランカチームにとっても、地域の人びとと一歩一歩確実にコミュニティの生活を豊かにする活動を経て学んだ事の多い一年でした。JENの現行事業終了まであと4か月。農協の設立と活性化、農業の促進など、この地ではJENの仕事がまだまだたくさんあります。

地域の方々とともに活動し、コミュニティの自助能力の強化を支援し、少しでも彼らの発展の手助けになれるよう、そして来年4月には共に喜びを分かち合えるよう、JENスタッフ一同精一杯頑張ります。

2017年もご支援いただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

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【タンバハマム地区の事業参加者たち】            

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【少しずつ緑が広がり始めるタンバハマム地区】

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JENでは、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。

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12月 15, 2016 |

2016年12月 1日 (木)

野良犬成長記



スリランカの生活で欠かせないのは動物の存在です。農家の多い北部では、酪農や養鶏のため水牛、牛、ヤギやニワトリなどがいたるところに見られます。その中でもほぼすべての世帯に共通して飼われているのが犬です。

内戦で壊滅状態となった北部では、復興した今でも窓やドアのない家が多く、敷地も塀で囲われていないため、番犬の存在はとても重要です。ただ日本と違い、ほとんどの犬が去勢や避妊を行わないで放し飼いにされているため、野良犬があふれかえっているのも現状です。北部で動物シェルターも野良犬のケアを行う施設もなく、野良犬は外に落ちているゴミを漁って生きていくしかありません。

JENのスリランカ事務所ではここ数週間、事務所の前にやってきた生後1~2ヶ月の子犬を4匹保護し、里親探しをしながらスタッフの自費で育成をしています。それぞれ親犬がおらず、食料不足と不衛生な環境で生きていたため回虫とノミにたかられ皮膚病を患っていたのが、1か月で見違える姿になりました。この子犬たちが安定した家に引き取られるまでの一時的な預かりになりますが、それぞれ性格の違う子犬たちが育っていくのを見守るのが楽しい毎日です。


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【兄妹犬の「モモ」(左)と「お兄ちゃん」(右)】

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【3番目に事務所に来た「ヒメ」(右)と新入りの「クロマロ」。クロマロは現地スタッフに引き取られる予定で、ヒメは日本へ行く準備を始めています】

先週、一番初めに事務所にたどり着いた兄妹犬2匹を、JENが支援をしたアナイヴィルンタン行政地区で、JEN事業に参加されているスプラマニヤムさんに引き取っていただく事になりました。スプラマニヤムさんは、井戸が完成し今年から農業による収入もあがるため、子犬たちを責任もって育てることができると話してくれました。

このご家族はスリランカ中部のキャンディの出身で、1970年代に政府による迫害のため北部のキリノッチに移り住みました。内戦中、2009年に一時期ワウニア県に避難したあと、翌年の2010年にアナイヴィルンタンに戻ってきたという事です。内戦で家を失い、当初は土とココナツの葉で作った家に住んでいたそうです。今では政府の支援で家も立ち、ヤギ3頭とニワトリを飼う事ができています。また、今回の井戸建設の支援で農業も本格的に始められ、大きな収入向上が期待されます。今後も、この家庭の発展とともに子犬たちが健康に育つのを楽しみにしているJENスリランカ事務所です


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【スプラマニヤム家では「トミー」と「パピー」と名付けられ、元気に暮らしています】

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【JENが支援した井戸と共に】

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12月 1, 2016 事務所・スタッフ帰還民支援 |