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2016年10月 6日 (木)

ムラティブ県にて農業ワークショップを開催しました

JENは現在の農業生計回復支援プロジェクトの一環で、帰還民がより効果的な農業を行うことができるよう農業の技術強化を行っています。今年は9月26日に、農業局の協力のもと、ムラティブ県の支援活動に参加する人びと38世帯を対象に、農業ワークショップを開催しました。

ワークショップでは有機農業や養蜂、キノコの栽培などの座学に加え、農業局のモデルファームで有機コンポストや、北部で栽培されている植物を用いた肥料や有機殺虫剤の作り方を指導しました。農薬を使った農業が拡大しているスリランカでは、農薬が流れ出た水を飲み肝臓病を患う人が増えてきています。そのような流れで、今回のワークショップでは有機栽培を取り上げることによって、より持続可能性の高い農業の仕方が指導できたと思います。また、北部の農業局では、ナス、オクラ、スイカや落花生などの従来の野菜に加え、キノコの栽培に力を入れ始めています。他の野菜より高く売れるキノコは、生計回復支援に適していますが、多くの農家にとってはキノコの栽培は初めての試みとなります。そのため、農業局がキノコの胞子などを安値で提供し、栽培の指導を行うプログラムも紹介されました。

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【有機農業のレクチャーをする農業局のインストラクター】


有機コンポストの実演では、参加者自らがインストラクターの指示に従ってコンポストを作っていきました。まずは仕切られた場所にワラを敷き、土をかぶせます。その上から水をまき、枯れたバナナの木をかぶせた上にまたワラを敷き、牛糞を溶かした水をまきます。牛糞の匂いのする水をまく場面では参加者の中にも躊躇する姿が見られました。その作業を何度か繰り返した後に、全体を数週間寝かせコンポストが完成します。

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【1.ワラに土をかけ、土台を作ります】

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【2.土にまんべんなく水をかけ、湿度をあげます。】

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【3.牛糞の入った水をかける作業はあまり好まれませんでした…】

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【4.その上にバナナなどの葉をかぶせます。】

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【5.何層も土や葉やワラを重ね、コンポストの準備ができます。】


暑い中、外での演習であり参加者は疲れた様子でしたが、充実したワークショップになったのではないかと思います。
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【ワークショップが成功し、ご満悦なJENスタッフ】

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10月 6, 2016 北部帰還民支援 |