ヤングファーマーズソサエティの登録
JENは2015年のプロジェクトでムライティブ県オスィヤマライ地区にて新たに農協を発足しました。この農協は、内戦後再定住した元避難民のコミュニティ再建を促すために設立されたものです。前期事業ではこの農協にドライフード生産機や供与し、建設した農業用井戸の水を使用して作られた農作物を農協でドライフードにし、販売をすることで農協自体の収入も増やすことを意図としています。
農協を行政に登録し、地域市民組織として認めてもらうにはとても長い時間がかかります。昨年の6月にヤングファーマーズソサエティ(以下YFS)としての登録手続きを始めたオスィヤマライ地区の農協も、つい先月やっと正式な登録書が引き渡されました。
YFSとして登録されるには農協の管理委員が全員35歳以下でないといけません。JENが支援をしている地域の方たちは年配の世帯主が多いため、まずは若い世代の中から農業とコミュニティ強化に興味があり、地域の中でリーダーシップをとっていける若者たちを選んでもらいました。
その後、農協のメンバー全員で、農協を使いどのような加工物を作っていきたいかを協議しました。事業参加者は色々な加工製品の需要、マーケットの有無、価格設定などを考慮し、オスィヤマライ地区ではドライフードの生産を行う事に決めました。このように事業参加者を最初から巻き込んだ活動をすることが、JENがいなくなった後も彼らが継続して加工製品を作っていけることにつながります。
YFSとして登録されるには様々な条件があります。まずは定期的な会合をすることです。
YFSメンバー全員が協働でコミュニティ作りをしていけるよう、毎月一度は全メンバーが集まり、ドライフード生産に関する課題や解決策などを話し合い、それを議事録に記載します。
次に、各メンバーから決まった額の会費を徴収し、YFSが管理をする銀行口座にいれないといけません。登録の最終段階では、県農業局の農業専門家によるYFSの視察があり、それが終了すると書類が農業局に引き渡されます。それからは正式な承認がおりるまで数か月待つこともあります。
JENはこれまでにも7地区で農協を設立してきました。2013年に支援をしたヴィシュワマドゥイーストとヴィシュワマドゥウェストのではコンポストの製造を行っており、コンポストの販売や組合費の積み立てなどから農協の収入も増え、コミュニティ強化の一端を担っています。
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