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2016年8月18日 (木)

井戸建設の難しさ

 こんにちは、私はJENスリランカでサポーターをしている首藤です。スリランカに来て約1ヶ月がたち、暑い気候や食事にも慣れてきました。

 さて、スリランカでは今期の井戸建設が始まっています。

 井戸建設でまず直面するのが、工事中の地下水流入の問題です。これは、雨が地下から湧き出るもので、排水しながら掘削作業をしなければならなくなります。こうした事態を避けるため、乾季に工事を進めるようにしています。また、乾季でも地下水位の高さやスコールの影響で水がたまることがあるため、人手や機械により排水をしながら作業を進めます。

次に直面するのが、地質の問題です。地面が固い場合には地表から機械で一気に掘削してからブロックを積み上げる掘削方式が、地面が柔らかい場合には井戸の周囲の壁を建設しながら掘り下げ、井戸自体を少しずつ落としていくステップダウン方式がとられています。

【ブロックを積み上げながら掘り下げるステップダウン方式】
20160818_sl_01jpg


 先日、後者の方法がとられていた地域で、水平が崩れた状態で井戸が下がり亀裂が入ってしまうという事件が発生しました。
 これは、雨季前に工事を終わらせるため速度や効率を重視した結果起きてしまったと考えられますが、他の地域では同じ工程でも問題なく建設が進んでおり、井戸建設がいかに環境に左右されるかを実感しています。

【ステップダウンの最中にできてしいまったひび割れ】
20160818_sl_02jpg


 これに対し、JENの技術担当者と業者の話し合いの結果、井戸の土台に振動を与えずに周囲を均等に掘り進め、時間をかけて水平を保ちながら井戸の土台を落としていけるよう、人力による掘削手法を試しました。その結果、亀裂なく建設を進められたため、この地域では全13基を機械ではなく人力で掘削することにしました。

【ひびの入ってしまった井戸について、建設業者と解決策を話し合っている様子】
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【人力で井戸を掘り下げている様子】
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 水の利用が限られている地域で農業を順調に行うためには、井戸は必要不可欠です。
 その建設のため、手作業で掘削を進めていかなければならないというのは、誤解を恐れずに言えばかなり原始的な響きがあります。しかし、これは現場で最善の手段を協議のうえ選択したものであり、望ましいものであると思います。

 今後は問題なく建設が進むことを願うばかりですが、今回のように技術者と建設業者とで知恵を出し合い、協力をしながら井戸建設を進めていけば、地域の人びとに問題なく井戸を提供できると感じています。

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8月 18, 2016 井戸建設・修復 |

2016年8月 4日 (木)

井戸建設が始まりました!

 スリランカでは、7月から活動の一つである井戸建設が始まりました。

 農業用水へのアクセスが限られており、現在では天水農業しかできない地域の方々にとって、農業用の井戸は年間を通して農業を営むために必要不可欠です。
JENはこれから2か月間、93世帯を対象に45基の井戸を建設する予定です。

 井戸建設は10メートルの穴を掘り、下からブロックを積み上げるようにできあがるので、地中での作業がほとんどとなります。
 今回対象とする地域は地下水の水量が多く、雨が降ると建設現場が地下水で覆われてしまい、頻繁な排水をしながらの作業となるため、建設が大変困難になります。
 そのため、JENではスリランカ北部で雨期が始まる10月までには建設を終わらせる計画をたてています。

 井戸の建設には、掘削、石工、プラスタリング、水量テストなどの主要なステップがあります。現在では業者が着工しているほとんどの井戸で掘削が完了しました。掘削はパワーショベルという重機を使い行われますが、途中数メートルの所でパワーショベルでは壊せない岩盤にあたることもしばしばあります。そういう時はジャンボブレーカーを使い、固い岩盤を壊しながら掘削を行います。

【パワーショベルによる掘削作業】
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 農業用の井戸を待ちに待っていた地域の方々は、井戸の完成と共に農業を始められるよう、小さな苗床をつくり始めていました。掘削が終了した段階で、これから井戸が作られる穴からは大量の水が確保できるので、バケツとロープを使い自力で水をくみ上げる人の姿も見られました。
 このように意欲のある方々がいち早く農業を開始できるよう、JENは引き続き業者のモニタリングを通し、井戸建設を進めていきます。

【井戸完成と共に農業が始められるよう、今から苗床の準備をしています】
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【掘削が完了した穴から水をくみ上げる人】
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【次の段階である石工作業に使うブロックも全て手作り】
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【数か月後にはこの土地が野菜であふれかえっていることを願って】
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8月 4, 2016 農業支援井戸建設・修復帰還民支援 |