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2016年5月26日 (木)

サイクロン「ロアヌ」によりスリランカで豪雨

 スリランカに5月14~16日にサイクロン「ロアヌ」が上陸し、記録的な豪雨が降りました。この豪雨により、スリランカの中部・西部では各地で地滑りや洪水が発生し、死者が92人、行方不明者も132人にのぼりました。
 スリランカ西部に位置するコロンボ県およびガンパハ県では運河やケラニ川の氾濫により特に大きな被害が見られ、一時は30万人が避難していました。災害から1週間経った23日でも未だ12万人以上が避難しています。

 JENは災害の状況を把握するため、2日間にわたりコロンボとガンパハの両県の被災地や避難所を訪問し、ニーズ調査を実施しました。多くの被災地は50cmから2mほどの水に覆われ、ボートを使わなければアクセスできない孤立している地域もありました。
 調査を行ったコロンナワ地区では、孤立した地域で屋根の上の生活を強いられている人々に、コミュニティの代表が食料や水、薬などを届けていました。

 調査により、多くの地域で水が汚水・下水やゴミと混じりその地域に停滞することにより、人々の健康に悪影響を及ぼしていることが明らかになりました。発疹や皮膚感染、下痢などの病気が多発しているという話を聞きました。
 このような疾患が長期間続く事態を防ぐために、石鹸や洗剤などの衛生物資や家を洗浄するための消毒液などが必要とされています。

  【洪水の被害を受けたガンパハ県ケラニヤ地区】
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【ワッタラ地区ではまだ大量の水が残っています】
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 各地域の被害状況は深刻でしたが、行政とコミュニティが一丸となって被災者の支援を行っている姿も見られました。支援の規模は地域により違うものの、JENが訪問したすべての地域で地方政府とコミュニティが食料や水、避難所の提供などの緊急支援を迅速に行っていました。地方政府の支援が行き届かない地域でも、コミュニティが独自で物資配布などの救援活動を行っており、災害に慣れている地域の力の強さを感じました。

1週間後には水も引き、現在はほとんどの人々が家に戻る第2フェーズに移行しています。所有物を全てなくした低所得世帯などは、通常の生活に戻るために衣料品、調理用具、米や砂糖などの食料、衛生用品などの再定住支援を必要としています。
      
【ボートから救援物資を投げるコミュニティの代表】
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【家の半分がまだ水に浸かっている地域も】
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【ここは普段は交通量の多い道路が通っています】
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【カドゥウェラ地区に設置された避難所の様子】
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5月 26, 2016 災害支援 |

2016年5月12日 (木)

スリランカ事務所のスタッフ紹介【フィールド編】

 前回に引き続き今回もスリランカ出身スタッフの紹介です。今回はキリノッチおよびムラティブ事務所に勤務するフィールド・経理総務スタッフを紹介します。

【スレッシュさん】(プロジェクトオフィサー、キリノッチとムラティブの事業担当)
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 私はジャフナで生まれ、高校と技術系の専門学校を卒業しました。1995年に内戦のためジャフナから避難した後、就職と治安が不安定であったために海外へ出ざるを得ない状況でした。海外では様々な技術を学び、整備士として3年間務めた後、ホテルに7年間勤めました。その後内戦が終わったためスリランカに戻り、北部のワウニアへ移住しました。 息子と娘がおり、できるだけ沢山の時間を一緒に過ごすようにしています。

 私はセワランカというスリランカのNGOに就職したことがきっかけで、人道支援の世界に入りました。
 JENには2008年5月に入職し、まずフィールドオフィサーとして、現在はプロジェクトオフィサーとして仕事をし、日々頑張っています。私は明るい未来を可能にしてくれた同僚や国際スタッフに感謝しています。最近は事業担当としてタイムマネージメントや新しいアイデアの開発、チームのモチベーション向上などに力を入れています。今後、節水機能を設けたモデルファームを設置したり、農家を海外市場につなげたりして、国の緑の革命に携わりたいです。

【アダイカランさん】(ムラティブのフィールドオフィサー:事業参加者との連携を行う)
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 私は2012年よりJENでフィールドオフィサーをしているアダイカランです。ワウニア出身の36歳で、家族はもともと農家を営んでいます。内戦のため1990年にワウニアを去り、神父になるためにカトリックの神学校に入りました。そこで3年間勉強をしましたが、避難民となった家族のサポートをするため神学校を去りました。内戦が終わった2009年にワウニアに戻り、心理社会的ケアを担当するNGOにカウンセラーとして入職しました。それからは人道支援のキャリアを積むためにNational Institute of Social Developmentで資格を取得し、2011年には障がいを持つ方々の支援を行っているORHANというNGOに入りました。その傍ら、自宅で農業も始めました。

 JENで仕事をし始めてから、私は有機栽培による堆肥、有機農薬の作り方や節水農業など様々な農業の仕方を学びました。JENは2013年より、北部で農業による生計回復支援を行っています。農家出身というバックグランドとJENで学んだ知識を活かし、プロジェクトを成功裏に収めることができました。
 2016-2017年プロジェクトはムラティブ県オッディスダン郡のタンドゥバンとアンバハマム地区での活動となります。内戦前は農業が盛んだった地域ですが、戦争のため人々が避難し、農業に必要な設備も全て壊されてしまいました。一番必要な所に支援を届けられるよう、JENは現在基礎調査を通し支援者の選定を進めています。私は戦争で全てを失ってしまった方々がもう一度生活を立て直せるための支援をすることに誇りを持っています。

【ガミニさん】(キリノッチ事務所の経理担当)
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 こんにちは。私は2015年9月からJENのキリノッチ事務所で経理担当として働いているガミニーシャです。私は支援を必要としている方々と共に働き、脆弱なコミュニティに支援を行き届かせることにやり甲斐を、新しいスキルや技術を学べることにも喜びを感じています。
 私の専門は主にアカウンティングですが、今までも緊急支援の場で総務、経理、ロジスティクスなどの仕事を手掛けてきました。短期間ではありますが、UN-Habitatでシェルタープログラムに携わったこともあります。シェルタープロジェクトを通して内戦で被害を受けた方々と直接お話ができたのはとても貴重な経験でした。
 2004年から避難民や帰還民をサポートしてきているJENとそれを可能としてくださっている日本の皆さまに感謝しています。JENと共に津波や内戦で被害を受けた方々の力になれることを誇りに思っています。そして、JENのプロジェクトによってもっとたくさんの方へ支援が行き届くことを願っています。

【ガヤさん】(キリノッチ事務所の総務担当)
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 皆さん、こんにちは!ワウニア出身のガヤスリーです。私は2016年の2月からJENで総務担当として働いています。
 人道支援の仕事を始めたのはSwiss foundation for Mine Action (FSD)に総務担当として3年間勤めた時です。FSDでは、内戦時に埋められた地雷の撤去やコミュニティに対する地雷教育などの仕事をしていました。その後はUN-Habitatにデータベースオペレーターとして3年勤務しました。UN-Habitatは今でも帰還民を対象としたシェルタープロジェクトを行っています。
 私は今後も北部で大変な生活を強いられているコミュニティの支援を続けていきたいと考えています。

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5月 12, 2016 事務所・スタッフ |