サイクロン「ロアヌ」によりスリランカで豪雨
スリランカに5月14~16日にサイクロン「ロアヌ」が上陸し、記録的な豪雨が降りました。この豪雨により、スリランカの中部・西部では各地で地滑りや洪水が発生し、死者が92人、行方不明者も132人にのぼりました。
スリランカ西部に位置するコロンボ県およびガンパハ県では運河やケラニ川の氾濫により特に大きな被害が見られ、一時は30万人が避難していました。災害から1週間経った23日でも未だ12万人以上が避難しています。
JENは災害の状況を把握するため、2日間にわたりコロンボとガンパハの両県の被災地や避難所を訪問し、ニーズ調査を実施しました。多くの被災地は50cmから2mほどの水に覆われ、ボートを使わなければアクセスできない孤立している地域もありました。
調査を行ったコロンナワ地区では、孤立した地域で屋根の上の生活を強いられている人々に、コミュニティの代表が食料や水、薬などを届けていました。
調査により、多くの地域で水が汚水・下水やゴミと混じりその地域に停滞することにより、人々の健康に悪影響を及ぼしていることが明らかになりました。発疹や皮膚感染、下痢などの病気が多発しているという話を聞きました。
このような疾患が長期間続く事態を防ぐために、石鹸や洗剤などの衛生物資や家を洗浄するための消毒液などが必要とされています。
【洪水の被害を受けたガンパハ県ケラニヤ地区】
【ワッタラ地区ではまだ大量の水が残っています】
各地域の被害状況は深刻でしたが、行政とコミュニティが一丸となって被災者の支援を行っている姿も見られました。支援の規模は地域により違うものの、JENが訪問したすべての地域で地方政府とコミュニティが食料や水、避難所の提供などの緊急支援を迅速に行っていました。地方政府の支援が行き届かない地域でも、コミュニティが独自で物資配布などの救援活動を行っており、災害に慣れている地域の力の強さを感じました。
1週間後には水も引き、現在はほとんどの人々が家に戻る第2フェーズに移行しています。所有物を全てなくした低所得世帯などは、通常の生活に戻るために衣料品、調理用具、米や砂糖などの食料、衛生用品などの再定住支援を必要としています。
【ボートから救援物資を投げるコミュニティの代表】
【家の半分がまだ水に浸かっている地域も】
【ここは普段は交通量の多い道路が通っています】
【カドゥウェラ地区に設置された避難所の様子】
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