農業協同組合のドライフード生産
JENが実施している帰還民への支援の主な方法は、①生計向上と②コミュニティ強化ですが、今回ご紹介する活動は、コミュニティ再生と収入創出を通した、コミュニティ強化を目的としています。
そのコミュニティというのは、事業参加者全員が所属する「農業協同組合」です。
この組合は事業地ごとに設立・支援されます。そこでは、リーダーとなる運営委員が選ばれ、何か問題が起きた時に、全員で解決策を練り、対応していく仕組みづくりが形成されます。
事前にコミュニティ強化ワークショップで学んだ「リーダーシップとは」「問題解決方法」「地元行政との関係作り」「ステークホルダー分析」「チームワーク」などのスキルを実際に応用する事が可能になります。
また、コミュニティの運営管理の練習と収入創出を兼ね、活動テーマを導入しています。
今年の事業では「ドライフード生産」をテーマにあげ、各事業地の7~11名の運営委員を中心に、活動が開始される予定です。
先日そのドライフード生産に必要な「乾燥機」が事業地に届きました。とてもシンプルなデザインですが、1回に20キロもの野菜や果物を乾燥させることができます。早速、デモンストレーションで食べられる葉っぱを乾燥させてみました。
乾燥機をコロンボから運んできたトラックが農協センターに到着しました。
こちらが乾燥機です。
茄子をスライスして、並べる運営委員の一人。
食べられる葉っぱもいれましょう。
この入れ物に木屑を入れ、踏みしめて固めます。
その入れ物を乾燥機の下に入れ、火をつけます。
下から熱風が上に流れ、乾燥させていきます。
使用手順を説明するプロジェクトオフィサーのデービッド
30分待ったら、ドライフードが出来上がりました。
ドライフード生産を通じて、コミュニティが強化され、事業参加者同士、さらに村人同士の絆が深まり、他の問題が発生しても一緒に協力しながら解決していくという意識が高まれば嬉しいです。
現地事業担当
西田亜理沙
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