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2015年3月19日 (木)

井戸用給水ポンプの配布

 JENスリランカでは今、スリランカ北部のムラティブ県で38箇所、キリノッチ県で10箇所の井戸の建設を進めています。

【JENの建設している農業用井戸。深さ10mまで掘り進めます】
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【建設途中の井戸】
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 スリランカ北部は、10~3月が雨季、5~9月が乾季と言われていますが、ここ最近は乾季が始まるのが早くなっているのか、今年は1月からほぼ毎日晴天が続いています。乾季になると、井戸の水位が低くなります。すると、重いバケツを10m近く引っ張り上げる事になり、くみ上げるだけでも、重労働になってしまいます。

 そこで、JENは井戸ポンプ↓の配布を行っています。
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 今回は、3月4日にムラティブ県3か所で行った井戸ポンプ配布の様子をご紹介したいと思います。

 地域の集会所につくと…

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 すでに女性たちが私たちの到着を待っていてくれました。

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 2世帯~4世帯に1基の井戸を建設しているこの地域。
井戸を一緒に使うグループごとに、ポンプとホースをお渡しします。

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 12mのホースとポンプを受け取ったお母さん。嬉しそう。

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 自転車の荷台に乗せて、お家まで運びます。

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 この地区では、時に500m~1km以上も離れた共同井戸から水を運ぶことが常です。
日常に使う水だけではなく、農作物への水やりにも必要な為、1日に数10回も往復する事になり、家族で分担しても、その拘束時間は1日に5~6時間にも上ります。また、女性やお年寄りにとっては重労働で負担も大きくなります。

 また乾季には、その共同井戸が干上がってしまって、農地を縮小せざるを得なくなることもしばしばです。JENは、農業井戸を建設することでその拘束時間を減らし、十分な水を供給することで地域の人びとの農作物の収穫量を増やし、収入に結び付くようこれからも支援を続けていきます。

 おまけ。

【集会所のすぐ隣にある村の中の商店。真ん中はお店のお母さん。
 お野菜や、石鹸、飲み物、アイスキャンディーなんかも売っています】
 (手前の白い発砲スチロールの箱に入っています)
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【この商店で売っていた野菜】
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 地域の人たちが作った野菜はこんなところで売られていたりもします。



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【JENでは、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。
ご寄付は、こちらから受け付けております】

3月 19, 2015 北部帰還民支援井戸建設・修復 |

2015年3月 5日 (木)

月刊スリランカ -10年間の支援を振り返って- <第2回>

【東部・北部での国内避難民や帰還民支援での7年間】その1

 スリランカ政府軍とLTTEの紛争が2006年後半に激化し、最大13万人のタミール人が国内避難民になりました。東部での紛争が2007年7月に終結した後、2008年11月までに帰還が公式に完了しました。  

 その間、2004年12月の大津波と2006年の紛争の二重災害を被った東部バティカロア県で、2007年6月から帰還民たちの自立に向け、栄養・保健衛生活動、カウンセリングや漁業組合復興にむけたワークショップなどを実施しました。

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 また、農業用井戸の建設や給水ポンプ等の供与・農業技術訓練を通して農業収入が安定し、井戸管理委員会・運営委員会や農協の形成を通して、協力して自分たちの生活を改善していく力を身に付けていけることを目指しました。その成果を確認できた2014年2月末日までに東部での最後のアンパラ県での自立支援事業を終えました。

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【この続きは4月に掲載します。ぜひまたご覧ください】



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