大統領選挙とローマ法王
2015年1月8日にスリランカの大統領選挙が行われました。
スリランカの大統領選挙は日本の間接選挙とは異なり、住民による直接選挙です。
そのため、政府より投票日は有給休暇とするようにお達しがありました。
選挙は再任を目指す現職のマヒンダ・ラジャパクサ氏に対して、保健大臣のマイトリパラ・シリセナ氏が主だった対立候補でした。 マイトリパラ・シリセナ氏は現職大統領と同じ政党から離脱して新党を結成して立候補したため、反旗を翻した形になります。
翌9日に選挙結果が発表され、結果は・・・マイトリパラ・シリセナ氏が新大統領として当選しました。
マイトリパラ・シリセナ氏51.28%、マヒンダ・ラジャパクサ氏47.58%と接戦でした。
勝った方が大騒ぎしたり、負けた方が結果にいちゃもんつけたりして、暴動が起きたりすることを恐れて、スタッフの安全確保のために急遽事務所を休みとしたのですが、選挙結果が出た直後にマヒンダ・ラジャパクサ氏は敗北宣言を行い、役を降りたため、大きな事件もなく結果発表日は過ぎました。スリランカの人々は粛々と結果を受け入れた様な印象を受けます。
投票率は81.52%でした。2014年12月に行われた日本の衆議院議員総選挙が52.66%だったことが恥ずかしいです。
翌週の1月13日から15日には、ローマ法王がスリランカを来訪し、14日に北部マナー県にある「Shrine of Our Lady of Madhu」(マドゥー聖母マリア教会)を訪れました。
スリランカの主な宗教は仏教(約70%)、ヒンドゥ教(約12%)、イスラム教(約10%)、キリスト教(約7%)で構成されています。北部マナー県はカトリック教の強い地域で、ポルトガル統治時代に影響を受けたと言われています。
前日13日には政府より14日を国民の休日に追加する発表がありました。15日は元々国民の祝日であったため連休です。
新年早々、イベントだらけ、休みだらけのスリランカからでした。
現地総務経理担当 那須田智生
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