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2014年4月10日 (木)

農業協同組合

 これまで農業用井戸建設やワークショップの様子をご紹介してきましたが、JENは農業協同組合の設立の支援も行っています。

 農業協同組合は農業用井戸を管理する井戸管理委員会のリーダーで構成し、1世帯では解決が難しい問題や新しいチャレンジに対して協力して取り組む仕掛けとして設立します。
 とは言え、協同組合と言っても抽象的であるため、具体的なテーマとして共同コンポスト作業場を設置し、その運営を基盤として協同組合を強化することにしました。
 コンポスト作業場の設置に当たって、コンポストの材料を集めるためのトラクター、コンポストの材料を効率よく粉砕するための裁断機、作業するための機材、それらを保管するための倉庫を農業協同組合に提供しました。

【提供したトラクター】
140409_tractor

【材料を粉砕する裁断機】
140409_chopper

【建設した倉庫】
140409_hut

 コンポストの作成は農業ワークショップを通して技術を伝え、各世帯で実践しているため、住民がよく知っています。そのため、コミュニティ強化のミソである組合運営に注力できると考えました。
その工夫もあってか、住民の間で議論が活発になり、「コンポストが大量に生産できるようになったら、農業局にブランド登録して売ろう」、「共同コンポスト作業場の倉庫を収穫した野菜の販売所としても使ってみよう」といった意見がから出ています。

【共同コンポスト場の様子】
140409_compost_yard_2

 そして迎えた開所(?)式は住民総出で準備が行われました。開所式は、住民が地元の子どもたちで構成された楽隊と共に敷地に行進して入場することから始まります。そして、コンポストの材料を裁断するデモンストレーションを行いました。その際に現地行政機関の担当官の人から「各世帯から材料が集められて裁断されることによって、蚊の繁殖場所が減って、デング熱対策にもなるね」と、新たな知見を得ることができました。

【開所式の様子。普段にはないデコレーションがされています】
140409_ceremony

【子供たちによる楽隊】
140409_ceremony_by_children

【材料裁断のデモンストレーション】
140409_demo

住民のあまりの気合いにひるんでしまうほどでしたが、同時に農業協同組合の発展も期待できると感じる一日でした。

 現地総務経理担当 那須田智生

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4月 10, 2014 井戸建設・修復 |