自分たちで工夫
2013年12月のことです。
井戸の建設が完了した後には、その井戸を利用する住民で構成した井戸管理委員会に対して、給水ポンプとホースを配布しています。その井戸の利用状況を確認しに行きました。
ところが、驚いたことにほとんどの住民は給水ポンプを利用していませんでした。
それもそのはず、受益者の方曰く、
「雨季は農作物を育てる水は雨から得られるので、給水ポンプを使うほどの水量はまだいらない。雨が降らなくなったら使い始める」
とのことでした。
その代わりに自分たちで滑車を設置して足りない分を手作業で汲み、ポンプを動かすための燃料代を節約していました。滑車は手作りで、使えなくなった電気メーターやバイクの歯車を流用しています。
このようにJENの支援をさらに自分たちで工夫して活用している様子を見ることができ、うれしく思います。
また、井戸は2世帯で1基を共有しますが、やはり、よいと思えることは積極的に真似しあうようで、滑車を設置したお向かいさんも必ず滑車が設置されていました。
このような機会から隣人同士の信頼関係を取り戻し、村全体、地域全体へ信頼感が戻ることを切に願います。
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