北部の現実
JENは避難していた人たちが再定住した地域の支援を行っていますが、内戦終結から4年経過した今もまだ北部には再定住が行われていない地域があります。
再定住が進んでいない地域では、写真の様に弾痕が壁に残った建物がそのままになっています。
その地域では焼き捨てられた車両が何十台も放置されたままになっており、内戦の爪痕が伺えます。
そして地雷が埋められたままの地域も残っており、地雷除去の作業が今も行われています。赤い看板は地雷が残っていることを示すものです。
そして、その地雷原のすぐ横には仮設の小学校があり、木陰やブルーシートで日差しを防ぎながら授業を行っています。子どもが地雷の看板に気づかずに遊びに入ってしまい、事故が起きてしまう可能性を地元の人たちは危惧してします。
地雷が取り払われて、安全が確認できればその地域の再定住が進むと考えます。ただ、住んでいた地域に戻っても、生活に必要なものが残っているとは考えられません。今後もまだまだ帰還民への支援が必要と思われます。
スリランカ事務所 総務経理担当 那須田
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